大学進学を希望されている高校生の親御さんへ | ricky321のブログ

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 私の中国語のお師匠さんは藤堂明保先生と相原茂先生だが、中国文学であれば、高島俊男先生、ということになる。
 

 例の如く、読書録を書きながら…

(059) 『大合格 参考書じゃなくオレに聞け!/中田敦彦/KADOKAWA』
 所詮、芸人が書いた本。世間を知らない。
 本人は慶応出ているんで何かと芸能界で話のタネにはなっているんだろうけれど(TVを殆ど観ないので知らない)、「学部でなく大学を選ぶべき」という記述は的外れ。まず何を勉強したいか、が大事。
 医者になる、弁護士を目指す、といった明確な目標がなければ、高校三年時点の学力にしたがって、三流と言われていようが、入れる大学に入った方が良い。頑張ればそこで芽が出る。出さねばならぬ。

 その答えが次の2冊。
060 『お言葉ですが…③明治タレント教授/高島俊男/文春文庫』
 引っ越しの時に泣く泣く処分したのを再購入。
 某地方国公立大学とその近くにある私立女子大学。私立の方は、国公立に入れなかった学生が行く。三流と世間では言われていても、実はその1割くらいは優秀で国公立の優秀な学生と比べても引けはとらない。その反面、国公立であっても下位の1割くらいは箸にも棒にもかからない、と。


061 『埼玉県立浦和高校・人生力を伸ばす浦高の極意/佐藤優/講談社現代新書』
 こちらにも書いてある。受験失敗は能力よりも適性の欠如。大学はブランドにこだわらず、きちんと面倒を見てくれるところを選ぶべき(お奨めとして、上越教育大学、名古屋工業大学、静岡文化芸術大学、名桜大学などを紹介してある)だと佐藤氏は書いている。
 東大を目指していた佐藤氏が、浪人すれば何とかなると考えていたが甘かった。しかし同志社大神学部に入ったことで、知識の欠損が見つかったばかりか、自分が一生をかけて研究するテーマに出会った、と。
 きちんとした組織(役所であれ企業であれ)であれば、人物をよく見ている。大学に関係なく、能力のある人を採用する。

 だから、大学進学を希望されている高校生の親御さんへ申し上げたい。行きたい大学というよりは、何を勉強したいかのほうが大事です。入った大学で何をするかの方がはるかに大きい意味を持ちます。大学出た人間なんて珍しくも何ともない。早稲田出た割にちっとも勉強しない(つまり、学力=学ぶ力がない)、組織の荷物になる人間を私は見てきましたから。

 私自身、大学で最初に手にした書籍が、高島俊男『声無き処に驚雷を聞く―「文化大革命」後の中国文学』だった。これは大学で学ぶモチベーションにもなった。半分の学生は、大学に入れたことに安心し、適当に時間を潰す。それは非常に勿体ない話である、