陰陽五行を勉強していると、だんだんと自分に変化が生じてくることに気づくはずです。私自身もそうだし、『だるまんの陰陽五行』を読んでくださっている方々からも最近そういう声をたくさん聞くようになりました。
なんというか、人生観が変わってくるのです。
「この世的な損得でものを考えて生きるのはつまらない。ひとりの人間として、おおいなるものの中で生かされており、そのおおいなるものへと帰っていくのが自分である。だからこそ、自分を高めたい。魂から見て悔いを残す人生を送りたくない。」…という感覚が湧いてくるのです。
さて、『内なる神性』という言葉があります。これを口に出すと、いきなりひいてしまう人々がいます。なんだかわかりませんが、ふっと、逃げるように、その言葉を聞かなかったように、なにごともなかったように、その場から逃げ出すのです。あとで尋ねてみてもまるで覚えていません。意識すらしなかったのです。すごく不思議ですね。でも事実です。
時には怒り出す人がいます。そんなものはありえない!と。実際に私には体験があります。結構前のことですが、近しい友人の集まりで、なにかの弾みでこの言葉が口から出ました。すると普段は真面目でおとなしい人が二名ほど、ものすごい勢いで私に撤回を求めてきました。そんなものがあってはまずいとでも言うように。とにかく目が点になるほどの勢いだったので、私は一瞬何がなんだかわからなくなってしまったのを覚えています。
いったい何が悪いのでしょうか?女性の性器を表す○○○○(関西では○○○)という言葉を言ったなら確かにNGワードだろうとは思います(これがNGワードだという常識も実は不思議だし、本当の意味はあるのですが、それはまた後日…)。『内なる神性』という言葉の何が人をこれほどまでに変えてしまうのでしょうか?
私たちは学校で教育を受け世間の常識感をつめこまれながら育ってきますが、その中でいきなり結論を学びます。1+1=2であるという結論を押し付けられます。なぜかという問いかけを持とうとしても、それを考える時間は与えられません。外に出れば「あれは犬」「あれは猫」から始まり、ゆくゆくは「人は食べるために生きる」とか「お金こそすべて」といった具合にひとつの結論の中に埋没してしまうようにできているのです。
まるで疑問を持つことが悪いことであるかのように…。
『内なる神性』というものが実際にあるのかどうかは別にして、その存在らしきものへと私たちの意識をフォーカスしていくと、不思議なことが起きてきます。毎日生きているこの日常の意味が変化してくるのです。恋愛とかお金とかダイエットとか豪華な衣食住とか、ふだん私たちの興味の範疇にあるはずのものがだんだんと色あせてきます。その変わり、死んだ後には何があるのかとか、人は魂を成長させるために生きているのではないかとか、どんどんと内向的で哲学的になっていきます。
なるほど、確かにこれは現在の社会にとっては毒以上の毒かもしれません。なにしろ、現在の私たちの社会を作っている土台が崩れてしまうのですから。しかし、それは単に今という社会の土台であるにすぎないということにも気づきます。それは決して本質的なものなのではなく、五行で言う「土」という時代の基本にすぎないのです。
たびたび言っているように、今は「土」という時代をはなれつつあります。つまり、今までの土台はくずれつつあるのです。私たちが学んだ歴史においても、奪い合い、殺しあうという毎度繰り返されてきた人間のドラマは「人間の本質」ではなく「土」的な常識下での「人間の習性」だったのです。
『内なる神性』という言葉と、それに真に向き合うことから、私たちは「土」からの脱却が始まります。
不思議なことですが「土」からの脱却が始まると、「土」という世界の偉大さにも気づきます。一件とんでもない蟻地獄のような世界だった「土」がひとつの大きな孵卵器であり、大きな宇宙の計画の一部であったことに気づくのです。その計画を担っている「おおいなる存在」にもおぼろげながら気づきます。それは歴史的にも『地母神』と言われます。神と名がつきますが、いわゆる宗教ではありません。ひとつの概念をそのように呼んでいるのです。歴史的には人間の姿をもった神としてとらえられることが多いようですが。
『だるまんの陰陽五行』は全6巻の予定で、現在は4冊出ておりますが、後に続く2冊はこの「おおいなる存在」への探求がメインテーマになってきます。ひとつは文化や歴史、神話などの文系的アプローチで、そしてもうひとつは科学を中心とした理系的アプローチで。
明日の11月27日は東京の渋谷で『地母神』をテーマにした講演を行う予定です。こういう話をやると、さきほどの『内なる神性』のように、拒否反応を示す方が多くでるのも事実です。しかし、よくよく自分をみつめる習慣を始めると、いちばん大切なものであることに気づくはずです。なんかひかれるものを感じる方はぜひおいでください。「おおいなる存在」への探求のひとときを共に過ごしましょう。
お問い合わせは 03-6427-1360 アルカノンセミナーズ
『陰陽五行でわかる母親像~グレートマザーから地母神まで~』
11/27(日) 15:00~18:00(休憩20分含む)