またもや相撲のお話 | だるまんブログ

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生きる知恵である陰陽五行についてだるまんと語るブログ。『だるまんの陰陽五行』(三冬社)より発行。

この一週間で、相撲界にまたも大ニュースがありましたね。そうです。朝青龍の引退です。おいつめられて、解雇よりは引退を選んだというのが実態のようですが、みなさん、どう思います?
前回にお伝えしたように相撲はスポーツではなく神事です。これは舞踊も同じことで、神前で素直な気持ちで一心に体を動かすことが「タマフリ」につながり、神の心に通じ、神ヨビにつながっていくというのが、もともとの姿です。大きな神社に行くと、土俵があったり、神楽殿という舞を行う場があるのがその証拠です。
考えてみれば、場の東西を問わず、音楽と舞、そして格技などが神前で行われますよね。だから本当はこういったことは昔から人間のDNAに存在しているのかもしれません。

そこで朝青龍ですが、ずいぶん品格とかいろいろと言われましたが、どうもそれ以前の問題という気がします。正確に言うと「勝ち負け」の世界でしかものごとを認識できない力士の霊格の問題です。

陰陽五行には相剋ルートという五要素の関係性を見る法則があります。たとえば「木」は「土」に勝つが、「金」には負ける…といった勝ち負けの法則です。しかし、この本当の意味はただの勝ち負けではなく、「木」は「土」に勝ち続けるのではなく、バランスをとるように心がけなさいという意味です。つまり「木」にとって楽勝の相手である「土」とは、エネルギーを分け与えるべき存在という事です。たとえば「木」は人体では肝臓を指し、「土」は胃を指しますが、「木」は「土」に勝ちやすいので何かつまみなど胃に入れずに飲むと肝臓がオーバーヒートして悪酔いとか肝臓病になりやすいということです。だから、胃を考慮して何か食べながらお酒を飲むことで「木」と「土」の関係は良好になり、二日酔いも防げるというわけです。
アルコール中毒になると、何も食べることができなくなるそうです。肝臓が一人勝ちしているので、他のものがいっさい関われなくなってしまうのです。ちなみに、「木」というのは風の象徴でもあるので、アル中患者は風のように手をぶらぶら、ゆらゆらさせるわけです。ただ、つまみといってもエネルギー値の高いものばかり食べると、肝臓の解毒作用にも負担が掛かるので痛風になりやすくなります。痛みというのも「木」の象徴なので、痛風はダブル「木」で、風が吹くだけで痛いという状態になるわけです。

ちょっと話が飛びましたが、要は「勝ち負け」にこだわりすぎると相撲のような五行にかかわる神事としての意義がすっとんでしまうということです。勝負の世界なので、勝ち負けは確かに存在しますが、勝ち負けのために行うのか、あくまで勝ち負けは結果としてついてくるのか、その判断をちゃんと持てるのかどうかが問題ということです。
これは商売だって同じことですよね。ただもうかりさえすれば良いのか、それとも社会のお役に立てて、結果として収入が伴えばありがたいと思えるのか、同じ商売人でも、その人に漂う一種の霊格に違いが生じてくるのを感じると思います。

さて、朝青龍ですが、この名前に注目しましょう。一日の分類では朝は「木」、そして色の分類では青は「木」、そして東も「木」ですが東を守る獣は青竜という龍です。つまり朝青龍という名はオール「木」で、「木」が土俵という「土」を制するという図式どおりの展開になっていたわけです。しかし、制するというのは神事においては決して正しいことではありません。そのような姿勢ではどんどん汚れていきます。あたかも肝臓病になるようにです。しまいにはアル中のように、相撲界全体が穢れて崩れてしまうのです。

なにごとも、それを扱う人間次第です。今は五行の分類では「金」の時代なので、その人間自体の霊格とでもいうべきものが、もう隠せずにどんどん露出してきます。五行をベースにして、自分も含めてよーく人間を見ていきたいものだと思います。