東京日本橋にある鍼灸治療室クリスタ、院長のかとうようこです。
さて、吐き気の話題からの流れでつわりのお話を書いてきましたが、
こんな声をいただきました。
「つわりが終わる気がしません。この辛さはいつまで続くの?}
「体質によって違うのはわかったけど……
自分の体質がわからないんです。」
たしかにそうですよね。
東洋医学では体質を大切に考えますが、
つわりの真っ最中に「自分の体質は…」と考えるのは、
なかなか大変です。
そして延々と続くように感じるつわり。
つわりの長さも体質による....というのも事実。
つわりは多くの場合、妊娠5〜6週頃から始まり、
9〜11週頃にピークを迎え、
12〜16週頃には落ち着く方が多いといわれています。
今回は、体質の話は少し横に置いておいて、
「今出ている症状」に合わせて食べやすいものを紹介してみようと思います。
つわりの中でもよくあるタイプごとに、
体が受け入れやすい食べ物を挙げてみますね。
吐きづわりのとき
さっぱりしたものを少しずつ
吐き気や嘔吐、胃のむかつきが強く、
食べ物を口にするのがつらくなるのが「吐きづわり」です。
においを嗅いだだけで気分が悪くなる、
食べ物を見るだけでもつらい、という方もいます。
そんなときは、無理して食べる必要はありません。
ただ、何も口にできない状態が続くと
脱水や栄養不足が心配になることもあります。
一度にたくさん食べようとすると
かえって気持ち悪くなりやすいので、
少しずつ、何回かに分けて食べる
これだけでも体は楽になります。
さっぱりして胃に負担が少ないものが、
比較的受け入れやすいことが多いです。
たとえば
・野菜スープ
・冷たいゼリー
・水分の多いフルーツ
・みかんやレモンなどの柑橘類
など。
温かいスープがつらいときは、
少し冷ましてから飲むと楽なこともあります。
湯気と一緒に匂いが上ってくるの、わたし的にはほんとに苦手でした。
(ごはんや味噌汁がまったくもってダメだったわ)
ちなみに薬膳的なアドバイスとして生姜は吐き気止めの作用があります。
スープに生姜、入れてみるといいと思います。
食べづわりのとき
すぐ食べられるものをそばに
空腹になると気持ち悪くなる。
常に何か食べていないとつらい。
そんな状態を「食べづわり」と呼びます。
このタイプの方は、
胃が空っぽになる時間をできるだけ作らないことが大切です。
手元にすぐ食べられるものを置いておくと安心。
特に気持ち悪くなりそうなときは、
少し糖質をとると落ち着くこともあります。
例えば
・アメ
・グミ
・おにぎり
・パン
・クッキー
・するめ
など。
ただし、ドカ食いになってしまうと
逆に胃に負担がかかることもあります。
一回の量を少なめにして、
1日5〜6回くらいに分けて食べると、
体も楽になりやすいです。
においづわりのとき
においを減らす工夫を
今までは気にならなかったにおいが、
急につらくなることがあります。
料理のにおい、炊きたてのご飯、
冷蔵庫のにおい……。
においづわりの方にとっては、
食事の準備そのものが大きな負担になることもあります。
そんなときは、無理をしないでください。
家族に調理をお願いしたり、
マスクをしてにおいを減らしたり、
できるだけ自分を守る工夫をしてみましょう。
温かい料理は香りが立ちやすいので、
少し冷ましてから食べると楽なこともあります。
調理がつらい日は
・お惣菜
・冷凍食品
・宅配
などを頼るのも、ひとつの方法です。
妊娠中は特に、
「ちゃんと作らなきゃ」と思いすぎなくて大丈夫です。
あ、そうそう。
つわり時期の夫の対応で、
その後離婚になることが多いと思っているのはわたしだけですかね?
つわり中の食事で大切なこと
つわりがつらいときは、
食事のことを考えるだけでも疲れてしまうことがあります。
そんなときはまず
食べられるものを、食べられるタイミングで。
これで十分です。
体調の良い日に少し栄養を意識する、
それくらいの気持ちで大丈夫。
一度にたくさん食べられない場合は、
食事の回数を増やすと体も楽になります。
吐いてしまったときは、
まず水分を補給して(ちびちび飲みで)ゆっくり休んでくださいね。
水分はこまめに
つわりのときは食事量が減るので、
体に入る水分も少なくなりがちです。
さらに妊娠中は代謝が活発で、
思っている以上に水分が必要になります。
水が飲みにくいときは
・炭酸水にレモンを少し
・経口補水液
なども飲みやすいことがあります。
自分が飲みやすい形で、
こまめに水分補給をしてみてください。
つらいときは医療機関へ
もし
・食事がほとんど取れない
・飲み物も飲めない
・吐き気や嘔吐が続く
そんな状態が続くときは、
妊娠悪阻(にんしんおそ)の可能性もあります。
我慢しすぎず、
かかりつけの医療機関に相談してくださいね。
なぜか食べられるものはある
患者さんと話していると、つわりの時期に
「なぜかこれだけ食べられた」という食べ物がある方が多いです。
本当に不思議なのですが、
人によってずいぶん違います。
トマトばかり食べていた、という方もいれば、
フルーツしか入らないという方もいます。
実は、私自身もそうでした!!
長女を妊娠していたときは、
なぜかトマトばかり食べていました。
(生のトマトほんとは嫌い)
次に長男のときは、
今度はまったく逆で、とにかく肉。
ひたすら肉が食べたくなる時期がありました。
そして次男のときは、
なぜかポテトチップス。
振り返ってみると、
「どうしてあんなに食べていたんだろう」と
自分でも少し不思議に思います。
でも、つわりの時期というのは
それくらい体の感覚が変わるものなのだと思います。
だからもし、
「これしか食べられない」
そんな食べ物があっても、
あまり心配しすぎなくて大丈夫。
食べられるものを、食べられるタイミングで。
この時期はそれだけでも十分です。
最後にひとつだけ
つわりのときは、
「ちゃんと食べなきゃ」と思うほど
気持ちがつらくなることがあります。
でも、赤ちゃんは思っている以上にたくましく、
お母さんの体の中でしっかり守られています。
まずは
自分が少しでも楽に過ごせること。
それを何より一番大切にしてみてください。
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