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 スピの先人:山川夫妻と若手スピ双子姉妹の対談集。『山川さん、黒斎さん、いまさらながらスピリチュアルって何ですか?』 が良く売れたらしく、2匹目のドジョウを狙った対談集らしい。しかし、内容的には本書の方が優れているように思える。
 対談の「より大きな目的は、みんなが目覚めるため」(p.105) なので、対談者の「目覚めるまでの過程」も具体的に楽しく面白く語られている。読者としてはこの過程こそが最高の教材だろう。2016年9月初版。

 

【不明な想い】
 プロローグで、山川亜希子さんが書いていること。
 そのあげくに、大学は東大に合格してしまいました。
 でも、実は自分が何を勉強したいのか、何になりたいのか、何が好きなのか、まったくわかっていませんでした。(p.20)
 自らの魂の要求を明確に自覚できない人は、皆、このように想っているはず。そして、地球で生きるということは、誰だって魂にフィルターが掛けられた状態で生きるということなのだから、この記述は正直な本心のはず。しかし、魂の欲求などまったく不問のまま、社会意識に従った生き方をしている人は、このような思いを抱くことがないか、このような想いを抱いていても不問に付してしまう。そういう人々は、スピ系著作など読むことのない一生を過ごすのかもしれない。
   《参照》  『アセンションの超しくみ』 サアラ (ヒカルランド)  《前編》
            【社会意識(コントロール・グリッド)という檻から出る】

 

 

【5つの約束事】
 “あーす・じぷしー”の双子姉妹、なほ・まほさんのプロローグから。
 私たちはこの約束事だけを決め、実験の旅へ出発しました。

 一 ワクワクを信じること
 一 未来を不安ではなく希望で見ること
 一 この一瞬を心から楽しむこと
 一 「何をする」ではなく、「どんな想い」でやるか、心を一番大切にすること
 一 場所や国に関係なく、誰といるときでも、「祈り」と「アート」で生きること

 実験は大成功でした。私たちは219日、約7カ月も旅することができたのです。(p.41)
 実験の旅とは、僅か600ドルとアメリカまでの片道切符だけをもって出かけた、人生を賭けた旅のこと。
 この5つの約束事を守り続けていたら、誰だって、どこにいたって、輝いた人生になることだろう。
 旅の過程で起こった様々な体験談や爆笑話は珠玉である。

 

 

【「引き寄せの法則」ではなく・・・】
編集  「引き寄せたい」という願い、意図を持つことが、「引き寄せの法則」を使う第一歩といわれますが、どうでしょう?
紘矢  そんなことない。自分をそのまま受け入れられたら、いいことがどんどんやってきます。自己受容。自分を100%好きになって、愛する体験からすべてがうまく動き始めます。僕の意見はこれです。
亜希子 「特定のものを引き寄せたい」って思うのって、すごくマインドの働き、頭の運動なんですね。でも、もし、私たちが本当に幸せになりたかったら、頭で何かやっているかぎりうまくいかないの。・・・中略・・・。
だから、「引き寄せの法則」があまりピンとこないのは ――、あ、彼はともかく(笑)。
紘矢   何言ってんの、ぼくはほら、「引き寄せの法則」じゃなくて、あれ(笑)。
なほ・まほ   受け入れの法則!
紘矢   それそれ!(笑) 「無抵抗の法則」でもいいし。「何がやってきても、ありがとう」だよ。(p.34-35)
 ということで、本書のタイトルは『受け入れの法則』になったらしい。
 そもそも「引き寄せの法則」という言葉は、紘矢さんが『サ・シークレット』という本を訳す時に出てきた The Low of Attraction を「引き寄せの法則」と訳し、以後、関連本の出版社が統一してこの訳語を使うようになったのだという。山川夫妻は、「引き寄せって、本来の定義は「類は類を呼ぶ」ってことなのよね」「自分と同じ波長のものを引き寄せる」(p.57) と言っている。

 

 

【「目覚め」とは?】
紘矢  人は何に目覚めるのか? 「自分は何か」ってことに目覚めるんです。・・・中略・・・。「目覚める」って言葉がピンとこない方は、「幸せになる」ってことだと理解してください。目覚めたら間違いなく幸せになるから。
なほ・まほ  うん、そう思う。
亜希子  そう、セットだと思いますよ。・・・中略・・・。
まほ  あと目覚めると、ダンナさんとか、人をすごく愛せるようになりますよね。私、人を愛するために目覚めるんじゃないかとも思うんです。
紘矢  素晴らしい!!(笑)。  (p.74)
 変性意識状態の中で何らかの体験をしたことがあれば、「自分は何か」=「幸せになる」というセット感覚に関する説明は不要だろうけれど、それがない場合、この対話の内容は、シックリ理解できないはず。繋がりの真実を変性意識状態で体験している人と体験していない人とでは、「幸せ」のイメージというか根拠の力強さに違いがあるから。
 ところで、スピに興味を持っている純粋な心の人が、「ガイアの幸せ」や「世界の平和」や「人類の幸せ」を祈る場合でも、「人に対する愛」が根底にないと、祈りにパワーが籠らない。だからこそ、祈る人は「目覚め」を体験してほしい。
      
【「聖なる真実を知る儀式」での目覚め】
まほ  ペルーでシャーマンから 「聖なる真実を知る儀式」 というのを受けて初めてした臨死体験では、過去も現在も未来も時間はすべてこの一瞬に存在していて、時間は軸ではなく、言うなれば場所だってこと、今まで会ってきた人はすべて本当に「自分」だったこと ――、いろんなことがわかったんですよ。
そして、この世界に帰ってこられて本当にうれしかったんです。「失敗してもいい、たくさんチャレンジしよう」「悲しいものも悔しいものも苦しいものも、すべて素晴らしい。ちゃんと感じて生き尽くしたい」って思いました。だから、誰がなんと言ったって、自分の信じた道を歩こうって。(p.80)
 ペルーでこの儀式を行なっていたのなら、その前に必ずや“アヤワスカ”を飲んでいたと思うけれど、その点は記述されていない。
   《参照》  『人類の発祥、神々の叡智、文明の創造、すべての起源は「異次元」にあった』 グラハム・ハンコック 
            【アヤワスカ】

 臨死体験は、変性意識状態で体験している異次元世界の様相だけど、この界で得られる体験には、誰が体験しても共通する普遍性がある。この普遍性こそが「聖なる真実」なのである。
   《参照》  『人類の発祥、神々の叡智、文明の創造、すべての起源は「異次元」にあった』 グラハム・ハンコック 
            【異次元に存在する知性】

 

 

【人はいつ目覚めるのか】
亜希子  自分がいつ目覚めるか、それは本当のことを言ってしまうと「神様の時間」にお任せなんです。自分の中にある思い込みやブロックがはずれて、「自分のなかの問題はこれだったんだ」ってわかる瞬間、それは私の場合、「気づきのセミナー」の最中でしたけど、それは神さまからのギフトのようなもので、「こうすれば目覚める」っていう、みんなに効く方法論はないんです。(p.99-100)
 大きな「目覚め」のほうがインパクトがあるので即効性があるのは言うまでもないけれど、小さな「目覚め」をいくつか繰り返して徐々に虹の階梯を上がって行く人もいるのではないだろうか。
   《参照》  『禅による心の革新』 寺島修道 (五月書房) 《後編》
            【頓悟と漸悟 (タイトル解題)】

 そもそも、大きな「目覚め」を引き起こす強烈な体験があったとしても、この荒くれた現実世界を生きる上では、精神的に確かな基盤ができたにせよ、必ずしも全てが順調に進むというものでもないだろう。この次元特有の工夫と努力は「目覚め」る前と同様に、相変わらず必要である。

 

 

【今がそのとき!】
亜希子  ただ、もっと簡単に、「今の私の人生ってそうなのかな、つまんないな」って自分の人生に気づいて動き出す人たちも増えていますよね。なほちゃん、まほちゃんたちもそうだったのよね。
まほ  ただ、自分で「決める瞬間」ってありますよね。私も就職とか全部やめて、「本当の自分に戻ろう!」って自分に宣言した瞬間があったんです。その強烈な決意の瞬間から、人生の流れが最初は少しずつ、それからどんどんすごい勢いで変わっていったんです。
私ね、この本を手にする人には、もう気づく瞬間が来ていると思う。そのことをどこかでわかっているから、この本を手にしたんですよ。・・・中略・・・。
まほ  「決まっていること」に頭が追いつく、その瞬間が「決める瞬間」なんですよね。この本を手にした人は読みながら笑ったり、涙が出たり、何かしら響くことがあると思う。そうしているうちに、そのときが目の前に来る。そしたら、もう右から左を向くくらい簡単に、光に、源に戻っていくスイッチが入るから大丈夫なんです。(p.101-102)
 最後の「光に、源に戻っていく」という表現がわかんない方は、下記リンクを辿って下さい。
   《参照》  『神との対話 フォトブック』 ニール・ドナルド・ウォルシュ (サンマーク出版)