《前編》 より
 

 

【脳が一番冴えているとき】
 では、そうした脳が、いちばん冴えているときはいつでしょう。
 そうです。お腹がすいているとき、脳はもっとも活発に働きます。
 頭を使う、大事な仕事が控えているようなときは、むしろ食べない方がいいと私がいうのは、このためです。(p.57)
 IT系の職場で働いている頭脳労働者たちの昼食の量は、普通の人々が想像するよりかなり少ない。チャンちゃんの知る限りでは、せいぜいオニギリ1個+お惣菜少々程度である。
 そもそも一日中椅子に座っているだけだから、体は量を要求しないのだし、食べれば眠くなるんだから、沢山食べないに決まっている。朝もジュースか牛乳だけで、昼もそういう量で足りるのだから、一日一食というのは彼らにとって現状とたいして変わりない。1日3食というのは、強烈に馬鹿げた洗脳なのである。
 

 

【著者の夕食】
 私の場合、何を食べたいかと聞かれれば「玄米と具だくさんのみそ汁、野菜のおひたし、一夜干しの魚があればいいが、なければ納豆」と答えます。野菜中心なので山盛り一皿食べたとしても。カロリーオーバーになりませんし、これを食べれば本当に疲れが取れます。
 私の夕食のメニューを見て、質素でわびしいと思う人もいるかもしれません。しかし逆に、今の世の中では質素なメニューこそ最高のごちそうだと思っています。(p.60)
 チャンちゃんの食事も著者とほぼ同じである。猫の親分に言わせれば、チャンちゃんは犬並だから、犬の餌よりちょっとマシ程度で十分である。餌もあんまりマズイと流石にシケコムけど、質素=マズイではないのだから、それで十分である。
 お腹が「グーッ」と鳴るのは、空腹を知らせるサインですが、だからといって、あわてて食事をかき込んだりしません。しばらくは、この「グーッ」の時間を楽しむようにしています。なぜなら、このときこそ、「生命力遺伝子」の中の「サーチュイン(長寿)遺伝子」が発現しているからです。 (p.63)
 「グーッ」の時間を楽しんでいる間に、何か面白いことに夢中になって食べることを忘れてしまった日を経験している人なら、そんな日は、非常に冴えた輝かしい日だった、と感じているはずである。
 「生きること=食べること」という概念を持っている人というのは、相当に文化度が低いだろう。
    《参照》   『帰化日本人』 黄文雄・呉善花・石平 (李白社) 《後編》
              【腹いっぱいの幸せ】

 苫米地流の言い方をすれば抽象度が低い人生を生きていることになる。
    《参照》   『脳を味方につける生き方』 苫米地英人 (三笠書房) 《後編》
              【美食にとらわれると、抽象度は下がる】

 

 

【危険:砂糖】
 この砂糖が体を老化させ、命を縮める原因になっていることをご存知でしょうか? タバコの害は知られていますが、砂糖はタバコにも匹敵するほど、健康に害を及ぼすものなのです。(p.91)
 本当にスイーツには気をつけていただきたい。血糖値を急激に上昇させてしまう砂糖を摂取して体を傷つけるようなことは、いますぐやめていただきたいのです。(p.92)
 ここ数十年の現代人の砂糖の摂取量は、過去数万年の歴史から見たら、異常なほどに増えていることは想像に難くない。それは、人体が多量の砂糖摂取に適応できていないことを意味している。適応できていない身体で過剰の砂糖摂取を続ければ、「糖毒性」という血管を破壊する生体の防御反応に出くわすことになる。
    《参照》   『レムリアの叡智』 オレリア・ルイーズ・ジョーンズ (太陽出版) 《前編》
              【食べ物に注意】

 

 

【カルシウムは「歩いて」補う】
 骨を強くしようと思ったときに、いくらカルシウムを多量に摂ってもダメです。・・・中略・・・。
 もし骨を丈夫にしたいと思ったら、人一倍、歩くことをおすすめします。重力によって骨に負荷をかける。そうすれば、骨の中のカルシウム量はどんどん増えていきます。(p.99)
 初耳ならぬ初メメ。
 というか、ホンマカイナと思ってしまった。だって、それじゃあ、足の骨しかカルシウム増えないじゃん。まあ、足以外の全体も上下動するから若干は負荷がかかるけど・・・。
 でも、年齢と運動量と骨粗鬆症の相関は確かにあるらしい。

 

 

【一日一食は、効果覿面のデパート】
 まず、一日一食を始めて一週間目の時点であなたの足の臭いをかいでみましょう。今までメタボであったあなたなら、相当体臭が強かったはずです。
 ところが、一日一食を始めてたったの一週間で、あなたの体臭はほとんどなくなっているはずです。(p.117)
 さらに一日一食でアンドロゲンが減れば、乳癌や前立腺癌などの性ホルモンで成長する癌は減少します。(p.118)
 一日一食は若ハゲも予防してくれます。(p.119)
 今まで書き出してきた一日一食による効果を列挙すると、ダイエット効果、若返り効果、老化防止効果、美肌効果、抗癌効果、デオドラント効果、脳の若返り効果、若ハゲ予防効果。まだまだありそうだから、もっとか効果。
 

 

【太陽の光を浴びる】
 自律神経系の不調のある人も、ぜひとも体内時計がリセットされるように、御来光を拝んでみることをおすすめします。
 実際、医療の現場でも、太陽の光を浴びることによって、幸せホルモンのセロトニンが出ることに着目した「光線療法」というのがあります。これはうつ症状などの患者に、日光に近い白熱灯の光を多量に浴びせるもので、うつだけでなく、睡眠障害、登校拒否、更年期障害、生理不順などにも効果があるといわれ、精神科の治療にも取り入れられています。
 それほど太陽の光というのは、人間の健康に大きく影響を及ぼします。「太陽の恵み」が必要なのは何も農作物だけではなく、私たち人間の健康にとってもたいへん大事だということを、もっと意識して生活するようにしたいものです。(p.130)
 この本には、日光浴と食事の関係は記述されていないけれど、太陽光のエネルギーは、松果体などの脳内部位を活性化することで、人類の進化と不食化に関与しているはずである。
    《参照》   『ガリレオの遺伝子』 (日テレ) 《後編》
              【誰でも太陽と水だけで健康に生きられる】
              【太陽凝視から始まる不食化】
              【日光浴の重要性】

 

 

【人間は飽食に対しては適応できない】
 そもそも人間は、この17万年の進化の過程で、ごくわずかのエネルギーで生きていけるような体を獲得してきました。にもかかわらず、このわずか数十年の間に、アメリカや日本など、世界中の先進国といわれる国々では、あっという間に飽食が拡大してしまいました。
 しかし、人間の体は飽食に対しては適応できないのです。(p.179)
 日本が飽食となった期間を100年としても、17万年かけて適応してきた身体を、100年間で作り替えるのは無理というもの。貨幣経済制度を生み出した「闇の支配者」たちが、過剰エネルギー消費社会、過剰食料消費社会をつくり出すために、「生物進化の適応論に矛盾する栄養学の嘘っぱちドグマ」で洗脳してきたのである。

 

 

【まとめ】
 私の提唱する健康法は、元気なお年寄りをつくろうとしているのではありません。内面の健康が表にあらわれて、若く美しくなっていただきたいのです。その最終ゴールは肌がつやつやでウエストがくびれていることです。そのために有効な方法は、「空腹」「完全栄養」「睡眠」の三つだけです。
 ・一日一食(または一汁一菜)
 ・野菜は葉ごと皮ごと根っこごと、魚は皮ごと骨ごと頭ごと、穀物は全粒で
 ・睡眠は夜の10時から夜中の2時までのゴールデン・タイムを含むように
 この三条件を守っていただければ健やかで、若く、美しい体を手に入れられることでしょう。(p.189-190)


 


 

<了>