
『新幹線ガール』 徳渕真利子 (メディアファクトリー) を思い出してこの本を読んでみた。著者は、4半世紀もCAにたずさわっているという。仕事としてCAを目指している人には業務内容が良く分かっていいだろうけど、その職業ならではのエピソードを期待して読んだ読者にとってはイマイチである。2009年3月初版。
【8割は保安訓練】
CAの新入訓練というと、多くの方はマナーや接遇の研修ばかりと想像されるかもしれませんが、実際はその八割が「保安」に関する訓練です。
どんなベテランCAでも必ず年に一度、二日間の緊急・保安訓練を受けることが義務づけられていることも、CAの保安要員としての自覚をけっしてさびつかせないようにするためなのです。(p.13)
へぇ~。どんなベテランCAでも必ず年に一度、二日間の緊急・保安訓練を受けることが義務づけられていることも、CAの保安要員としての自覚をけっしてさびつかせないようにするためなのです。(p.13)
【CAという仕事の醍醐味】
あるのは、CAさんの “beef or chicken?”という質問に対して、答えることくらいだろう。その場合、たいていの人は、“beef”か“chicken”と単語で応えるだけだけれど、ちゃんと後ろに“please”を付けないといけない。乗客の側にだって最低限守るべきマナーがあるのである。
《参照》 『スヌーピー 君と話がしたい』 ほしのゆうこ (朝日新聞社)
私もそうですが、CAは、お子様からご高齢の方まで、楽しそうな方、悲しそうな方、いろいろなお客様との短い、けれど忘れられない会話を心のノートに記しながら働いているのです。それはまちがいなくCAという仕事の醍醐味のひとつです。(p.65)
フライト中、お客様と「満足のいく会話」を交わすのは簡単なことではありませんが、それだからこそがんばるかいがあるのです。(p.66)
何かしら想いに沈み込んでいるような乗客に接する時は、適切な会話が、その乗客にとって大きな力を持つのだろう。そんな人は、後日お礼の手紙を送ってくれたりするらしいけれど、普通の乗客ならCAさんと会話する機会なんてほとんどない。フライト中、お客様と「満足のいく会話」を交わすのは簡単なことではありませんが、それだからこそがんばるかいがあるのです。(p.66)
あるのは、CAさんの “beef or chicken?”という質問に対して、答えることくらいだろう。その場合、たいていの人は、“beef”か“chicken”と単語で応えるだけだけれど、ちゃんと後ろに“please”を付けないといけない。乗客の側にだって最低限守るべきマナーがあるのである。
《参照》 『スヌーピー 君と話がしたい』 ほしのゆうこ (朝日新聞社)
【PLEASE お願いします】
【航空会社のイメージはCAが決める】
そうはいっても笑顔で真摯に対応してくれた場面はいつまでもよく覚えている。乗客より目線を下げるためにひざまずいて笑顔で対応してくれたヴァージン・アトランティック航空のCAの真摯な態度と、頼んでもいないのにビジネスクラスに格上げしてくれたキャセイ航空のオフィス・レディの輝いた笑顔は、よく覚えている。傷んだ機内食を返品したら「そんなはずは・・・」と言っていたCAのいたノースウエスト航空はそれから数か月後に消滅していたっけ。
お客様が航空会社に持つイメージは、CAが決めるといっても過言ではないと思います。(p.106)
料金で選ばない人が、次にどこの航空会社を使うかは、CA次第なんだろう。チャンちゃんの場合は料金優先だからCAさんは関係ない。そうはいっても笑顔で真摯に対応してくれた場面はいつまでもよく覚えている。乗客より目線を下げるためにひざまずいて笑顔で対応してくれたヴァージン・アトランティック航空のCAの真摯な態度と、頼んでもいないのにビジネスクラスに格上げしてくれたキャセイ航空のオフィス・レディの輝いた笑顔は、よく覚えている。傷んだ機内食を返品したら「そんなはずは・・・」と言っていたCAのいたノースウエスト航空はそれから数か月後に消滅していたっけ。
【仕事を楽しみながら】
CA自身が編集、楽しんで情報発信しているウェブサイト 「ANALatte」 などはみなさまにもぜひいちど、ご覧になっていただきたいほどです。のびのびと仕事を楽しみながら成長している若いCAの笑顔を見ると、CAの育ち方も変わったのだと目を見張る思いがします。(p.127)
著者がCAになったのは23年前と書かれている。それから2年後にステュワーデスという名称からCAに変わったとか。それからANAは上昇気流に乗って拡張発展していったのだろうから、CAの数も働き方も生き方もだいぶ違ってきたのだろう。
【空飛ぶ女性たち】
昔は「飛んでる女の子」は、やや常軌を逸したジャジャ馬系という意味合いがあったけれど、今は実際に空を飛んでいる女性がいっぱいいる。
《参照》 『夢を翼にのせて』 岡村嘉子 双葉社
私が新人の当時は想像もつきませんでしたが、今はパイロットの世界にも女性が進出していることをご存知ですか? 女性パイロットはANAグループでも増えてきています。・・・中略・・・。ANAで女性パイロット用の制服もできました。・・・中略・・・すてきな女性パイロットの制服ができてうれしく思います。
飛行機好きな私。今もし学生だったらパイロットを目指していたかもしれません。(p.130)
『紅の豚』はもともとANAの機内上映用としてつくられたらしい。男性はこの映画を「男のロマン」として見るのだろうけれど、若い女性は「フィオという女の子が飛行機で活躍する映画」として見ていたんだろう。飛行機好きな私。今もし学生だったらパイロットを目指していたかもしれません。(p.130)
昔は「飛んでる女の子」は、やや常軌を逸したジャジャ馬系という意味合いがあったけれど、今は実際に空を飛んでいる女性がいっぱいいる。
《参照》 『夢を翼にのせて』 岡村嘉子 双葉社
【シニョンと夜会巻き】
乗客に一番人気があるのは、たぶんシニョンのCAだろう。
私のヘアスタイルはちょっと上にまとめるシニョンか、夜会巻きが多いでしょうか。(p.177)
シニョン と 夜会巻き いう単語、初めて見たから書き出しておいた。乗客に一番人気があるのは、たぶんシニョンのCAだろう。
【「美しさ」】
私は人一倍「美しさ」にこだわりがあります。・・・中略・・・。
私のいう「美しさ」は、その人の姿勢や持っている雰囲気、たたずまいから生まれてくるものだからです。(p.170)
このような「美しさ」なら、男女の別を問わず、こだわる価値があるだろう。私のいう「美しさ」は、その人の姿勢や持っている雰囲気、たたずまいから生まれてくるものだからです。(p.170)
この本には、苦労知らずで就職する気のなかった女子大生が、ふとしたきっかけでCAになったことから、乳がんの手術を受け、独身のままいまだにCAとして活躍している著者の人生行路も書かれている。故に、読者としてはいろんな意味で女性が相応しいだろう。
<了>