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 この本を読んだとき冴えていなかったのだろうけど、なんだかピンとくる記述があまりなかった。地上の人類から比べたら、はるかに高度に進化した文明世界の記述なのだから、重要な記述はいっぱいあるはず。いつか再読しよう。
 『クラリオン星人コンタクティが体験したアセンション〔量子転換〕のすべて』 の前作。2009年2月初版。

 

 

【人類の覚醒を待つ、宇宙存在たち】
 私のエピソードは、まだ最終章を迎えていない。私は、訪問客たちと会い続け、彼らから生命の秘められた意義を学び、宇宙の謎を前に驚嘆する日々を送っている。見せかけの世界に囚われていた私を永遠に開放してくれたあの日の誘拐者たちは、ときどき私のところにやってきては、遠き世界の話をしてくれる。彼らは、私たちの星に行く末を案じている。彼らは、待っているのだ。人間が覚醒し、その昔、人類の子孫が産声を上げた遠く離れた郷里が、ほかならぬこの宇宙であると悟る日を。(p.27)
 人類はよく今日まで最悪のシナリオを免れてきたと思うけど、このような綱渡り状態はまだまだ続くだろう。宇宙存在たちや地底存在たちは、人類が核を開発し出した段階から、化学薬物汚染に晒されて続けている現段階まで、ずう~~っと行く末を案じっぱなしだろう。
   《参照》  『アミ小さな宇宙人』エンリケ・バリオス(徳間書店)
           【地球の危機】

 

 

【生体力学的化合物】
「壁や建物のみならず、多種多様な船の構造体は、シリコンや炭素イオン、金、様々な合成分子などをベースとした、生体力学的化合物なのです。この合成分子は、あなた方の惑星では知られていない、いくつかのミネラルの原資を昇華することによって作り出されます。こうして得られた合金は、見てわかるように、驚異的に透明で並外れた強度を備えています。深海にある私たちの海底基地でも、同じ素材が使用されているのです」(p.176)
 生体力学的化合物の技術が確立すれば、強度を保ったったまま透明度や発光度を自在に変更できる素材革命が起きるんだろう。
   《参照》 『プレアデス星訪問記』上平剛史(たま出版)《前編》
           【プレアデスの照明方法】

 

 

【〈不朽の原理〉への感謝と、宇宙叡智の粋】 
 我々の賞賛とは、〈不朽の原理〉への感謝と謝意の精神的表明であるため、おまえたちが祈りや祈願などとよんでいる決まり事など必要としない。我々は神に何かを求めることも願うこともない。
 我々は、起源の原子の意識や永遠の自意識、ならびに、不死の特性を持っている。
 我々は変身体験としての死を知っている。
 結晶化した次元で必要とされる死の機能性については、認識している。そうした次元の周波数は中・低周波の段階であり、物質が強大な威力を振るうため、崇高なビジョンを押し隠してしまうのだが、我々が死を恐れることはない。我々は、死とは一つの精神状態であり、己の夢を支配できずに無を待ち続ける者の、歪曲した知覚でしかないと知っているのだ。
 我々は、礼拝所を必要としない。なぜなら、我々にとって時間と空間は神殿であり。惑星と星は大聖堂であり、宇宙は果てなきサンクチュアリなのだから」(p.193-194)
 〈不朽の原理〉は、もちろん不死という特性に依存している。物質過程(結晶化した次元)の人類は、この段階に達していないために、祈りや祈願という行為に身をやつすことになってしまう。
 不死の次元に至れば、当然のことながら、地上のさまざまな概念は意味をなさない。そこに現われるのが宇宙叡智である。

 

 

【記憶翻訳機】
 オリオン星のドゥーシャは、著者の記憶を翻訳機にかけてくれた。
 それは音楽ではなく、純粋なエネルギーであり、音符ではなく、宇宙の時であった。
 宙に漂う響きは、ピアノで奏でられる音とも全く違った。音質といい音色といい、共通点はなかった。
 それは、時の深淵から放たれるハーモニーであり、天空の秘密に着想を得た銀河の交響曲だった。
 音楽が鳴り止み、ドゥーシャは演奏を終えるとその〈ピアノ〉を指しながら私に言った。
「これは、記憶翻訳機といってもいい。実際にはこの装置自体は音を発さないのだけれども、思い出や深層記憶を変換する。君たちがいうところの心理状態を変換するんだ。思考の方向付けをする周波数を翻訳し、色彩的・動力学的協和音に変化させる。
 演奏している間、僕の世界のことや僕の目で見てきたこと、この惑星で遭遇した苦しみについて考えていた」(p.237-238)
 記憶の中には、現世のみならず過去世のものも含まれるけれど、地上の人類は、これらを学びの教材とするテクノロジーを持っていない。しかし、ムー大陸の沈没を機に、地底世界に潜った人々によって保たれている。
   《参照》  『いま二人が一番伝えたいこと』船井幸雄・中丸薫(徳間書店)
           【過去世を体験できない現在の地球人】
 そして、スエルが付け加えた。
「君が聞いた音は人間の耳には殆ど聞こえない。君たちが見える光も、赤外線と紫外線の間にある中間スペクトルという限定的な波長域にすぎないというのと同じだ。君たちに聞こえるのは、可聴下音波と超音波の間にある弱い中間部の音波だけだ。君たちがよく知っていると思い込んでいる物理的世界だって、君たちが知覚できるのは中・低周波だけなんだ。中高レベルの分子ダイナミズムの世界領域は、君たちにとっては不可視だ。この曲が君にも聞こえるようにするため、ドゥーシャは楽器から発されている周波数を変換しなければならなかったんだよ」(p.238)
 狭小な認識限界の範囲内でしか世界を認識できていない人類は、いつになったらこの「バカ(認識限界)の壁」を超えられるのだろう。

 

 

【聖杯とマグダラのマリア】
 ここまでくれば、聖杯の女性的側面を語らないわけにはいかない。
 聖杯とは、一つの杯であり、キリスト教的観点からいえば、キリストの血を受けたとされている。ところで、キリストの血とは、聖母マリア、キリストの母を意味するのだ。
 聖杯は母なる女神イシスの化身であり、原始の女神の子宮を象徴している。イシスは原初の魂であり、あらゆる生物の女性的側面なのだ。また、キリストもあらゆる起源を神秘のうちに内包しているのだ。
「わたしに父がおり、父がわたしにおられる・・・」(ヨハネ福音書14章11節)
 キリストは、純粋無垢な状態のDNAを持ち、このDNAは、時の終焉まで完全な形で受け継がれていかねばならない。そこで、〈愛人的母親〉が〈母親的愛人〉となる必要があった。処女マリア、つまりアルベドの白、キリストを生んだ母が、ニグレドに変身する。聖母マリア - 聖杯は、キリストの血を永続させていくのだ。
 マグダラのマリアは、古代の妖精であり、未来の謎を司る巫女である。彼女は、キリストの血と万物創造に関する宇宙の記憶を育む存在なのだ。
 彼女は花嫁であると同時に母でもあるのだ! (p.277-278)
 彼女は古代ナゾレ派に属し、ナゾレとはエジプトの月の女神イシス像に関連する〈ネッザ〉から派生した言葉だと書かれている。またマグダラの由来は〈マグダル(塔)〉である。
 彼女はテンプル騎士団たちから〈聖杯の母〉や〈救世主の花嫁〉と呼ばれていたのだ。 (p.278)
 ヨーロッパ各地の教会にある黒い聖母像は、巫女的な資質を持ったマグダラのマリアに関係している。
 ドルイド教の聖地であるシャルトル大聖堂。エクサンプロバンスのマグダラのマリア教会。スペインのモンセラート山にあるサンタ・マリア・モンセラート修道院大聖堂などにある。
 バルセロナから朝一番の電車でモンセラート山に登り、黒い聖母に触れた時、チャンちゃんは訳も分からず泣きそうになったことがある。

   《参照》  “マグダラのマリア”に関する引用一覧

 

 

   《宇宙の叡智関連・参照》  

 

<了>