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 今から1年半前に出た書籍だけれど、今読んでみるともう3年くらい前に書かれた本のような気がしてしまう。時代の流れが速いことと、船井さんの基調に変化はないことの2つが原因なのだろう。2010年9月初版。

 

 

【著者に影響を与えた御三方】
 千数百件も特許申請だけをして、それを公開し、1件も特許を取らなかった発明家であった政木さん。フシギナ超能力者でした。彼には「無欲」の強さを教えられました。
 早大教授で経済学者、また哲学者でもあった難波田先生からは、「人間と生き方」について、マクロの視点でものごとの見方を教えられました。「見えない世界のあること」も教えてもらいました。「美しく生きよう」とも教えてもらいました。 ・・・(中略)・・・ 。
 私は土光ファンでした。
 東芝を辞められた後、セミナーの講師としてお招きしたところ、たった一人で、地下鉄で来られたのにはびっくりしました。彼は大会社の社長でしたが、東芝を辞められてからは、秘書や車も使われなかったのかもしれません。質素に、きれいに生きた方でした。 ・・・(中略)・・・ 。
 私は質素が好きです。できるだけ質素に生きています。ぜいたくは本音で好みません。(p.46-47)
 政木さんの著作の読書記録があった。
   《参照》   『「臍」中心のシンプルゴルフ』 政木和三 東洋経済新報社
 土光さんに関しては、以下の読書記録の中に少し書いておいた。
   《参照》   『わかっちゃくれない』 稲山嘉寛 朝日新聞社
             【理想を求め続けて】

 船井総研のオーナーでありながら2003年にきっぱりやめて、会社から一切給料を受け取っていないとも書かれている。こんなに引き際の綺麗な人ってそうはいないだろう。
 最初から財産など殆どなくってド貧民のまま質素に生きているチャンちゃんクラスの阿保といっしょにされては迷惑千万だろうけれど、チャンちゃんが 「ひと月の食費は一万円以下です」 というと、大抵の人は 「ウッソ~~」 という顔をする。その理由が分からない。無理して質素にしているつもりもない。なんでそんなに食費がかかるのだろう? こっちが理由をききたいくらいである。

 

 

【世評と違う】
 京都セラの創業者で、ウィルコムの最高顧問でもあった稲盛さんについて、意外なことが書かれていた。
 いま、JALは「企業再生支援機構」という国がからむところのお金をバックに、再建計画を実行しようとしているのですが、これについて非常に気になることがあります。
 それは、JALに続き今年2月18日に会社更生法の適用を申請して経営破綻したPHS事業をやってきたウィルコムも、企業再生支援機構に支援を受けることになったからです。この機構の第1番目の支援企業がJALで、2番目がウィルコムです。以下の理由で稲盛さんを政商という人も多くいます。(p.69-70)
 ・・・(中略)・・・ 
 やはり、だれもが知っているこのような事情があるだけに、稲盛さんは晩節を汚さないでほしいし、できれば高齢を理由に、早くJAL経営の適任者を探して仕事を譲られ、JALの本格的再生を心がけてほしいと思えてならないのです。それが、いま一番大事なことのように思えます。
 民主党というか、自民党も含めて日本の政治家たちは、99%経営というものを知らないように見えます。
 役人は、もともと経営などのリスクをたりたくないから役人になった人たちの集団と考えればよいでしょう。彼らを当てにしたり頼るのは、経営者にとっては問題です。(p.70-71)
 ウィルコムは昨年からコマーシャルを多く流して契約件数を伸ばそうと経営努力している様子がうかがえたから、下記リンクの読書記録を書いておいたけれど、船井さんの記述を読むと、なんかお先真っ暗という感じである。稲盛さんが関わっている2社が、現在どんな状況なのかは分からない。
   《参照》   『カーライル』 鈴木貴博 (ダイヤモンド社)
             【ウィルコムの躍進】

 

 

【国際経済の行方】
 いずれにしても、いまのままで資本主義が続くとは思えません。常識的にはびっくりするような変化が近々来るでしょう。覇権国候補といわれるいまのアメリカや中国は、国民に「われよし的生き方」、いわゆる1人ゲームというか我執が沁みこみすぎています。人間としてのバランスが欠けていますので、これでは世界経済が持たなくなります。ともにこれからの覇権国になるのは無理でしょう。同時に「GDP信仰」も崩れるでしょう。
 いまは日本とスイスがもっとも安全です。将来は日本がより安全でしょう。マネーゲームが下手な日本人が一番良心的で、本音で生きているからです。
 これからは良心にしたがって、ぜひ正しく生きましょう。(p.93)
 この文章のポイントは、“「GDP信仰」が崩れる”という記述である。GDPの世界1位と2位の米中が崩れようが崩れまいが、もはや国内総生産という数字の大きさは、幸せの指標たりえないということに、多くの人々が気づいているはずである。

 

 

【特別な意味がある日本という産土力】
 古事記や日本書紀にもカタカムナのことは1字も書かれていませんが、「カタカムナ文献」を読み、楢崎さんのことを研究しますと、カタカムナ語は日本語の根源だったのが分かってきます。
 そして私なりに知ったのですが、日本人、日本列島、さらに日本語には、特別な意味があると思われてならないのです。これは実に大切なことです。
 ・・・(中略)・・・・・。それに触れた拙著に、大田龍さんとの共著 
『日本人が知らない「人類支配者」の正体』 があります。(p.210)
 日本人、日本列島、日本語の特殊性の根源は、地球規模の風水である「ガイアの法則」によって示される。
 日本が位置する東経135度は、最大融合極性を示す地だからである。
   《参照》   『ガイアの法則』 千賀一生 (徳間書店) 《前編》
             【経度0度と経度135度の文明的特徴】
 ところが、最近、日本の会社の中で日本語を使わせない、社内公用語はすべて英語にしたい・・・という変な社長が出てきました。びっくりしています。どんな社員ができるか、それらの会社がどうなるか、本当に興味があります。たぶん、うまく経営できないでしょう。(p.218)
 日本文化に関してほとんど何も知らない若い経営者がしたがるんだろう。既に世界の有識者の精神ベクトルは日本向きになっていて、遠からず、日本が世界の中心になるというのにね。
  《参照》  『ハーバードでいちばん人気の国・日本』 佐藤智恵 (PHP新書) 《後編》

           【社内英語公用語化】

 

<了>