<その76>そこに山があるから | まなブログ

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大阪府堺市で鍼灸院を開業しています。
日々の気づきをつづります。

「なぜ、あなたはエベレストを目指すのですか?」


その問いに答えたジョージ・マロリーの言葉。

エベレスト世界初登頂を果たしたイギリスの登山家です。



行ってまいりました。


Yさん宅です。


Yさんでピンとこられない方は、過去記事をどうぞ。




昨日、照喜名先生の記事をご紹介させて頂きました。


そのノリで、照喜名先生ネタのYさん伝説を。



照喜名先生は、昨年9月、めでたくご結婚されました。


当然、Yさんにも早速、ご報告。


「あら、おめでたいわね。何かお祝いしなくちゃ。」



そう、照喜名先生もYさんとご親交がございます。


かれこれ5回以上でしょうか。


華々しく散られた過去の武勇伝は、こちらをどうぞ。


武勇伝1武勇伝2



ちなみに、Yさんは未だに覚えておられません。


はい、照喜名先生のお名前を。



当初は努力されてたんですよ。


「あの沖縄のて、て、てぇーーー何でしたっけ?」


いちおう、お名前を思い出されようと。



しかし、すぐに放棄。


晴れて「沖縄の先生」の称号を得られました。



しかし、それさえも面倒くさくなられたんでしょうね。


昨年から、別の称号が送られました。


その称号とは・・・



「沖縄さん」



「沖縄さん」ですよ、みなさん。


ヒシヒシと伝わってきますね。

もう考えるのも面倒くさいってのが(笑)


沖縄県民の代表。

残念ながら他の県民のみなさん。

もう誰もこの称号を賜ることはできません。


つまり、照喜名先生は、仲井真知事より格上なんです。

Yさんの中では。


って、そもそも仲井真知事をご存じないと思いますが(笑)


エリザベス女王からナイトの称号を賜るに等しい栄誉。

ご結婚に箔がつきましたね。



Yさんにご相談を頂きました。


「贈り物には、何がいいかしらね?」


「そうですね、あまり照喜名先生が気を遣われないようなものにされたほうが。」


「ああ、そうですね。直接、お祝いを渡す機会もありませんしねえ。」



う~ん、と考え込まれて数秒後。



「そうね!土佐の海産物をお届けしようかしら。」


「ほお、それはいいですね。」


「今ならアジの干物なんか最高よ。」

なるほど、干物なんかなら日持ちもしますしね。

それぐらいなら、もらう方ももらいやすいでしょう。



「じゃあ、明日にでも早速、土佐から取り寄せます。」


「きっと喜ばれると思いますよ。」



それから、数日後。


一本の電話が。



「照喜名です、こんばんは。」


「あーっ、照喜名先生。この度はご結婚おめでとうございます。」


「ありがとうございます。実は、Yさんから・・・。」


「ああ、届きましたね(笑)」


「はい。」


「土佐の海産物でしたっけ?」


「ええ、干物とか。」


「おいしかったでしょ?私もよく頂いてますよ。」



しかし、照喜名先生の声は、すっきりしません。


まさか腐ってたとか?



「いや、それがですね。」


「はあ?」


「入ってたんです。」


「何がですか?」


「干物と一緒にですね・・・」



次の瞬間。


私も眉をひそめてしまいました。



「缶コーヒーが入っていたんです。」


「えっ、缶コーヒーが!?」



むむむ。

これは、一体どういうことだ?



「これって、どう受け止めたら、いいんでしょうか?」


「う~ん、どうなんでしょうね。」


「どう考えても干物に缶コーヒーは合わないんですけど。」


「確かに。」



干物+缶コーヒー。

朝マックにもない斬新なセットメニュー。

う~ん、意図が読めない。



「しかも、2本も。」


「えっ、2本も!?」



これは、教祖様ご本人にお伺いを立てるしかありません。



「分かりました。次の黒ミサで私が確認してみます。」


「すいません。お手数ですが、気になって・・・。」



新婚早々の幸せな家庭。

そんな疑念は一刻も早く払拭せねばなりません。




次の木曜日。


「あのー、Yさん。」


「はい?」


「照喜名先生・・・いえ、沖縄さんからね。」


「はあ」


「感謝と喜びのお電話が入りました。」


「あら、届いたのね。」


「ええ、えらく喜んでおられましたよ。」


「あら、よかったわ。お口にあったかしら?」


「ええ、もうかぶりつくように早速召しあがられたようです。」



はい、ここらは「大人の対応」で(笑)



「それでね、Yさん。」


「はい?」


「その干物と一緒にね。」


「はあ」


「缶コーヒーも送られませんでした?」


「缶コーヒー・・・ああ、送りました、送りました。」



あれ?

半分忘れられていたみたいだぞ。



「それって、そのぉ・・・なぜ、干物に缶コーヒーをセットで送られたのかなあって。」



恐るおそる、お伺いを立てる私。



「実は、あれ、エコパックで送ったんですけどね。」


「ああ、エコパックですか。」


「あれ、便利でしょ。」



解説が必要ですね。


Yさん辞書でいう「エコパック」とは、コレ。


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郵政公社の「エクスパック500」のことです。


「エクス」なんていうお年寄りに優しくないネーミング。


勝手に「エコパック」に改称されてるんです(笑)


現在は、後継の「レターパック」に名称が変更されています。



これは便利ですね。

私も愛用しています。


普通、郵便局って重さに応じて送料が決まるでしょ?


ところが、重さは関係なし。

とにかく封が閉まればOK。

一律500円で全国どこでも。


たばこ屋さんですからね。

切手や印紙と同じく商品として取り扱っていらっしゃいます。



「エコパックに干物を入れられたんですね。」


「そうなんです。」



しかし、未だ缶コーヒーを同封する理由には至りません。



「でも、なぜ、缶コーヒーを・・・。」



さあ、みなさん、心の準備はよろしいですか?



「あいてたんです。」


「何が?」


「隙間が。」


「・・・。」



隙間があいてたから・・・。


そ、それだけの理由で・・・。



「ほら、エコパックって料金一律でしょ?」


「ええ、そうですね。」


「だったら、もったいないじゃないですか。」


「・・・もったいない?」


「隙間があいているのに、何も入れないなんて。」


「・・・。」



「もったいない」


果たして、隙間とはそういう対象であるのだろうか?

確かに、レンタル倉庫がビジネスとして成り立っているこの時代。

「空間の支配者」の異名を取るYさんには、見過ごせなかったのでしょうか。



「で、何か詰め込むものはないかなあって。」


「はあ。」


「周りを見渡したらね。」


「はい。」


「あったんです。」


「缶コーヒーが?」


「そう、缶コーヒーが。」


「・・・。」



何ということだ。

まさに「てきとー」じゃないか。



「試しに2本詰め込んだらね。」


「はい。」


「ちょうどキチキチになったんです。」



なぜ、「キチキチ」に詰め込む必要があるのでしょうか?


しかし、ここで新たな疑問が。



「でも、Yさん。」


「はい?」


「普段はあまり缶コーヒーなんて飲まれませんよね?」


「ええ、そうなんですけどね。」


「また、なぜ、その時、お手元にあったんですか?」



当然の疑問です。



「ちょうど在庫整理をしていたんです。」


「何を?」


「長いこと居座ってる子どもたちを。」



それって、「売れ残り」ってことでは。



「それで、倉庫に居場所がなくって、仕方なく、居間に避難してきたんです。」



って、いつの缶コーヒーなんですか。


よくそんなもの、新婚家庭に贈れますね。



みなさん、今宵のタイトルを思い出してください。



「そこに山があるから」


彼はエベレストに登ったのです。


「そこに隙間があるから」


Yさんは缶コーヒーを詰め込まれたのです。



「いや、それが沖縄さんが少しとまどわれたみたいでして。」


「はぁ?」


「この缶コーヒー、どうしたらいいものかって。」



はい、ご用意はよろしいですか?



「そんなん飲んだらいいじゃないですか。」


「・・・。」



そう、缶コーヒーは飲むためにあるのです。


例え、干物と一緒に同封されていようが。


それ以外の用途はないのです。



衝撃冷めやらぬうち。

照喜名先生にご報告。



「・・・やっぱりてきとーだったんですね。」


「ええ、とりあえず、手の届くところにあったみたいで。」


「器の大きさを感じますね。」



そう、Yさんは警鐘を鳴らされているのだ。

鬱や自殺が増加の一途をたどる現代社会へ。


何でも複雑に余計なことを考え過ぎ。

だから、「ココロの病」が蔓延するのだと。


真理は至ってシンプルなのです。



ここで、その教義について再度整理させて頂きます。



その一.白いご飯でなければ、主食ではない。


その二.モノは捨てない。縦に積み上げるべし。


その三.隙間は詰めるべし。



新たに「その三」が追記されました。

信者のみなさんは、ゆめゆめ忘れることなかれ。


冷蔵庫もテトリスのように詰まっていますからね(笑)




もし、あなたのお宅にも缶コーヒーがキチキチに詰まったエコパックが届いたら・・・。


黒魔術の教義は、すぐそこまで広まっているのかもしれない。




-つづく-