「なぜ、あなたはエベレストを目指すのですか?」
その問いに答えたジョージ・マロリーの言葉。
エベレスト世界初登頂を果たしたイギリスの登山家です。
行ってまいりました。
Yさん宅です。
Yさんでピンとこられない方は、過去記事をどうぞ。
昨日、照喜名先生の記事をご紹介させて頂きました。
そのノリで、照喜名先生ネタのYさん伝説を。
照喜名先生は、昨年9月、めでたくご結婚されました。
当然、Yさんにも早速、ご報告。
「あら、おめでたいわね。何かお祝いしなくちゃ。」
そう、照喜名先生もYさんとご親交がございます。
かれこれ5回以上でしょうか。
華々しく散られた過去の武勇伝は、こちらをどうぞ。
ちなみに、Yさんは未だに覚えておられません。
はい、照喜名先生のお名前を。
当初は努力されてたんですよ。
「あの沖縄のて、て、てぇーーー何でしたっけ?」
いちおう、お名前を思い出されようと。
しかし、すぐに放棄。
晴れて「沖縄の先生」の称号を得られました。
しかし、それさえも面倒くさくなられたんでしょうね。
昨年から、別の称号が送られました。
その称号とは・・・
「沖縄さん」
「沖縄さん」ですよ、みなさん。
ヒシヒシと伝わってきますね。
もう考えるのも面倒くさいってのが(笑)
沖縄県民の代表。
残念ながら他の県民のみなさん。
もう誰もこの称号を賜ることはできません。
つまり、照喜名先生は、仲井真知事より格上なんです。
Yさんの中では。
って、そもそも仲井真知事をご存じないと思いますが(笑)
エリザベス女王からナイトの称号を賜るに等しい栄誉。
ご結婚に箔がつきましたね。
Yさんにご相談を頂きました。
「贈り物には、何がいいかしらね?」
「そうですね、あまり照喜名先生が気を遣われないようなものにされたほうが。」
「ああ、そうですね。直接、お祝いを渡す機会もありませんしねえ。」
う~ん、と考え込まれて数秒後。
「そうね!土佐の海産物をお届けしようかしら。」
「ほお、それはいいですね。」
「今ならアジの干物なんか最高よ。」
なるほど、干物なんかなら日持ちもしますしね。
それぐらいなら、もらう方ももらいやすいでしょう。
「じゃあ、明日にでも早速、土佐から取り寄せます。」
「きっと喜ばれると思いますよ。」
それから、数日後。
一本の電話が。
「照喜名です、こんばんは。」
「あーっ、照喜名先生。この度はご結婚おめでとうございます。」
「ありがとうございます。実は、Yさんから・・・。」
「ああ、届きましたね(笑)」
「はい。」
「土佐の海産物でしたっけ?」
「ええ、干物とか。」
「おいしかったでしょ?私もよく頂いてますよ。」
しかし、照喜名先生の声は、すっきりしません。
まさか腐ってたとか?
「いや、それがですね。」
「はあ?」
「入ってたんです。」
「何がですか?」
「干物と一緒にですね・・・」
次の瞬間。
私も眉をひそめてしまいました。
「缶コーヒーが入っていたんです。」
「えっ、缶コーヒーが!?」
むむむ。
これは、一体どういうことだ?
「これって、どう受け止めたら、いいんでしょうか?」
「う~ん、どうなんでしょうね。」
「どう考えても干物に缶コーヒーは合わないんですけど。」
「確かに。」
干物+缶コーヒー。
朝マックにもない斬新なセットメニュー。
う~ん、意図が読めない。
「しかも、2本も。」
「えっ、2本も!?」
これは、教祖様ご本人にお伺いを立てるしかありません。
「分かりました。次の黒ミサで私が確認してみます。」
「すいません。お手数ですが、気になって・・・。」
新婚早々の幸せな家庭。
そんな疑念は一刻も早く払拭せねばなりません。
次の木曜日。
「あのー、Yさん。」
「はい?」
「照喜名先生・・・いえ、沖縄さんからね。」
「はあ」
「感謝と喜びのお電話が入りました。」
「あら、届いたのね。」
「ええ、えらく喜んでおられましたよ。」
「あら、よかったわ。お口にあったかしら?」
「ええ、もうかぶりつくように早速召しあがられたようです。」
はい、ここらは「大人の対応」で(笑)
「それでね、Yさん。」
「はい?」
「その干物と一緒にね。」
「はあ」
「缶コーヒーも送られませんでした?」
「缶コーヒー・・・ああ、送りました、送りました。」
あれ?
半分忘れられていたみたいだぞ。
「それって、そのぉ・・・なぜ、干物に缶コーヒーをセットで送られたのかなあって。」
恐るおそる、お伺いを立てる私。
「実は、あれ、エコパックで送ったんですけどね。」
「ああ、エコパックですか。」
「あれ、便利でしょ。」
解説が必要ですね。
Yさん辞書でいう「エコパック」とは、コレ。
郵政公社の「エクスパック500」のことです。
「エクス」なんていうお年寄りに優しくないネーミング。
勝手に「エコパック」に改称されてるんです(笑)
現在は、後継の「レターパック」に名称が変更されています。
これは便利ですね。
私も愛用しています。
普通、郵便局って重さに応じて送料が決まるでしょ?
ところが、重さは関係なし。
とにかく封が閉まればOK。
一律500円で全国どこでも。
たばこ屋さんですからね。
切手や印紙と同じく商品として取り扱っていらっしゃいます。
「エコパックに干物を入れられたんですね。」
「そうなんです。」
しかし、未だ缶コーヒーを同封する理由には至りません。
「でも、なぜ、缶コーヒーを・・・。」
さあ、みなさん、心の準備はよろしいですか?
↓
↓
↓
「あいてたんです。」
「何が?」
「隙間が。」
「・・・。」
隙間があいてたから・・・。
そ、それだけの理由で・・・。
「ほら、エコパックって料金一律でしょ?」
「ええ、そうですね。」
「だったら、もったいないじゃないですか。」
「・・・もったいない?」
「隙間があいているのに、何も入れないなんて。」
「・・・。」
「もったいない」
果たして、隙間とはそういう対象であるのだろうか?
確かに、レンタル倉庫がビジネスとして成り立っているこの時代。
「空間の支配者」の異名を取るYさんには、見過ごせなかったのでしょうか。
「で、何か詰め込むものはないかなあって。」
「はあ。」
「周りを見渡したらね。」
「はい。」
「あったんです。」
「缶コーヒーが?」
「そう、缶コーヒーが。」
「・・・。」
何ということだ。
まさに「てきとー」じゃないか。
「試しに2本詰め込んだらね。」
「はい。」
「ちょうどキチキチになったんです。」
なぜ、「キチキチ」に詰め込む必要があるのでしょうか?
しかし、ここで新たな疑問が。
「でも、Yさん。」
「はい?」
「普段はあまり缶コーヒーなんて飲まれませんよね?」
「ええ、そうなんですけどね。」
「また、なぜ、その時、お手元にあったんですか?」
当然の疑問です。
「ちょうど在庫整理をしていたんです。」
「何を?」
「長いこと居座ってる子どもたちを。」
それって、「売れ残り」ってことでは。
「それで、倉庫に居場所がなくって、仕方なく、居間に避難してきたんです。」
って、いつの缶コーヒーなんですか。
よくそんなもの、新婚家庭に贈れますね。
みなさん、今宵のタイトルを思い出してください。
「そこに山があるから」
彼はエベレストに登ったのです。
「そこに隙間があるから」
Yさんは缶コーヒーを詰め込まれたのです。
「いや、それが沖縄さんが少しとまどわれたみたいでして。」
「はぁ?」
「この缶コーヒー、どうしたらいいものかって。」
はい、ご用意はよろしいですか?
「そんなん飲んだらいいじゃないですか。」
「・・・。」
そう、缶コーヒーは飲むためにあるのです。
例え、干物と一緒に同封されていようが。
それ以外の用途はないのです。
衝撃冷めやらぬうち。
照喜名先生にご報告。
「・・・やっぱりてきとーだったんですね。」
「ええ、とりあえず、手の届くところにあったみたいで。」
「器の大きさを感じますね。」
そう、Yさんは警鐘を鳴らされているのだ。
鬱や自殺が増加の一途をたどる現代社会へ。
何でも複雑に余計なことを考え過ぎ。
だから、「ココロの病」が蔓延するのだと。
真理は至ってシンプルなのです。
ここで、その教義について再度整理させて頂きます。
その一.白いご飯でなければ、主食ではない。
その二.モノは捨てない。縦に積み上げるべし。
その三.隙間は詰めるべし。
新たに「その三」が追記されました。
信者のみなさんは、ゆめゆめ忘れることなかれ。
冷蔵庫もテトリスのように詰まっていますからね(笑)
もし、あなたのお宅にも缶コーヒーがキチキチに詰まったエコパックが届いたら・・・。
黒魔術の教義は、すぐそこまで広まっているのかもしれない。
-つづく-
