サイプレス Cupressus sempervirens
(=イトスギ・イトヒバ)
(=綿または綿の紗)
(=常緑の)
和名:西洋イトスギ
科:ヒノキ科
ノート:ミドル
抽出部位:葉枝
抽出方法:水蒸気蒸留法
主成分:α-ピネン(=強壮作用、免疫調整作用、減肥作用)、δ-3-カレン(=鎮咳作用)、リモネン(以上モノテルペン炭化水素類)、セドロール(=セスキテルペンアルコール類)、α-セドレン(=セスキテルペン炭化水素類)
特徴的な成分:マノオール(=女性ホルモン様作用=ジテルペンアルコール類)
五行:金、水
使用頻度:★★☆
スキンケア:★★☆
針葉のスッキリした香りは、空気の浄化や呼吸器の強壮として森林浴効果に匹敵するものがあります。鎮咳作用があるので、喘息の時に香らせるのもよいでしょう。デオドラント作用があるとも言われ、室内の嫌な臭いや、汗をかいたあとの体の匂い防止にも優れた力を発揮します。温度や湿気が高いとき、シャワーを浴びられない環境でのスポーツ後のお肌にも好評です。
以前ちらりと書きましたが、『夫の加齢臭対策』にあえてご提案するならば、サイプレスをブレンドしたルームスプレーなどをご紹介しております(笑)旦那さんのお部屋にシュッシュすると、いいんですって♪(←と、数名のマダムが仰っていたという実話)
サイプレスは、収斂作用、鬱滞除去作用、リンパ強壮作用などがあり、浮腫みやセルライトがある時に、トリートメントに使うことが多いです。デトックスを促す力が大きいです。結果が出る精油のひとつですね。ちなみにこのような症状の時にゼラニウム
やジュニパー
(私はサイプレスとブレンドすることはあまりないですが
)、シダー
やパチュリ、柑橘系の精油とブレンドすると相乗効果が期待できます。
また収斂作用は、緩んだ静脈壁を引き締めてくれますので、静脈瘤がある方のケアにもお勧め。静脈瘤がある方は、瘤の周辺にブレンドオイルをそっと塗布して、末端から心臓に向けてそっと擦ってあげると良いです。が、瘤よりも心臓から遠い所、瘤の上は、素人判断で強く擦らない方が無難ですので、お気をつけくださいませ。
また、女性ホルモン様作用があること、体内の血液循環を促すことなどから、更年期障害の、とくにホットフラッシュによくつかわれる精油でもあります。更年期障害は、精油の利用とお食事などホリスティックにアプローチすると症状の軽減が期待できると思います。これについてはまた別の機会に![]()
それから、特筆すべきは『痔』のケアですね
私の周辺にも痔主の方がチラホラおりまして、そっと打ち明けてくださった方にはブレンドオイルを差し上げております。もちろん医師による診断が必要で、サイプレスをブレンドしたオイルの使用も自己責任の上でですが、セルフケアの範疇で可能なものであれば、サイプレスの精油はとても良いです![]()
個人的にサイプレスは好きな香りのひとつで、私の中ではあまりそのようなイメージはないのですが、一般的には『喪』を象徴する香りとも言われています。学名のCupressusは綿の紗の意味があるようですが、これは昔黒く染めて葬儀に使われたことにも由来しているのだとか。
Cupressusはキュプルス島にも関係していると言われていますが、キュプルス島ではサイプレスを喪の象徴として葬儀に使っていたそうです。また、古代エジプトのパピルスでは堅く耐久性があり虫にも食われにくいサイプレスの材木は、王の棺にも利用されたようです。
イエスキリストが磔にされた十字架はサイプレスだった言われています。ギリシャ神話では、美少年キュパリッソスが姿を変えられたのがサイプレスだと言われています。
ゴッホが精神病院に入ってから、彼の絵のモチーフにサイプレスが用いられたことはあまりにも有名。彼の不安定さの象徴とも言われています。
サイプレスは五行の『金』の精油として、私たちのスピリットにも強く働きかける香りのひとつ。金の臓器は肺や大腸ですが、これらの臓器は『受け止めて流す』という特徴を持っています。例えば肺に酸素を取り込んで、全身に廻らせ体の栄養と変える、大腸に老廃物をため込んで、それを便として排泄する、といった具合です。
この特徴は精神的な部分にも応用できます。
困難な状況を受け止める、そしてそれを再生、または変容としていく力を授けてくれる。ゴッホも不安定なココロをサイプレスに託したのかもしれませんね。