シダ―ウッド(ヴァージニアン)Juniperus virginiana
(Juncus=トウシンソウ、イグサ)
(Juniores=若い果実)
和名:エンピツビャクシン
科:ヒノキ科
ノート:ベース
抽出部位:木部
抽出方法:水蒸気蒸留法
主成分:α-セドレン(リンパ強壮作用、静脈強壮作用、鬱滞除去作用)、ツヨプセン、β-セドレン等(=セスキテルペン炭化水素類)、セドロール、ビリディフロロール(=セスキテルペンアルコール類)
特徴的な成分:ビリディフロロール(エストロゲン様作用、静脈強壮作用、鬱滞除去作用)
五行:水、(金)
使用頻度: ★★☆
スキンケア:★★☆(脂性肌向け)
アロマテラピーの業界でシダ―ウッドというと、一般的にはアトラスシダー(ホワイトシダー)を指すことが多いようですが、私はこのヴァージニアン(レッドシダー)の方が好みです。かなり使う精油のひとつなので、使用頻度、★3つにしようか迷うくらい(笑)。おそらく、これだけシダーを使うセラピストは珍しいかと思います。
アトラスシダーはマツ科ですが、こちらはヒノキ科です。ヒノキ科の植物は、寒冷な気候によく育つ傾向があることから、寒さに耐えるための特性を持ち合わせています。その他のヒノキ科の精油もそうですが(サイプレス、ジュニパーなど)、冷えによる諸症状を緩和するために使いやすい精油です。
シダーウッドヴァージニアンの木は腐りにくいため、ログハウスなどの建材としてよく利用されるとか。防虫作用もあるため、ハンガーやシューキーパーにも使われます。また、この木は削りやすい特性があることから、鉛筆の木部にも利用されています。ですから和名をエンピツビャクシンといいますのよん。バルサム調で深い森のような香りがしますが、その香りの良さから、石けんや香水などにもよく利用されています。
古代より霊性を高める木として、悪霊を祓うために薫香したり、棺に使われたりという歴史もあるようです。学名のvirginianaは、アメリカのヴァージニア州を意味します。ネイティブアメリカンたちは、このシダ―ウッド(ヴァージニアン)を、呼吸器の不調や、カタル症状、リウマチ、発疹などの疾患の薬としても利用していたようです。
セスキテルペン炭化水素類、セスキテルペンアルコール類が中心で、ミドルからベースノートの香りです。深呼吸を意識したときにこれらの香りを嗅ぐと、深く呼吸が難なくできると仰る方が多いです。瞑想やヨガの時、サンダルウッドとはちょっと気分を変えたいときなどにお勧めです。鎮静作用があります。
また、『内にこもる力』を強化してくれる精油でもあります。
自分自身の深い部分に、目をそらさずに意識を向けられると、霊的な成長が促されます。本来の自分に気づくことで、より自分に即した伸びやかな生き方ができるようになるでしょう。シダーウッドは、それを助けてくれる香りだと思います。
シダ―ウッドは、リンパの鬱滞や、冷えの改善にいい仕事をしてくれます。伝承的に利用されてきたように、呼吸器の不調にもいいですよ。α―セドレンには鎮咳作用があります。咳の時はハンカチやティッシュに1~2滴落として香りを嗅いでみましょう。・・・ただ、私は個人的にはあんまり咳に効果を実感することがないかなぁ・・・(バジルやタラゴンの方が効きます!)これも個人的な感想ですが、ユーカリやペパーミントは急性の呼吸器疾患にいい仕事をしてくれますが、こちらは慢性的な副鼻腔炎などの去痰に力を発揮するように感じます。
また脂肪溶解作用等もあるため、セルライトや余分な体脂肪を撃退したいときに、マッサージオイルにブレンドして使うと、結果が出る精油ですね。ただし、どちらかというと肌を乾燥させる精油ですから、肌への使用時は基材に注意が必要です。
思春期の脂性肌や脂漏性の皮膚炎などには、グレープシードオイルを基材にして皮膚に塗布すると改善することが多いです。頭皮がべたついて抜け毛が気になるような場合も、頭皮ケアやシャンプーに入れて使うといい、とされています。私も2件だけですが、シャンプーに入れて使ってもらったところ、抜け毛が減った!とのご感想を頂戴しております。
最後に、ビリディフロロールにはエストロゲン様作用がありますので、妊娠中やエストロゲン起因の疾病の時は、念のため使用をお控えくださいませ![]()
見にくい写真で失礼しています・・・![]()
↑これはウィキペディアから拝借したエンピツビャクシンの写真です。
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アトラスシダーは、結果的にヴァージニアンと似たような作用がありますが、私の感想では、こちらの方が、少し甘くて深い香りがするように思います。古い寺院のようなイメージです。ビリディフロロールは(たぶん)含まれませんので、エストロゲン様作用はないと思います。ケトン類が含まれますので、癲癇をお持ちのかたなどは控えた方がいいですね。

