臨床心理士&公認心理師の

中村友一(なかむらゆういち)です。

いつもお読みいただきありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

近年、感染症や地震、異常気象、そして戦争、といったように、心がざわつく出来事が続いています。 

 

「なんとなく落ち着かない」

 

「胸がドキドキする」

 

そんな声を、カウンセリングでもよく耳にします。

 

こうした不安や緊張をやわらげるために、特別な道具も薬もいらない方法があります。

 

それが、今日お伝えする呼吸法です。

 

呼吸は、私たちの“意識”と“無意識”をつなぐ橋渡しのような存在。

 

だからこそ、呼吸を少し整えるだけで、心と体のバランスがふっと戻ってくるのです。

 

 

 

 

■呼吸が心を整える理由

 

私たちの体には、自分で動かせる部分と、勝手に動いてくれている部分があります。

 

  • 意識して動かすもの:歩く、座る、手を伸ばす

 
  • 無意識で動いているもの:心臓の鼓動、消化、体温調節 など

 

この「無意識の動き」をコントロールしているのが自律神経です。

 

そして呼吸だけは、普段は無意識なのに、意識して変えることもできるという、とても珍しい働きを持っています。

 

だからこそ、呼吸をゆっくり整えると、無意識の領域=自律神経に直接アプローチできるのです。

 

 

■緊張した時の“応急処置”

 

やり方はとてもシンプルです。

 

① とにかく「ゆっくり吐く」

② 吐いている秒数を数える

 

吸うことは意識しなくて大丈夫。

 

自然に空気が入ってくるのに任せましょう。

 

2回目、3回目と続けるうちに、少しずつ「細く・長く」吐けるようになります。

 

すると、心の中のざわざわが静まり、体の力も抜けていきます。

 

これは、マインドフルネス瞑想をとても簡単にした方法。

 

忙しい日でも、1分あればできます。

 

 

■いろんな呼吸法を試してみよう

 

呼吸法にはたくさんの種類があります。

 

どれが正解というより、自分に合うものを見つけることが大切です。

 

  • 腹式呼吸(お腹をふくらませて吸って、へこませて吐く)

 
  • 片鼻呼吸法(ヨガの伝統的な呼吸の一つ)

 
  • 4-7-8呼吸法(4秒吸う→7秒止める→8秒吐く)

 

どれも自律神経を整えるのに役立ちます。

 

YouTubeにも分かりやすい動画がたくさんありますので、気になるものから試してみてください。

 

 

■マスク生活で浅くなった呼吸を取り戻す

 

コロナ禍を経て、マスクを着けて生活することに違和感がない世の中になっています。

 

そうした長いマスク生活を通して、私たちの呼吸は習慣的に、どうしても浅くなりがちです。

 

浅い呼吸は、気づかないうちに心の緊張を高めてしまいます。

 

できれば、1日のうちのどこかで、外のひらけた場所に出て深呼吸をする

 

これだけで、心と体がふっと軽くなります。

 

新鮮な空気をしっかり取り入れることは、心身の健康を守るうえで、とても大切な習慣です。

 

 

■呼吸は「今日からできるセルフケア」

 

呼吸法の良いところは、

 

・お金がかからない

 

・場所を選ばない

 

・すぐに効果を感じやすい

 

という点です。

 

不安や緊張で心が揺れやすい時期こそ、まずはゆっくり吐く呼吸を、今日から取り入れてみてください。

 

続けるほど、

 

「感情の揺れが少なくなった」

 

「イライラしにくくなった」

 

「夜が眠りやすくなった」

 

そんな変化を感じる方が多いです。

 

 

手軽だし当たり前すぎるので、その重要さが軽く見られがちです。

 

だからこそ、呼吸にしっかり意識を向けた人は、この効果を実感できるはずです。

 

 

あなたの毎日が、少しでも穏やかになりますように。

 

 

 

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