
前回、「趣味を持つ時間」というタイトルで私の趣味の話をしました。
その中で、「ツイッター小説」(通称ツイノベ=140字小説)を以前にやっていたということを話しましたが、今日は、私が過去に投稿したことのあるものを1つ紹介したいと思います。
ツイッター小説は、140字で完成させる小説ですから、かなり難しいです。
でも、発想力や言葉を磨くという点では、けっこういい練習になります。
興味のある方は、ご自身でやられてみれば良いでしょう。
#twnovelというハッシュタグでツイッターを検索すると読むことができます。
若者中心に、ふざけたものも多いですが、きちんとしたものを書いているのもあります。
それでは、今回のツイッター小説を紹介しますね。
(見やすいように、改行していますが、きっちり140字以内です)
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(題)四万十川
四万十川は遠い河だった。
死に場所を探していた。
休憩用古民家で老婆と話をした。
老婆は黙っていた。
壁に貼られた訪人から の葉書の中に「やっと生きて帰りました」という一文を見つけた。
「あんたも生きて帰るかね?」と 老婆が笑った。
涙が出た。
四万十川は本当に遠い河だった。
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四万十川は、私の出身地の近くにある川です。
昔、この四万十川の川沿いで古民家旅館を営みながら、長年旅人たちの悩み相談にのっていたという老夫婦の話が新聞に載ったことがありました。
(この老夫婦は、今はもういません)
その話の印象が頭の隅に残っていてつくった小説です。
四万十川は東京や大阪などの大都市から行こうと思ったら、今でも本当に遠い川です。
なんせ、交通の便が悪いです。
そんな四万十川の古民家宿をわざわざ訪ねて悩み相談をしようという、そんな都会の方が大勢いたという新聞の話が信じられませんでした。
おそらく、その古民家の老夫婦は、話を聴くことがうまかったのでしょう。
逆に、お説教はもちろん、アドバイスなんかもあまりしなかったのではないでしょうか?
老夫婦の言葉ではない温かい対応と、四万十川の原始的な風景とが、おそらく旅人の心を癒したのだと思います。
でも、その癒しを手に入れるには、遠い旅路を辿らなくてはいけない・・・そんな思いをこの小説にこめました。
四万十川は、中流から上流にかけては、本当に原始的雰囲気が残っている川です。
川沿いを1人で散歩するだけで、自然と心が川の流れに洗われるような場所です。
容易にひとりになれるということ、
川の水音、山々の神々しさなど、自然がもたらす安定が、変化を求めてやまない日常を消してくれるということ、
そんな貴重な体験ができる所です。
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