魔女とレヴィ 第5話 桜の行方
-4-
百合夜の前に、ジャンとアルが並んで座っていた。
ふたりとも俯いたまま、沈んだ表情をしている。
レヴィがそっと紅茶を淹れ、カップを差し出した。
「ありがとう、レヴィ」
百合夜はやわらかく微笑む。
沈黙ののち、アルが小さくつぶやいた。
「……結局、ダメでした」
ジャンも続ける。
「俺たちの力を注げば、少しはって……思ったんだ」
百合夜はそっと目を細めた。
「ふたりは、私のためにしてくれたのね。ありがとう」
エルが静かに言葉を添える。
「理を外れてまで命を伸ばすのは、その者にとっても苦しいことなんだ。……分かるだろう?」
レヴィは何も言わず、窓の外へ視線を投げた。
アルがうつむいたまま答える。
「分かってる……」
ジャンも唇を噛みしめる。
「分かってるよ……でも」
百合夜がその声をやさしく遮る。
「ねえ、こっちに来てくれる?」
彼女が手招く先。窓辺の鉢の中で、小さな木が力強く花を咲かせていた。
「桜……?」ジャンが目を見開く。
「そう、桜。あの大木の枝から取ったのよ」
アルが思わず息を呑む。
「生きてる……」
百合夜は穏やかに微笑んだ。
https://ameblo.mom/witch-levi/entry-12942795404.html
初めての方こちらから
第1話です![]()
本アカウントもよろしくお願いします![]()
⬇️
http://ameblo.mom/inakanoka-san/
毎週月水金曜日に投稿予定❣️
ご愛読ありがとうございました![]()

