「本土言語」とは
「本土言語」(中国語では「本土語文」)というのは、長年「国語」と言われてきた標準中国語以外の台湾の言語のこと。主に台湾語(台湾閩南語)、客家語、原住民諸語を指します。あまり知られていませんが、媽祖島で多く話されている「閩東語」などもあります。
2001年から小学校で必修に
2001年から小学校で必修科目(週1コマ)となりました。中学校では選択科目だったのですが、2019年の《国家言語発展法》を受けて、2022年度から中学校でも必修科目(週1コマ)となり、高校でも2単位となりました。
「本土言語」教育の課題
「本土言語」教育について、以前から指摘されていた問題は
①表記の不統一
②危機言語の言語保持、伝承と言う視点からの有効性
③教師不足、教材不足問題
④学習機会の不均等の問題
等々です。
➀に関しては前回も書きましたが、少なくとも台湾語に関してはかなり整理、統一が進み、教育部の「推薦」する表記法→漢字やピンインが浸透している気がします。
②も、少数危機言語(客家語、原住民諸語)に関して今政府が相当力を入れています。限界はあるけど、小さな光は見えるかも。
教師不足問題
③の教師不足 は今も問題です。特に来年度から中学校でも必修になるということで中学校における人材不足は深刻。メジャー言語の台湾語も危機言語の原住民諸語も同様です。ただ、現在、デジタル先進区という台湾の強みを生かし、豊富なデジタル教材が揃いつつあります。独習可能なコンテンツも多いので、それで教師不足を補えるか・・・というところですね。
「閩南語ショービニズム」問題
④の学習機会の不均等の問題は「閩南語ショービニズム」とも言われる問題です。希望しても授業が開講されなければ「本土言語」の授業で学ぶことはできません。話者の少ない言語を母語とする人が、授業選択の機会という点において不利なのは間違いありません。
ますます多様化する台湾の言語
ますます多様化する台湾の言語教育…。スラングハンターたまりとしては、いっときも目が話せない昨今です。早く台湾行きたいなあ。
