台湾の『国家言語発展法』で変わる言語教育 その1 | 台湾華語と台湾語、 ときどき台湾ひとり旅

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台湾では2019年に《国家言語発展法》 が公布され、もともと行われていた多元的な多言語教育がますますパワーアップしそうです。

 

2019年公布の《国家言語発展法》ではどんなことが決められたかというと、特徴的なものとしては次の項目があります。


 

 ◆台湾固有のエスニックグループそれぞれの自然言語と台湾手話の伝承、復興、発展を保障する。

※台湾手話も「国家言語」の一つに指定されたのがポイント!

 


 ◆「公用語」を定めるのではなく、多様な言語の保存と文化の持続的な発展という観点から計画されたもの。

※公用語は定めないという斬新なアイディア!

 


 ◆「言語の消滅、断絶」の危機を着実に改善し、台湾の各エスニックグループの歴史と文化が世代を超えて伝承され、この土地の文化が豊かになることを期待するもの。

※特に客家語と原住民諸語の保護に期待!

 


 ◆言語の名称を規定しない。

※その言語の使用者が決める。これ、不可能じゃない?と思っていたけど意外にいいアイディアかも。ただし、教科名などでは議論が必要。

 


 ◆表記方法に関しては「参照標準」を示すが、他の表記方法を制限するものではなく、多様な方法を併存させるもの。

※台湾語に関しても教育部推薦の漢字やピンインがあり、ずいぶん浸透してきている気がする。

 

 

 

この《国家言語発展法》は、台湾でももちろん公布前から現在に至るまで、賛否両論、議論紛紛、喧々諤々ですが、特に議論となっているのは次のような点です。

 

 ➀学校現場、教育カリキュラムへの影響

 ②公用語を定めない、言語の名称を定めない、などの新しい試み

 ③自治体ごとに決定される「地域共通語」の問題

※ 《第12条》直轄市、県(市)の管轄機関は所轄のエスニックグループで集まった要求に鑑み、当該地方の立法機関の議決を経て、特定の国家言語を地域の共通語の一つに指定し、合わせて使用を保障する事項を制定することができる。

 


↑の中でも①の教育現場の影響に関して、次回その2で詳しく書きます。