※2020年1月の記事に加筆しています
「沒有(ない)」の前に程度副詞「比較(わりと、けっこう)」を持ってくるのは台湾華語独特の言い方。教科書的な普通話ではまず言わない。が、日本語の「あんまり〜ない」を表現するのには非常に便利な言い方なので、ついつい多用してしまう。
人際關係事務所
2018年の台湾ドラマ『人際關係事務所』第10話から。康樂佑のお姉さん、康富美がお店(美容院)のお客である男性にジャズのコンサートに誘われて、やんわり断る場面⬇️
我對爵士樂比較沒有研究耶
私ジャズはよくわからなくて
鏡子森林
2019年の台湾ドラマ『鏡子森林』。豪華出演陣の社会派ドラマで、なかなか面白かった。第1集の一幕。女性が謝罪されて「いや、こちらこそすみません」と返す場面⬇️

沒關係 我們比較抱歉啦(bǐjiào bàoqiàn)
いえいえ、こちらこそすみません
⬆️は「比較沒有」とはまた違うが、同系列の表現。教科書的な普通話では基本聞かない。字幕は華語に翻訳されているが、セリフは台湾語。実際には、「阮較歹勢(Gún khah pháiⁿ-sè)」と言っている。これを中国語に直接置き換えると「我們比較抱歉」となるわけだ。
人際關係事務所
『人際關係事務所』またまた登場。第12話、キスの練習してるところを張亮に見られ、さっきはお邪魔してごめんと謝られた康樂佑が、いやこちらこそ、と言う場面。
台湾語の副詞「較」の影響
台湾語の副詞「較(khah)」は、中国語の「比較(bǐjiào)」とは意味や使い方がだいぶ違う(過去記事)。それが台湾華語に影響を与えていると思われ、台湾における「比較(bǐjiào)」の使い方は本当に独特。10年前の記事だがこちらもぜひ⬇️


