うすうす予感なさってたかと思いますが、やはり終わりませんでした(笑)。質問していただいて、マニア魂に火がつきました。
前回の記事。漢語ピンインでは zhi、chi、shi、ri、zi、ci、si、というように、ちゃんと「i」という母音がついているのに、注音符号ではなぜ母音がつかず、子音の ㄓㄔㄕㄖㄗㄘㄙ だけで表記するのか。という問題である。
実は①ji、②zhi、③zi の三つの「i」はそれぞれ音が違う。ざっくり言うと、①は口をしっかり横にひいたはっきりした「い」、②は口はすぼまり、こもったような「い」、③は「い」というよりは「う」だ。口を横に引いて「う」と言うと、これに近い音が出る。しかしこの三種類の「i」は、それぞれ前の子音があるからそういう「i」になっているので、例えば②の「i」を①や③の子音の後につけることはできない。だから、同じ記号「i」で表しても問題はないということなのである。
注音符号も同じ理由で母音を省略していると考えていい。中国語はどの漢字にも母音(韻母)は必ずあって、子音だけのものはないのだ。
これまたざっくりな説明だが、「ㄓ」や「ㄗ」のあとに「ㄧ」と発音しようとしても、子音の口の形や舌の位置の関係で、jやqやxなどのあとにくる「ㄧ」とは自ずと違う音になってしまう。だから元々は「ㄧ」と区別してその母音を「 」(「ㄓ」を上下ひっくり返した文字)で表していたのだが、あってもなくても同じだったらなくてもいいんじゃね?ということで、最終的には正式な注音字母としては採用されなかった。そして現在のような方法になってしまった・・・。
という説明でいいかな。
シリーズ、これで本当に終わるのか。続くのか。神のみぞ知る・・・。