台湾語由来の「国語」 ―― 「啥小」「啥咪」「秀秀」「嗆聲」 | 台湾華語と台湾語、 ときどき台湾ひとり旅

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台湾華語は研究中(専門)、台湾語は独学中、台湾へはいつも一人旅!の、たまりが、台湾華語と台湾語、台湾旅行と台湾映画と台湾ドラマ、台湾文学について語り尽くします。詳しい自己紹介はテーマ「ごあいさつ」の中に。台湾語と台湾華語の違いについての説明もあります。

スラングというにはあまりにも使用領域が広いものもあるため、台湾語由来の「国語」にしてみました、タイトル。

でも最初はスラング中のスラング。台湾のドラマや映画で出てこないことはないくらいの超メジャーだが危険度も高いスラング。

  啥小 (さーしゃう)
  なんだよ!? なんなんだよ!?


例えば、「看啥小!?」は「你看什麼看!(てめえ、何みてやがんだよ!)」。「衝啥小」は「你要幹嘛!(てめえ、何しやがるんだよ!)」。
漢字は「三小」とも書く。語源は台湾語だがシモ系で(はっきり書くと「精(siâu)しゃう」は台湾語で精液のこと。「くだらないこと」という意味もある。この「しゃう」がつくとけっこう危険になるので気を付けたい。)、 わたしが使うと台湾語の先生が嫌がるくらいのモノである。でもこれの出てこない青春ドラマや映画はないと言っても過言ではない。
 
啥小(さーしゃう)」から毒気を抜いたのが、次。

  啥咪 (しゃーみー)
 なに?なんですか?


こっちは普通に「なに?」。ただの「什麼」なので、わたしが使っても怒られない。漢字はいろいろある。

それから、昨日の記事でも出てきたやつ。

  秀秀 (xiùxiù)
 よしよし
(あやしたり、なぐさめるときにかけることば)

台湾語の「惜(sioh)」の音に似た「秀」が使われたもの。普通に使われるので台湾語とは気づかれていないオソレも。「我給你秀秀。」のようにも使うが、日本語の頭をなでながらの「よしよし」的使い方も多い。私が印象に残っているのは、『敗犬女王』の中で楊謹華(シェリル・ヤン)が8歳年下の彼氏、阮經天(イーサン・ルアン)に対して使った「秀秀(xiùxiù)」。ただ、ずいぶん前に見たので、第何話だったのか、もう恋人になってからの話だったか、字幕でどんな漢字が使われていたかは忘れてしまった。今度また確認してみよう。

英語系の外来語スラングでも「秀」があるが、こっちはファッションショーとかいうときの「ショー」の音訳外来語で、大陸でも使われる。ネット辞書とかで調べるとこちらが出てくるので要注意です。

最後はスラングとは言えないほど勢力拡大した台湾語起源のことば・・・。

   嗆聲 (qiàng shēng)
  警告する、脅す、不平をぶちまける


新聞の見出しや記事の中でもよく見られる。辞書をひくと「嗆」は「むせる」というような意味しかないが、それは、これがいつもの「台湾語(「唱聲(tshiàng-siann)」の音に漢字を当てた語彙」だからである。「嗆」1文字でも使われる。挑発するようなニュアンスもある。次の実際の例を見るとわかりやすい。

   全面抗争

これは、今年3月18日の『自由時報』の1面に載っていた記事の小見出し。そう、例の服貿協定反対デモ(学生の立法院占拠)が始まった日で、緑営が「もうこうなったら全面抗争するぞ!」と政府側に警告したという内容の記事である。本文でも使われている。

   ・・・,引發民進黨團強烈反彈,嗆聲將發起全面抗爭,並癱瘓今日立法院院會。
   ・・・,(これが)民進党の激しい反発を招き、全面抗争が宣戦布告された。こうして本日の立法院議会は麻痺状態となった。(訳byたまり)

知らないといかんともしがたいボキャボラリーの数々である・・・。台湾語、おそるべし。