映画の中の台湾語 『九降風』その1 | 台湾華語と台湾語、 ときどき台湾ひとり旅

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2007年に台湾で公開された『九降風』。邦題は『9月に降る風』。林書宇監督の切ない青春映画である。同じような青春映画に『那些年我們一起追的女孩』もあるが、『九降風』の方がシリアス度が高いというか、『那些・・・』にあったようなおふざけ場面はほぼない。


私の好きな鳳小岳(リディアン・ボーン)はこの映画でブレイク。その後『モンガに散る』や『女朋友・男朋友』などで主役の一人(準主役?)を演じている。女性にもてて、リーダー格で・・・というのが3つの映画で演じた役柄の共通点。次はまったく異なる設定の役を演じてみてほしい。


この『九降風』で重要な役どころを演じて台北映画祭最優秀新人賞を受賞したのが王柏傑。この前書いた『啊嬤的夢中情人』の「萬寶龍」をやった人である。さすがにうまい。


新竹が舞台のゆえもあってか台湾語はあまり出てこない。だが、高校生の悪がきグループが主人公でその悪がきぶりをリアルに描いた、みたいな映画なので、セリフはもう、スラングの宝庫。英語で言うとfで始まる4文字系の言葉がどんどん出てくる。で、それらは基本的に台湾語系のスラングである。


でも、ここでは書けないわー。ひとつだけ、何度も出てくることばで“哭爸”があるが、これは台湾語の辞書にも載ってるし、いいかな。発音は“khàu-pē”で「うるせー」ぐらいの意味。同じような意味で“哭飢(khàu-iau)” もよく使われる。


あとは、「だいじょうぶだよ」とか「安心しなよ」といった意味の“安啦!(an-la)”も登場。


台湾語のスラングと言えば、この本がおすすめ。その名もズバリ『台湾語のスラング表現』(趙怡華/アスカ出版)。ここに書けなかった危険度の高いスラングもちゃんと載っているし、台湾語だけでなく台湾で使われている中国語のスラングも掲載されていて、確実に役に立つ。


続きは次回・・・