追憶の中の沈丁花 | 春はあけぼの 女は美学

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50過ぎた女が感じたこと、考えたことを書いてます

こんにちは。渡邊美帆子です。



アラフィフオンナが、
感じるままに綴るブログです。





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先日、ステキな女性のFacebookの投稿に

沈丁花の写真と彼女の思い出が綴られていた。

沈丁花の香りを嗅ぐと、
出産前のことを思い出すという、
心が温かくなる投稿だった。


私も、
沈丁花の花には思い出がある。



高校時代、
大好きだった友人がいた。

彼女は
聡明で、活発で、
クラスのリーダー的存在だった。


運良く私は彼女と3年間同じクラスで
まだ多感な15〜18歳までの青春を
彼女と共に歩んでいた。

思えば、
あんなに真面目に
そして時にふざけながら
笑いながら
泣きながら
色んなことを話せた人は他にはいない。

クラスも仲が良く、本当に青春を謳歌していた。




彼女は
沈丁花の花が好きだった。

私の家に遊びに来たときに
庭に咲いていた沈丁花を母が切って
嬉しそうに持って帰ったのを
強く覚えている。


大学進学にあたり、
努力家の彼女は
第一志望の国立大学に決まり、
私は滑り止めの小さな女子大に決まり、

なんとなくそこから
自分の劣等感から
彼女に近寄れなくなってしまった。




それでも
卒業後も何回か会ったり
私の結婚式にも来てくれた彼女。
でも、もう結婚後はお互いに
年賀状のやり取りだけになってしまった。


第一子である長男は
なんと、彼女の誕生日に産まれた。
連絡すると、喜んでくれた彼女から
真っ赤な薔薇のポストカードが
送られてきたのを覚えている。


昨年のクラス会で
久しぶりに顔を見せた彼女は
中国の大学で教鞭をとっていると話してくれた。
今回のクラス会が
ちょうど春節にあたり、帰国できたのだと。

やっぱりすごいなあと。
子供はいないが、
ご主人を残して単身赴任。
自分の思いを貫いている。
私は、
もうそこには彼女への劣等感はなく
ただただ
さらに強くステキな女性になった彼女と
友達でいることに誇りを覚えた。



今回、
コロナ騒動で、
彼女は中国でどうしているか心配で。
もともと、中国に行く前から、
毎年中近東を旅していたぐらいだから
きっと大丈夫だろうと。
でも、
でも、やはり不安は残る。

LINEもSNSもやっていない彼女の
近況を知るには、
メールしかない。
アドレスが変わっていないことを信じて、
祈る気持ちで無事かどうか連絡をした。




そして、
彼女は、
元気で日本にいた。


春節の少し前から日本に帰ってきたのが
功を奏して、
大学から、そのまま戻ってこないように
そして、オンライン授業をするようにと
お達しがあったとのこと。

ネットに疎い彼女も、
なんとか頑張って授業を行なっているらしい。

そして、
先日、自宅でシフォンケーキを焼いた時、
高校時代、我が家で、
2人でケーキを焼いた時のことを
鮮明に思い出していたと。



なんと、
沈丁花は
原産国が中国。

花言葉は、
栄光、不死、不滅。


友情が不滅だとかいう
青臭いことはもう言える歳でもないが
お互いのことを
ふとした瞬間に思い出せる関係って、
こころに灯がともるような。


ザワザワした世の中でも
こういう陽だまりは
自分から見つけられるのだなと。




去年もらった寒中見舞い。
高校の時から
この丸っこい筆跡が変わっていないのが
なんだかホッとするような。

平和だったあの頃に
ふっと帰るような。


そういえば
今年はまだ沈丁花を見ていない。
香りを嗅ぐと
また彼女を思い出すんだろうな。