英語講師、通訳、翻訳者の門田直樹です。
「この単語、中学校の教科書に出てくるのかな?」「テスト問題を作るとき、この語彙のレベルは合ってる?」と迷ったことはありませんか?
指導者にとっても、学習者にとっても、「単語のレベル感」を客観的につかむのは意外と難しいですよね。
そんなときに役立つWebアプリを、今回ご紹介したいと思います。
TeachLex Scopeとは?
TeachLex Scope は、弘前大学教育学部の佐藤剛先生が公開されている語彙学習支援ツールです。
関西外国語大学の水本篤先生のご指導・ご支援のもとで開発・公開されており、現行の小・中・高の検定英語教科書に出てくる単語をデータベース化した、無料で使えるWebアプリです。
👉 [TeachLex Scope(弘前大学 語彙学習ページ)](https://hirosakieigo.weblike.jp/satoclass/vocab.html)
難しいアカウント登録などは不要で、単語を入力するだけでその単語の情報がすぐに表示されます。
何が分かるのか?:5つの表示情報
単語を入力すると、以下の情報が確認できます。
① ARF(Average Reduced Frequency)
単語の出現頻度を示す指標です。単純な出現回数ではなく、複数のテキストにわたる「分散度」を加味した頻度指標で、単語の重要度を客観的に示します。
② レベル
その単語がどの習得レベルに相当するかを表示します。
③ 出現学年(小・中学校)
小学校・中学校の具体的な教科書と学年が確認できます。
「この単語は中1のどの教科書に出てくる」という情報が一目でわかります。
④ 高等学校採用教科書の数
高校教科書での使用頻度の目安になります。
⑤ ワードクラウドと Lexical Dispersion Plot
その単語の前後に現れる単語のワードクラウドや、教科書内での出現位置を示すグラフも確認できます。
指導者にとっての活用法
教材やテスト問題を作る場面でとても助かります。
たとえば、テストに使いたい英文を選んだとき「この単語、この学年のテストに入れていいの?」と迷うことがありますよね。
TeachLex Scopeで調べれば、「その単語が何年生の教科書に出てくるか」をすぐに確認できます。
指導対象の学年に対して、適切な語彙水準かどうかの判断基準になります。
授業中の Teacher Talk を考える際にも、「この表現は使っていい単語か?」の目安として活用できると感じています。
学習者にとっての活用法
英語を学習している方にとっても、使い方はあります。
今自分が勉強している単語が「中学校レベルなのか、高校レベルなのか」を確認することで、優先順位の整理に役立ちます。
たとえば、TOEIC対策で単語帳を使っている方が、「この単語、中学教科書にも出てたんだ」と気づくことで、基礎語彙の重要性を再確認できます。
学習の見通しを立てるためのヒントとして、ぜひ一度試してみて下さい。
関連ツールも2つあります
同じページには、TeachLex Scope以外にも便利なツールが公開されています。
GradeLex Scope
英文をテキストボックスに貼り付けると、小・中学校の使用教科書レベルを判定してくれるツールです。
英文の語彙がどの教科書で使われているかを色分けして表示してくれます。
英語の授業で使いたい英文の難易度チェックや、教材作成時の語彙選定に使えます。
ChronoLex Scope
平成14年度(2002年)から令和7年度(2025年)まで、中学校英語教科書における単語の出現頻度の変化を分析できるツールです。
「この単語、昔の教科書には出ていたけれど最近は減ってきているのかな?」というような、語彙の経年変化を調べることができます。
研究目的でも、一般の学習者・指導者にとっても、興味深い情報が得られると思います。
まとめ
- TeachLex Scop は、検定教科書の単語を検索できる無料Webアプリ
- 入力するだけでARF・レベル・出現学年・ワードクラウドなど複数の情報が得られる
- 指導者の教材作成・テスト設計、学習者の優先順位整理に活用できる
「単語のレベル感を客観的に確認したい」という場面で、ぜひ使ってみて下さい。
👉 [TeachLex Scope(弘前大学 語彙学習ページ)](https://hirosakieigo.weblike.jp/satoclass/vocab.html)
参考になれば嬉しいです。^^
ご意見、感想大歓迎です。























