英語講師、通訳、翻訳者の門田直樹です。
「英語学習に暗記は必要か?」というテーマは、英語学習者の間で定期的に話題になりますね。
SNSでも定期的に論争が起きるくらい、意見が割れるテーマです。
私の立場を先にお伝えしますと、英語学習に暗記は必要です。
ただ、「暗記」という言葉のとらえ方によって意見が大きく分かれる部分もあるので、今回はその点を整理しながら書いていきたいと思います。
1.「暗記=悪」のイメージはどこから来るのか?
暗記という言葉に対して、ネガティブなイメージを持つ人は少なくない気がします。
「頭を使っていない」「機械的でつまらない」「詰め込みの勉強法だ」——こういった感覚を持つ方も多いのではないでしょうか。
確かに、意味も分からずただ繰り返すだけでは効率が悪いのも事実です。
ただそこで「英語学習に暗記は不要だ」と結論づけるのは、少し早い気がします。
問題は暗記そのものではなく、何をどう覚えるかの方ではないでしょうか。
2.暗記が必要かどうかは——実は「感覚の違い」による部分が大きい
英語学習における暗記論争は、その人が「暗記を意識しているかどうか」の差によるところも大きいと感じています。
例えば、英語が流暢な人は「暗記した覚えはない」と言うことがあります。
しかし実際には、無意識のうちに大量のフレーズや表現を繰り返し使い、自然に定着しているわけです。
「暗記していない」のではなく、「暗記を意識せずに覚えてしまった」という状態ではないでしょうか。
結果は同じでも、本人の感覚は全く違う、というのが面白いところですね。
3.語学学習に繰り返し練習ことは切り離せない
英語(語学)学習において、繰り返し練習することは避けられません。
何度も声に出す、何度も使う、何度も確認する——この繰り返しの結果として、言葉がスムーズに出てくるようになります。
結果的に暗記している、というのが正確な表現ではないでしょうか。
語学学習の目標は「試験で答えられる」ではなく、「意識しなくてもスムーズに言葉が出る」状態を目指すことです。
そのためには、繰り返し練習する以外の近道はない気がします。
4.理解する部分と暗記する部分をきちんと区別する
英語学習において重要なのは、理解する部分と暗記する部分を区別することだと私は考えています。
例えば文法のルールは「理解」が必要です。
なぜそうなるのかを理解せずに丸暗記しても、少し形が変わると対応できなくなります。
一方で、決まり文句や定型表現・慣用表現は、深く考えるよりもそのまま覚えて使えるようにする方が効率的です。
「理解すべきもの」と「覚えてしまうべきもの」の仕分けが、英語学習の効率に大きく関わってくると私は考えています。
5.暗記に抵抗がある人へ——言い換えてみましょう
暗記という言葉にどうしてもネガティブなイメージがある場合は、「繰り返してスムーズに言葉が出るようになるまで練習する」と言い換えてみて下さい。
意味はほとんど同じですが、少し気持ちが楽になりませんか?(^^)
大切なのは、単語や表現を何度も声に出して、体に覚えさせることです。
「覚えよう」と力む必要はありません。
繰り返していれば、自然と定着していきます。
暗記に対して抵抗感がある方も、「練習」ととらえることで、無理なく続けやすくなるのではないでしょうか。
6.まとめ
- 英語学習に暗記は必要。ただし「意識的な丸暗記」が必須というわけではない。
- 「暗記していない」と感じる人も、繰り返し練習の結果として自然に覚えている。
- 理解が必要なもの(文法ルール)と暗記すべきもの(定型表現・決まり文句)を区別することが大切。
- 目標は「意識しなくてもスムーズに言葉が出る」状態。繰り返し練習がその近道。
- 暗記に抵抗がある人は「スムーズに出るまで繰り返す練習」と言い換えてみましょう。
色々試してみて自分に合うやり方を見つけるようにして下さい。参考になれば嬉しいです。^^
ご意見、感想大歓迎です。皆さんは「暗記」についてどのようにお考えですか?是非コメント欄で教えて下さい。
