こんばんわ![]()
遠出はできないので家の周りをウロウロ。
土をどけると春の息吹を感じることができます。
1月が終わるとすぐに立春ですものね。
2018年10月に書いたブログからです。
みなさんは医者という職業にどんな印象をお持ちでしょうか?
一般には高給取りのエリートというイメージがつきまとい、
先生と呼ばれてもてはやされる職業ですが、
医療の現場はそんな華やかなイメージとは程遠いらしいですね。
そんな医者という特異な職業に従事する人々の
本音が明かされる本を読みました。
医者の本音を広く知ってもらおうということで、
世間が抱いているイメージとのギャップを埋められればとの
思いで書かれています。
著者である中山氏は、この『医者の本音』を執筆するにあたり、
これまでタブーとされてきたようなことまで踏み込み、
ありのままの医者というものを伝えるために全力を注いだとおっしゃっています。
中山祐次郎著『医者の本音』-2018年8月発行-。
なぜ風邪の患者さんに冷たいのか?
医者はしばしば、風邪の患者さんに対して、
少し雑な態度を取ることがある。
「あー、ハイハイ風邪ですね」とあしらうように
言われたことがある人もいるだろう。
その理由は、風邪は薬では治らないからだ。
風邪の原因であるウイルスは通常数日で死滅する。
だから医者にかからなくてもやがて風邪は治るのだ。
それでも医者は、いくつかの目的で薬を出す。
①のどが痛い、高熱があるなどといった患者さんの症状を抑えるため。
②細菌の感染に対処したり、予防したりするため。
風邪と似た症状が出ているだけで、細菌に感染しているかもしれないし、
弱った体に細菌が攻撃するかもしれない。
そういった事態に備えて抗生物質を処方することがある。
③患者さんを満足させるため。
風邪でつらいとき、病院で薬をもらえなかったら不満に感じるだろう。
医者は顧客満足のために薬を出すこともある。
なぜ話を聞いてくれないのか?
医者はわざと冷たい態度をとっているわけではない。
彼ら彼女らには、患者さんとのコミニュケーションを取るための
十分な時間がないのだ。
どんな科に所属しているにしても、
分刻みのタイムスケジュールで動いている。
それに合わせて看護師や助手のスタッフがスタンバイしており、
遅れることは許されない。
そのため、患者さんから急に質問されても、
後日改めて話しましょうということになってしまうのだ。
外来診察も同様、一日に何十人もの診察をするため、
1人と話ができるのは、せいぜい10分ほど。
その上、カルテの記入やお薬の処方、
次回の外来の予約もしなければならない。
なのでこうした状況で患者さんに合わせて
ゆっくり説明することは難しい。
では、どうすれば医者ときちんと話せるのか。
おススメなのは、事前に聞きたいことをメモしておくこと。
それを医者に見せれば、疑問を短時間に伝えられ、
回答をもらうことができるだろう。
「袖の下」をもらうことはあるのか?
困る患者さんとして、
治療と無関係の話を延々と続ける患者さん、
平日の日中には来院できないと言い張る患者さん、
不満を抱えて医療機関を渡り歩く患者さん。
中には「袖の下」を渡してくる患者さんもいる。
「袖の下」は小説やドラマだけの話ではない。
日経メディカルの調査によると、
約8割の医者は謝礼金を受け取ったことがあるという。
医者によって意見はさまざまで、
「受け取ればいい」と考える人もいるし、
「謝礼金は収入の一部だ」という人もいる。
「謝礼金を渡すなんて、失礼だ」と感じる医者もいる。
もちろん、謝礼金を渡したからといって、
優遇してもらえるというものではない。
感謝の気持ちを伝えたいなら、
寄付や手紙といった形が望ましい。
「薬を減らしたい」をどう思うか?
高齢になると、複数の病気を抱える人も多い。
結果として、一日に10種類以上の薬を飲んでいるという
ケースも珍しくなくなる。
なぜ複数種類の薬を飲むことになるのか。
これは残念ながら医者のせいだ。
医者は様々な科に分かれており、
それぞれの専門領域に応じて処方する。
「お薬手帳」を確認するものの、
そこでチェックするのは薬が重複していないかどうかであって、
薬の数ではない。
結果、薬が増えてしまうというわけだ。
患者さんにとっては言い出しにくいことかもしれないが、
薬を減らしたいといわれても医者はそれほど嫌な顔はしないだろう。
薬を減らしたところで、医者の収入が減ることもない。
薬を減らすことで、患者さんが楽になれば、
医者にとっても嬉しいはず。
がんを告知されたら、医者に何を聞くべきか?
がんの告知を受けると、多くの患者さんは頭が真っ白になってしまう。
しかし検査や治療のスケジュールを決めていかなければならないので、
何はともあれ次の3つの質問をしよう。
①「そのがんに慣れているか」。
基本的に、告知をした医師が主治医となる。
医者といっても得意分野はそれぞれ異なるから、
主治医がそのがんの治療を得意としているかどうかは、
確認しておこう。
年間で20人以上の治療に携わっていれば、
専門性を持っているといえるだろう。
②「どんな予定で治療や検査を進めるつもりか」。
患者さんとしては、すぐにでも治療を始めたいものだろう。
しかし病院によっては、検査や手術まで何カ月も待たされることもある。
病院選びの基準は人それぞれだが、このことも最初に確認しておきたい。
③「私・家族にできることは何か」。
その答えはがんの種類や病状によって変わってくる。
それでも、体の健康にもこころの健康にも
役立つ答えがもらえるはずだ。
手術の前には医者はどんな気持ちでいるのか?
手術は患者さんにとっては大ごとだが、外科医にとっては日常。
週に何件も似た手術をしているし、それまでに何百件も執刀している。
特別な緊張や大きな心境の変化はない。
いくら日常であるといっても、
医者は手術の何週間も前から準備をしている。
医者同士の会議で何度も画像を見て議論を重ね、
十分にシュミレーションして臨む。
そして手術中の医者が考えているのは、
いかに最高のパフォーマンスを出すか。
最高のパフォーマンスのためには、緊張するよりもリラックス
しつつも軽い興奮状態の方がいい。
リラックスするために、ほとんどの医者は、
手術中に話をするし、音楽をかけていることもある。
病院の本音
病院の待ち時間はなぜ長いのか?
とにかく長い。
理由は2つ。
検査結果が出るのに時間がかかるから。
そして、病院が待ち時間を減らす努力をしていないから。
初診の患者さんが病院に行くと、
患者さんが書いた問診票をもとに、病院側がカルテを作る。
名前、年齢、性別などといった基本情報から、
身長体重や過去の病気・アレルギーなど様々な情報を入力するため、
カルテの準備ができるまでには30分以上かかることが多い。
初診でなければ、検査をして待つこともあるだろう。
採血検査やレントゲンをし、結果が出るのを待って診察を受ける。
病院の規模によるが、たとえば採血検査であれば結果が出るまでに、
40~50分、腫瘍マーカーなどの検査では2時間以上かかる。
待ち時間を減らすために、病院側としては
どのような対策が可能だろうか。
著者が提案するのは、待ち時間に問診票を書いてもらうこと。
待ち時間の長さは変わらずとも、作業をしていれば体感時間は短くなる。
問診票に詳細な症状や今困っていることを書いてもらえば、
診察がより効率化でき、一石二鳥となるだろう。
患者さんに呼び出し器を渡しておき、
待ち時間を別の場所で過ごしてもらえるようにしたり。
病院に行くのはいつがおすすめか?
著者は、病院を受診するタイミングとして、
「平日の昼」を勧めるという。
その理由は3つ。
①医者が寝ぼけていないから。
夜中に診察する医者は、朝からぶっ通しで働いていることが多い。
寝不足によって診察と治療のクオリティが下がるのは避けられない。
②値段が安いから。
時間外と休日、夜間には追加料金がかかることも知っておこう。
③検査がしっかり受けられるから。
夜間には放射線技師がおらず、
CT検査やMRI検査を受けられないことも多い。
日中ではほかの医師に相談できるが、夜間では難しい。
ただしかつて経験したことのない痛みや、つらさを感じたときは、
どんな時でもすぐに迷わず受診。
医者のお金と恋愛
年収はどのくらいなのか?
医者は勤務医と開業医に分けることができる。
調査によると、勤務医の年収は1500万円ほど、
開業医は2500万円ほど。
この中から開業資金の返済をしたり設備投資をしたりしているものの、
開業医の方が年収は多い。
流行っている病院であれば、年収が勤務医の倍以上になることもあるようだ。
なお、大学病院の勤務医の給料は、一般の病院の半分以下であることが多い。
彼らは生活のためにアルバイトをしている。
アルバイト代は病院や勤務形態によって様々だが、
多忙な緊急外来では、時給1万円ほどになる。
どんな人と結婚しているのか?
著者の印象では、男性医師のおよそ3~4割はナースと結婚しているという。
理由の一つは、単純に職場で接する機会が長いため、
恋愛関係が生まれやすいということだろう。
もう一つには、医者という仕事の特殊性がある。
ほとんど家に帰って来れず、月の休みは1日だけ。
休日も夜間も関係なく病院からの呼び出しの電話があり、
旅行もほとんどできない。
そんな働き方を理解するのは、同じ業界の医師やナース
などでなければなかなか難しい。
違う業界の人と結婚したものの価値観の違いで、
離婚するカップルも多い。
ちなみに医療関係者以外だと、
キャビンアテンダント、芸能関係、製薬会社MR、社長令嬢などと
結婚している医師が多いと著者は分析している。
本当に病気になっちゃったから、
あらためて読み返してみて参考になりました。
では、また明日^^

