今年は原書に費やすエネルギーと時間が持てませんでした。
全身全霊しっかりと向き合って読んだのは、
たった2冊(少ない!!)
その後、紙媒体で読んだ原書は
沈从文著《边城》
![]()
バンコクの住居で、
引っ越し荷物段ボール箱から見つけました。
465頁の分厚い短編集です。
渡航の度に朝の入浴タイムで少しずつ読んでいました。
半分まで読み、私にはめずらしく途中で放棄しました。
文体の独特さやストーリーはそれなりに楽しめたのですが、
あまりグッと来なかったためです。
電子書籍で読書中の原書は康九著《走婚》。
微信图书からケータイで移動時間に読んでいます。
ものすごく長い!長編ライトノベルです。
ケータイ画面でトータル10242頁あり、
現時点4689頁目です。
多分来年も空き時間に“消遣”な感じで
読み続けると思います。
今年の秋から通訳の仕事を始めて
想定外の喜びは、和書を読む機会が増えたことです。
出張前になるとアマゾンで数冊購入し、
kindleにダウンロード!
移動中や待機時間、睡眠前など
2日で3冊ぐらいのペースで読書を楽しんでいます。
2023年に読んだ和書を書き出してみます。
私は好き嫌いがハッキリしているので、
嫌な思いをする方がいたら申し訳ないです。
あくまでも個人的な感想であり、優劣の評価ではありません。
1『丹生都比売 梨木香歩作品集』梨木香歩著
…表題作『丹生都比売』ほか8篇の作品が収録されていました。
それぞれの短編小説も楽しめましたが、
とにかく『丹生都比売』にやられました![]()
感動!!悲しみ!!寂しみ!!涙!!涙!!
あとがきの梨木さんの筆致が思いもよらぬほどクールでしびれました。
2『椿宿の辺りに』梨木香歩著
…これまで紙媒体でしか読めなかった梨木さんの著書が
一気に電子化されていたので、
今年は狂喜して何冊も買いまくりました。
この作品はユーモアも満点!面白楽しく読み進めました。
3『裏庭』梨木香歩著
…梨木さんらしいスピリチュアルな要素が詰まったファンタジーでした。構成がすごい!
4『沼地のある森を抜けて』梨木香歩著
…前半は沢山笑いました。
全体としてはテーマが大きく深遠で、私は消化が大変でした。
5『エンジェル エンジェル エンジェル』梨木香歩著
…少し怖かったです。でも、また読み直したいです。
6『わたしに会いたい』西加奈子著
…短編小説集です。表題作『わたしに会いたい』に深く感動しました。2024年は西加奈子さんの著書を沢山読みたいです。
7『真珠とダイヤモンド』桐野夏生著
…再再読=3回読みました。
終盤が怖くて悲しくて可哀そうで、読後大変なことになりました。桐野さんは本当に愛しいけれど憎いお方![]()
8『バラカ』桐野夏生著
…リピート読みです。
電子化されていたのでkindleで再購入しました。初めて読んだ時よりも更に好きになりました。
9『メタボラ』桐野夏生著
…再再再再読=多分4回目です。
こちらも電子化されていたのでkindleで再購入しました。やっとこの作品から卒業できそうな予感がします。
10『もっと悪い妻』桐野夏生著
…本書を読み、桐野さんの良さは
やはり短編ではなく長編で輝くことを再認識しました。
11『離陸』絲山秋子著
…リピート読みです。
初めて読んだ時はぼんやりとした印象で、今回は鮮烈な印象と共に感動しました。題名の素晴らしさにも、初めて読んだ時は何故感銘を受けなかったのだろう??本や映画との出会いに於いて、その時の精神面や体調面はかなり大事かも。。
12『神と黒蟹県』絲山秋子著
…絲山さんのデビュー当時の作品『海の仙人』を思い出させるイイ感じの神様が出てきました。後半が特に好きです。
13『コメンテーター』奥田英朗著
…伊良部シリーズのコロナ禍における最新版です。伊良部先生!和みました![]()
14『リバー』奥田英朗著
…奥田さんは天才的なストーリーテラーだなぁ、と毎回感嘆!本当に上手で勉強になります。最初から最後までダレずに楽しめました。
15『ジョイランド』スティーヴン・キング著
…推理小説とホラーが合体した作品です。
犯人に関しては驚きがなかったですが、キング氏らしいスピリチュアル要素や人間味あふれる温かさを堪能しました。
16『ミザリー』スティーヴン・キング著
…「うわー!」と「ビックリ」の連続でした。
2次元でも既に恐怖プラス臭いや熱さまで体感できるような作品でした。
17『悪霊の島』スティーヴン・キング著
…数日前から読み始めた作品です。年内に読み終えるか、敢えて来年の出張時に読むか迷っています。出だしから既に面白そうな予感!
18『街とその不確かな壁』村上春樹著
…高校生の頃に読んだ『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』を思い出しましたが、この作品の方が奥深く哲学的で読み応えがありました。
19『緊立ち』乃南アサ著
…刑事モノの臨場感あふれる作品です。警察の業界用語など字幕翻訳でも役立ちそうです。
20『六月の雪』乃南アサ著
…この物語の軸は台湾です。途中で何度もイラッとしてしまうのは、私が謙虚さと初々しさを失ってしまったからかな
?
21『彼岸花が咲くしま』李琴峰著
…記憶を失った少女が謎だらけの島に打ちあげられ、最初は皆目わからなかった人々の話す言葉も、なぜか一部は自身の話す言語で通じます。後半で謎解きがあり、中国語学習者特に台湾國語を学んだ日本人には読みやすいと思います。著者の他の作品を読んでみたいです。
22『カケラ』湊かなえ著
…リピート読みです。
前半はとにかく嫌な感じで、途中で投げ出したくなるのですが、終盤になると湊かなえさんらしい良さを堪能できます。ご褒美付き我慢大会のような一冊です![]()
23『正欲』朝井リョウ著
…「水」は意外でしたが、フェチについては頭の中で納得できました。
24『サトリ』ドン・ウィンズロウ著
…翻訳小説で「サトリ(satori)」=日本語の「悟り」のことです。スパイもののハードボイルドで、舞台は民国時代の中国からベトナム、日本も登場します。
25『いけない』道尾秀介著
…読んでいる時は夢中でしたが、読み終えたら印象が薄ぼんやりしています。
26『ユーチューバー』村上龍著
…「龍さんも年老いたのね」と、杨绛先生の《洗澡之后》を読んだ時と同じぐらい悲しくなりました![]()
27『仮想儀礼』篠田節子著
…20年振りぐらいに篠田さんの小説を読みました。昔と変わらぬ著者のスタイルで、最初は右肩上がりエキサイティング
きれいごとで済まされない汚れた部分が出てきて
、終盤は抑制不可のグロテスクな狂気
…若い頃は篠田さんの小説にハマり貪るように何冊も読みましたが、今回老いた私は、読んでいる途中から疲弊してしまいました。
28『潮流』伊集院静著
…職場の本棚にあった書籍です。著者の小説を初めて読みましたが、正直とても苦手です。他の作品を読む気も起きません。
29『善良と傲慢』辻村深月著
…ピンときませんでした。ゼネレーションギャップ或いは考え方の違いから来るのか、グッとくる箇所が皆無でした。
2023年。
私が心を鷲掴みにされた作品は
梨木香歩さんの『丹生都比売』と、
西加奈子さんの『わたしに会いたい』、
そして
桐野夏生さんの『真珠とダイヤモンド』でした。
2024年も良い本に出合えるといいな![]()
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