あなたの話は、あなただけの話ではない | 40代50代「このままでいいの?」は大事なサイン!自分を知って、自分とともに生きていこう~対話空間「旅するコーチング」~

40代50代「このままでいいの?」は大事なサイン!自分を知って、自分とともに生きていこう~対話空間「旅するコーチング」~

  ●がんばっている自分を労えない
  ●自分に自信がない
  ●感情に振り回される
  ●職場の人間関係がしんどい

 ~コーチとの対話をとおして自分を知り、もっと自分の人生を大切に生きていきませんか~

コーチングを学び始めたころ

あるベテランのコーチから

このような話を聴いたことがあります。

 

 

===


「ひとりの人間の中で起きていることは
社会の中でも起きている」

「社会の中で起きていることは
ひとりの人間の中でも起きている」

===

 

 

 

当時は「なるほど」と思うだけでしたが、

実際にクライアントさんと向き合ううちに、

この言葉の意味が

だんだんと腑に落ちてきました。

 

 

 

たとえば、一人の人間の中で

価値観同士がぶつかり合うような

いわゆる「葛藤」は、

家族やチーム、会社、そして

国や世界でも同じように起きています。

 

 

 


逆に、社会の分断や対立を見れば、

それは私たち一人ひとりの心の中にも

同じようなことが

映し出されていないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

ライフコーチの小国里恵@京都です

 

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上記画像に込められたもの

 

 

 

 

そんなことを考えていたとき、

為末大さんの

(ハードルの元オリンピック選手)

こんな主旨の言葉を目にしました。

 

 

 

私たちは「陸上選手」「広島県人」「日本人」「40代」「男性」など、複数の“私たち”を使い分けて生きています。
どれか一つだけに比重が偏ると、境目での争いが激しくなる。
せめて、さまざまな“私たち”が自分の身体を行き交い、どれかに固定化されないようにしたい。

(全文は最後に掲載)

 




この「複数の私たち」という感覚は、

まさにコーチングの場でも大切だと感じます。

 

 

 

複数の私たちの中から

「どれかひとつだけ」に

無理に執着したり

縛りつけたり

決めつけたりすることで

問題や悩みが生じていることがあるからです。

 

 

 

 

 

 

 

「ひとりの中の出来事は社会の出来事」
「社会の出来事はひとりの出来事」

 

 

 

 

 

つまり

あなたの話は

あなただけの話ではない

ということ。

 

 

 

 

この視点を持って

クライアントさんの話を聴くと、

目の前のテーマがより多面的に見えます。

 

 

 

実際クライアントさんの話は、

その人だけの固有の出来事に見えても、

社会や文化の影響をうけ、

それとともにあります。

 

 

 

そうやって広がった視野が、

セッションの場に

新しい気づきや選択肢を

もたらしてくれます。

 

 

 

 

そして、結局は

どんなことからだって

そうしようと思えば

気づきは起きるのだと思うのでした。

 

 

 

 

 

為末大さんの投稿全文はこちら

広島に生まれた人間であれば一度は目にする文章に

「安らかにお眠りください。過ちは繰り返しませぬから」

というものがあります。広島大学教授の雑賀忠義さんが書いたそうです。

 

この文章を読むと多くの人が「過ちを繰り返さないのは誰か」に興味を持ちます。原爆を投下した米国なのでは、日本の戦争責任に追及したものでは、などですね。実は公式見解が広島市のHPに書いてありまして主語は「人類」だと書かれています。

 

私たちは複数の「私たち」を使い分けながら生きています。私は「陸上」や「広島」や「日本人」や「40代」や「男性」の私たちですね。日々の暮らしの中で、強く出る場面があったり弱く出る場面があったりします。どれがあなたですかと聞かれても、どれも私なんですよと普通は答えます。でも、一部の私たちの比重を高める生き方もできますよね。「国籍」であればナショナリストぽくなりますし、「性別」だとすればフェミニストなのかもしれません。

ベイトソンは対照的分裂生成という言葉を作っています。それは、相反するお互いがお互いの違いを際立たせようとすることで、個性を際立たせるようになり、分極化が進むというものです。仮に農耕を始めた種族がいても、その種族と近いエリアに住んでいた種族は「あえて」狩猟採集を選んだという事例を紹介しています。効率的なカロリー獲得よりも、「私たちは彼らとは違う」というアイデンティティを重視した事例としても捉えられます。

 

アイデンティティとはそれほど大事なものでもあるわけですね。「人類」というアイデンティティは究極で理想的なのですが、比較する彼らが存在しないことになります。全人類が含まれますからね。それだけだと自分が何ものか不安になる人もいる。そしてもっと小さな私たちを人は求めるようになります。いずれかの私たち(国籍、宗教、民族)の比重が高まり、固定化され、先鋭化した時、境目での争いが激化します。ベイトソンはここまで予想していました。

イマジンのように私たちの範囲を「人類」のままでいられればいいですが、それは人間にとっては難しいでしょう。せめて、地域、家族、推しが一緒、好きなものが一緒、という多数の多様な「私たち」が自分の身体を行き交っていき、どれかだけに比重が偏らないようにしたいものです。

 

 

 

 

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