怪句 その3
「合図かな? ハザード点滅! ついて来た?」
【その2】の、後の一句。
その日、帰宅が深夜になった。途中、一ヶ所立ち寄り、用事をすませ、
車に乗り込もうとした時、なぜかハザードが一回だけ点滅した!
「…えっ?」 唖然として立ち尽くす。
車までまだ距離がある。キーはカード式ではあるが…まだここからは
電波が届くものでもない…。
「…試してみよう」、カバンからカードキーを取り出し、腕を伸ばして
開閉のボタンを何度も押すが…やはり反応が無い。
もしも反応すればハザードランプが点滅するはず…。
やはりここからでは電波は届かないのだ!
カバンの中の誤作動なんかではない!
「まさか…ついて来たのか?」、と思った。
【小噺・百物語】 <合図>
A: 「…おい、今、車のハザードランプが光ったよな…?」
B: 「あぁ、見た!…確かに光った!」
A: 「やめてや!こんな丑三つ時に!気持ち悪いよなぁ…」
B: 「どうやらこれは…合図やね!」
A: 「…合図?…何の?」
B: 「そら、ライトが点いただけに…憑いて来たんやろ…」
デンデン/