『 佐土原人形ますや 店主の志 』R8ーNo. 38ー6月 | マルシの日々是好日

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日々是好日 日々出くわす出来事への思いを綴ってます。

小さな土人形を買った。佐土原人形と呼ばれる人形の 1品。 

 

 

名前は「饅頭食い」。 どこか異国情緒漂う不思議な造形である。

 

以下の逸話をもとに 作られたと言われている。

​「父と母と、どちらが好きか?」と、問われた子どもが 持っていた饅頭を二つに割って「どちらが美味しいか?」と 問い返した。
(どちらか一つを答えることは出来ない)

 

歴史ある佐土原人形 往時は12軒ほどの店があったそうだ。 今は「佐土原人形店ますや」1店のみ。

(ますやさんの許可を得て 以下撮影)

 

先月、県内のニュースで 偶然「ますや」さんの特集を観た。

 

 

文化年間創業以来、長い時を刻んできた店を 昨年、閉業する運びとなった。

 ところが・・・・!

 

 

工房を整理中、ダンボール箱から出てきたのは たくさんの絵付けされてない素焼き人形。

 

2年前に亡くなられたご主人が残された、未完成の作品である。

 

 

その人形を見て、奥様の由美子さんは 一念発起。

「私が、後を継ごう!」 85歳で再び、絵筆を持つことになった。

 

お母様の志を理解されて、娘さんも頼もしい支援を続けておられる。

 

 

「よかったら見学なさいませんか?」 ありがたいことに、娘さんが 工房を案内してくださった。

 

「この工房は、昔 父も通った佐土原小学校の一部を移築して 作られたものなんです」

 

 

なるほど、至る所に 木造校舎の名残がある。この水道場も そっくり学校のものらしい。

 

「これが人形の型。これさえあれば、人形ができます。 いわば、型は命なんです。」 

 

 

 

代々、大切に使われてきた型の数々。 型について語る娘さんの表情が 一瞬、厳しくなった。

 

歴史ある伝統工芸を 受け継いでいくことの難しさに 想いを巡らせた。 しかし、今こうして、店が復活したことが とても嬉しい。

 

 

工房に保管された、たくさんの人形たちが、町にひとつだけ残った「佐土原人形ますや」の 応援団のように見えた。

 

店内に戻ってきて あらためて、ショーケースの中の人形を見る。

 

 

これは大きめの「饅頭食い」

 

なぜか鯨がシンボルの佐土原町  ご主人が生前、苦労の末、完成にこぎつけた「鯨乗り」

 

ちなみに この町の名物菓子「鯨ようかん」も美味い!

鯨ようかん | 公益財団法人 宮崎県学校給食会

(宮崎県学校給食会 ネット画像より引用)

 

 

明治時代から作られている ノスタルジックな風俗人形  可愛い!

 

小さな店内 余すところなく 鑑賞させて頂いた。

 

その間も お母様は 黙々と絵筆を動かされて、人形に命を吹き込まれている。

 

 

作業中の人形は「シャンシャン馬」 宮崎神宮大祭にも登場する、新婚夫婦の馬道中。

 

 

完成品をさらに加工して、壁掛け! あらー素敵。

 

「ワタシに協力できることはないか?」と 考えたけど 出来ることは こうやってブログで紹介するくらい。

 

 

皆さま、「佐土原人形ますや」のHPやインスタグラムも ございますので、ぜひごらんください。

 

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購入した「饅頭食い」。 今、自宅の机の上で 「マルシ」人形と 一緒にいる。 いい友達になれそうだ。