『 月夜の二人 初恋のきた道  』R7ーNo.89-11月 | マルシの日々是好日

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日々是好日 日々出くわす出来事への思いを綴ってます。

「本当に素敵な人でした」  

 

 これは、今年1月に逝去されたM先生の 奥様○子さんの口癖。

 

 

この言葉を何回聞いたことだろう。 聞くたびに、故人への愛おしい想いが伝わってくる。

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66年の結婚生活。 ご自宅には、過去から現在までの、仲睦まじいお二人の写真が、たくさん飾ってある。 素敵ねえ・・! 

昭和30年代  当時としては、非常にあか抜けた美男美女のカップルである。

 

 

食事会の折、参加者の■さんが、○子さんに尋ねた。「M先生との馴れ初めは、なんだったのですか?」

 

「それはね・・・」  ○子さんが、にっこり笑って 思い出を語ってくださった。 

 

 

①「最初の出会いは、病室」

 

当時、県病院の看護師だった○子さん 父親の面会に訪れるM家の人々と 度々、遭遇した。

○子さん 曰く「丁寧な美しい言葉で、お互いを思いやる親子の会話に感動したのよ。」

 

 

②『月がきれいですね』

 

しばらくして 東京に戻るM先生は、○子さんをお茶に誘った。 会話が弾み 看護師寮の門限時刻が迫ってきた。

 

 

突然、〇子さんが、声をかけた。「あと10分ありますから 病院の周りを散歩しませんか?」 

 

○子さん 曰く「当時の私は、男性とおつきあいしたこともなかったのに あの時は 何故か、自分から声をかけちゃったのよね。」 (その一言は、ポイント高い)

 

 

月夜の散歩道を 二人並んで歩いた。

「”月が綺麗ですね そういえば、こんな月の歌があるんですよ” と Mが 歌を口ずさんだのよ。」・・・二人で 初めて歩いた小径が その後66年にわたる結婚生活の原点だったのかな?

 

 

なれそめを ワクワクしながら聞いた。 なんとも上質な昭和の日本映画を 観たような気分である。 

 

 

勝手にイメージが広がる。 映画にするならば、主演「久我美子・平田昭彦」(Mご夫妻に なんとなく似てる!)

久我美子は華族出身?!女優になることを反対されていた!家族 ...

(”久我美子” ネット画像より 引用)

 

平田昭彦(1927~1984) : 著名人の墓巡り~昭和の偉人と出会う旅~

(”平田昭彦” ネット画像より 引用)

 

監督は・・「チャン・イーモウ」氏(初恋のきた道)としたいところだが笑、 ここは やはり日本人監督で・・・抒情派の「木下恵介」氏ではいかがだろう? 

初恋のきた道】 | 第32回東京国際映画祭

(”初恋のきた道” ネット画像より 引用)

 

 

M先生が 亡くなられる少し前に 撮られた写真を拝見。 そう「いつも二人」。

 

○子さんが言った。 「Mと一緒に過ごした時間は ほんとうに楽しかった。 素敵な人だった。」 

 

 

ワタシは大きく頷いて、「全ては、あの月夜の散歩道から始まったのだ」 と 思うことにした。   あの時の月は こんな満月だったのかな?

( 11月6日に 友人から送られてきた満月 )

 

 

※他人様の個人的な思い出話を 綴ってよいものか?・・・ ご本人にお伺いしたところ、「どうぞ 記録に残してください。 Mも喜ぶことでしょう」とのご返答。  ありがとうございます。 ようやく綴り終えました。