イングランドにおきましては
夫(英国人)のそばを
スパニエル嬢でございますが。
スコットランドの
我が家に来ると
賢い彼女はすぐに事態を
理解しました、つまり
わが夫の正妻というか
正犬はわれらが愛犬アーシー
(黄色大犬)であることを・・・
というかアーシーがですね、
アーシーは基本的に
スパニエル嬢のことは好きで
おもちゃとか寝床とかは
いくらでも共有できるんですけど
私と夫に関しましては
「このニンゲンは私のなんで、
そこのところよろしく」の
圧力がこのたびかなり強かった。
我々がソファに座ると
スパニエル嬢は
客分犬の礼儀として
「あっ、では足元を
温めさせていただきます」と
そそくさと近寄って来るのですが
そんなスパニエル嬢と我々の間に
アーシーは毎回立ちはだかり
「やだ、スパニエルさんは
お客なんだから
そんなことしなくていいのよ」
私とアーシーの関係は
良好だけどもベタベタせず、が
基本なんですけど
スパニエル嬢滞在中のアーシーは
ベタベタ度が2倍、みたいな。
しかしそこはスパニエル嬢も流石、
アーシーのそういう態度を見ると
即座に我々から離れていく。
「そんなそんな、私は
自分の立場を
わきまえておりますので」
みたいな感じにそれは見事に。
なおこの犬二匹の関係は
対象が我々である場合こそ
こんな様子ですが
普段スパニエル嬢が
一手に面倒を見ている
義弟その2のところの
幼いお嬢様方が対象となると
「アーシー、任せた!」
「よし任された!」みたいに
さっとアーシーが
子供たちのそばに寄り添い
スパニエル嬢は別室
あるいは部屋の隅っこで
待機という名の休憩。
・・・普段のお勤め
(乳母役)、
お疲れ様です・・・!
さて義弟その2と子供たち、
そしてスパニエル嬢が家に帰る日。
・・・スパニエル嬢は
明らかに期待していた
みたいなんですよね、
もしかしたらこのあと
自分はここで
休暇を取れるのではないか、と。
旦那様(わが義弟その2)と
お嬢様方はご自宅に
お帰りになるけれども
自分はこのままこの家に残され
2週間くらい羽を
伸ばせるのではないか、と。
・・・あいにく
そんな予定はなくてですね。
スパニエル嬢はここ数年
我が家を離れる時は毎回
『イヤ、帰りたくない』の演技を
してくれるのでございますが
・・・今回はちょっと演技に
魂が入っちゃっていたというか・・・
4本の脚すべてを
胴の下に手繰り寄せ
草と自分の身体を密着させ
・・・私は彼女を地面から
抱え上げることができませんでした。
最終的に
義弟その2(筋力自慢)が
漬物石を持ち上げる要領で
犬を抱え上げて
車に乗せていきました。
犬は健気でそして賢いのです。
でもちょっと
可哀そうだったというか・・・
繰り返しますけど
義弟その2の家が悪いとか
そういう話ではなくてですね
責務を離れたいというか
たまには放っておかれたいというか
・・・ありますよね、そういう時
働き者の連帯を込めての
1クリックを
↓







