某羊飼い氏のお宅で

子羊に授乳する機会を

与えてもらった話。

 

 

昨日の記事の続きです。

 

私がミルクを与えた子羊は

食欲が大変に旺盛で

あっという間に哺乳瓶を

半分以上空にしまして

「・・・これ、哺乳瓶の中身、

全部飲ませていいんですか?」

 

「どれくらい飲んだ?

・・・よし、じゃあ次は

こっちの子をお願い」

 

それで2匹目の子羊が

私の元にやって来て!

 

 

この子は1匹目の子より

明らかに体が小さく

動きもぎこちなく

それでも目には

猜疑の色たっぷりで

「なにこのニンゲンみたことない、

こわいよお、いつもの

ニンゲンじゃだめなの?」

 

しかし鼻先に哺乳瓶を押しつけると

「わあー!ミルクだー!

おいしいねえ!このニンゲンも

いいニンゲンだねえ!

ミルクおいしいねえ!」

 

・・・私の正体が

悪い心を持ったオオカミなら

今日の夕食はご馳走ですよ・・・

 

 

というかですね、子羊は最初

無表情なんですよ、目の光も

奥のほうにあって、

後じさりするような姿勢で

こちらから距離をとろうとしていて、

それが一度哺乳瓶をくわえると

目が見開かれ光が宿り

私のことをじっと見つめて

ぐいぐい近寄って来て、で、

この子がそうする間にも

私が最初にミルクを与えた

一匹目の子も

我々のそばを離れず・・・

 

・・・ああ、

なんという多幸感・・・

 

かなりエンドルフィンが

出ている自覚がある・・・

 

しかしここで終わりではなかった!

 

 

「Norizo、2匹目の子の

授乳はどんな感じ?

・・・OK、じゃあ

3匹目はこの子ね、

新しい哺乳瓶はこっちね」

 

私はこの日、5匹の子羊に

ミルクを与えるという

得難き経験をいたしました・・・!

 

もうね!あのね!

 

触り放題撫で放題ですよ!

 

5匹目の子にミルクを

与えている時に至っては

残りの4匹の子達が

それぞれ私の指をしゃぶったり

お腹に頭をこすりつけて来たり

・・・えー!やだもう困るうー!

お洋服に羊の

ニオイがついちゃうー!

うへへへへ、遠慮せずもっと

がっつり頭突きもお願いします!

 

 

しかしですね、同時に私は

子羊というのは

本当に怖いと思いました、

つい数分前まで私に対して

本気の怯えを見せていた子が

ちょっと哺乳瓶で

ミルクを貰っただけで

この懐きようですよ。

 

こいつら確かにオオカミが

ちょろっと前脚に

小麦粉を塗ったら

なんの疑問もなく

家の戸を開けますよ。

 

 

 

 

あと私は今回のこの機会を

心の底から楽しみましたけど

これを仕事とするのは

大変なことだと感じました。

 

この納屋とは別の納屋にも

子羊はいて、それで

出産シーズンは今後も続くので

哺乳瓶飼育が必要な子の数は

ここから増加の一途が見込まれ、

というかそもそも

哺乳瓶飼育が不必要なほどに

順調なお産を羊がしてくれるんでも

羊飼い氏の仕事量はこの時期

格段に増えるのが基本なんです。

 

日が昇る前・沈んだ後に

サーチライトをつけて

丘を走り回っていますからね、

この時期の羊飼いの方たちは。

 

それでも子羊は可愛かった・・・

 

 

まさに『無垢』って感じだった・・・

 

そりゃわが愛犬アーシー

(黄色大犬)とか

わが夫(英国人)も

可愛いと言えば可愛いですよ、

でも奴らにあそこまでの

『穢れのなさ』感はない!

 

 

札束風呂とか

シャンパン風呂より

子羊風呂は精神高揚効果が

あると思いますね。

 

本当に・・・

 

よかったです・・・!

 

 

ちいさきものはみなうつくし!

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