自然界を広い視野で観察する眼を育む活動ーJT生命誌研究館での体験記 | 山里リトリートねこ福 ✢✢ 時間が止まる龍宮城へようこそ ✢✢ 大阪高槻 神峰山の郷

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8月のこと、JT生命誌研究館を見学してきました。

 

JR高槻駅から徒歩10分。日本たばこ産業医薬総合研究所の敷地にあります。

 

馴染みの界隈に創設され30年が経ってるというのに行ったことがありませんでした。

いざ訪れてみると、意外や意外、一般向けにとても開かれた施設でした。

 

 

ほんの断片ですが、ちょっとご紹介してみますね。

 

 

🦋建物そのものがおもしろい♪

 

まず、このエントランスにびっくり。

 

この階段は生命の進化を追体感できる仕組みになってます。

太陽の塔のアカデミック版とでもいうか


1段が1億年。昇るにつれ複雑な生命体の図解に出会える。

 

階段が二手に分かれているのにも何やら訳があるようでした。

 

 

 

ゆっくり観てまわれば学びがありそうだったけど、この日の目的地はこの階段を昇り詰めた屋上。

ちょうど「食草園」の案内が始まったとのことだったので急行しました。

 

次回訪れるときにしっかり確認したいな。

 

 

 

屋上には庭がありました。

 

 

憩いの場ではなく、ここもれっきとした研究場。蝶や昆虫の生態を観察するところ。

 

どこに産卵するのか、どこで蛹になるのか、どんな植物を好むのか、そんなことを観察する場。

 

 

🦋見えない世界の生解説が熱い♪

植え込みには植物名と蝶の名前がセットで書かれたプレートが立ってました。

蝶は種類によって好む植物が違うのだそうです。知らなかった。

 

 

そういうマッチングを知るのもおもしろいけど、ここでの真価はスタッフさんの解説。

 

ガイドツアーのように全員で同じ話を聞くのではなく、随所に立たってる解説員さんに近寄って声を掛ける。すると、その方が知る限りの知識を惜しみなく話してくださる。

 

 

とても興味深かったのは、イヌビワという雌雄異株の植物とそれに寄生するコバチのお話。

 

〈イヌビワとイヌビワコバチの絶対共生〉

 

イヌビワの雄株はコバチに果実(正確には花嚢)を住処として提供する代わりに、花粉を運んでもらって繁殖する。

 

花が袋状に閉じてるので花粉が飛散しないため、昆虫による媒介だけが受粉手段。

コバチは体長1-2mmと極小なので花嚢に潜り込むことができ、内で産卵する。ついでに雄株から花粉が運び込まれる。

 

雌株は産卵に向かない形状なので無事結実するが、雄株は産卵に都合が良いらしく内でコバチが繁殖する。

 

あー、ややこしい。

 

頭が混乱しそうだけど、とにかく、コバチが一方的に厚かましい訳でもなく、受粉に貢献するのみで産卵が不成功になる確率50%。そうやってリスクをシェアしながら共存している。

 

こんなに小さい花嚢をめぐって互いに依存して完結してる小さな世界もあるのですね。

 

 

植物と昆虫の間では譲り譲りあえない相互関係のドラマがあり、自然界を調和させている。

 

生命誌研究館はそのような「自然界の相互関係」を広い視野で捉える感性を育み広げることを目的として活動されてるようです。

 

!!

 

それ、私がとても大切にしてる価値観とぴったりマッチング。

こんなメジャー施設で同じ思想に出会えるとは、かなりびっくりしました。

モチベーション上がる♪

 

 

 

🦋思想がステキ♪

訪問したもう一つの目的は、研究館の活動をまとめた映画の鑑賞。

「食草園が誘う昆虫と植物のかけひきの妙」

 

 

「自然界の相互関係」を多方面から取材・検証されています。

各界第一人者のインタビューなど盛りだくさんで、濃い内容でした。

 

上映後に製作者 村田 英克さんが話されたことがまた印象的でした。

 

「楽譜は演奏されてはじめて音楽になる。ヒトの細胞も、DNAという楽譜に記された生きものの物語を声にして歌いあげてるかのよう。生命とは音楽のようなもの。生きているとは表現すること、その連続だと思います。」

 

※村田さんが編集された生命誌の著書をねこ福でお預かりしてます

 お声掛けくださればお配りしてます

 

 

 

 

🦋蝶愛がすごい♪

 

ところで、

 

この日わたしはこんなシャツを着ていきました。

 

 

館の入口で出迎えてくれたスタッフさんが挨拶もそこそこに、「○#△$×&ですね!」と叫ばれた。

 

耳馴染みのないコトバを掛けられ意味不明。動転しかけたけど、あっ…蝶かなと察してみた。

 

「南米にしか生息しないんです!」

 

…あぁやっぱりそうだ。

思い切って、「そうです。南米で買ってきたんです、この服。」と答えてみた。ふぅ

 

 

どうよ?この会話!

 

これを封切りに大勢のスタッフさんが声を掛けてくださいました。

 

ここでは、‘蝶’は言語化せずとも根底で共有されてる意識のよう。

 

 

 

これですよとスマホを差し出してくれる人、見てもらいたい展示があるんですと連行してくれる人。

 

「全員声掛けますよ、こんな服着てたら♪」って。全員なんだ…!

 

 

海外でならよく体験することだけど、日本でこんな声の掛けられ方をするなんて👏 素敵です、異次元だったなぁ

 

 

 

🦋専門知識をかじった人でも唸れる展示♪

そんなフレンドリーな雰囲気の中ではありますが、いたって真面目にバイオサイエンスの情報を展示されています。

 

「細胞展」のブース。

 

 

タッチパネルでペタペタやれるアプローチが、遊び感覚で誘導してくれる。

 

最近、サプリ業界はなにかとミトコンドリアを語るけど、語り手はいかほどにその実態や本質を理解できてるんだろ?と思うことしばしば。

 

こういう場で、正しく細胞の成り立ちをイメージできるように知識を整理してみたらどうだろかと思ったり。

 

 

その昔、大学の授業では挿絵しか見たことなかった細胞の形態。それがここでは電子顕微鏡写真や動画で見ることができて、昭和人は素朴に感動す。

教科書の挿絵もまんざらよくできてたんだなとそちらにも感心

 

 

 

「ゲノム展」ではDNA翻訳のメカニズムが解説されてました。

 

今はここまで解明できてるんだーと感心。

今大学生だったら覚えることありすぎて大変だったろなと、ほっとした

ふ〜んと楽しむくらいがちょうど良い

 

 

予備知識のない人には親しみやすく、知識を深めたい人にも得るものがあるようにと工夫されてるようです。

 

誰が訪れてもその人なりに得るものがありそう。探究心があれば沼になりそう。

 

 

🦋定期開催される講演会が濃い♪

今月は微生物についての講演があるようです。

オンライン参加もできそうですよ。でも、会場見学を兼ねて訪れるのがおすすめです♪

 


 

 

入り口をいつも素通りしていたところに学びの楽園があったとは。

1度では回りきれなかったので、また訪問したいです。

 

あの日お声掛けくださった皆様、ありがとうございました。ステキな体験でした。

 

 

入場無料(食草園は土曜のみ 予約すればガイドしてもらえます)

 

※はHPからお借りしました

 

 

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