安藤忠雄展|青春 ~ 必要なのは永遠の青春を生き抜く精神の裕かさ。歴史、人間生来の直感を省みよ。 | 山里リトリートねこ福 ✢✢ 時間が止まる龍宮城へようこそ ✢✢ 大阪高槻 神峰山の郷

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お知らせしたいイベントがあるのですが…

 

賞味期限が迫ってる話題をお先にもう1投だけ。

 

 

安藤忠雄氏の業績を振り返る展覧会がVSグラングリーン大阪で開催されてます。21日まで。

あと3日だ〜

 

安藤忠雄展|青春 TADAO ANDO YOUTH

 

 

 

身近では話題ゼロだったのに、訪れてみると会場は老若男女でごった返してました。

こ、こんなにも安藤ファンいるんだ…。驚きでした。

 

観察してみると真面目で頭がキリキリ回転する感じの人(←設計系?)、正確に丁寧に仕事ができそうな人(←現場系?)が大半だったかな。熱心に図面や模型を見入っておられました。

 

だけど、私のようなふわっと抽象的に物事を捉える人間でも、おばちゃんでもおじいちゃんでも楽しめるようにできてましたよ。模型や図面に添えられてる映像や解説が秀逸で。

 

これも、「本質を捉えて形にする」という安藤イズムだなぁとシビれました。

 

 

安藤忠雄建築を少しでも好きだなぁと感じているならきっと楽しめると思います♪

 

こんな地下駅が東京にあるんですね、、模型見ても理解できなかった(苦笑)

 

 

 

 

さて私、今年は安藤建築を訪れる機会がちょくちょくあったので、ここに一挙まとめて備忘録させてください。

 

 

● 兵庫県立美術館

 

広いので見どころたくさんあれど、一番はこの螺旋階段

 

車で訪れるべし。駐車場の出口でこの階段が迎えてくれる

 

 

かっこいい。この絶妙感をどうやって割り出すのだろうか。

 

 

迷路感がたまらない。そしてどこから見ても「絵になる」。

 

建物自体が立派なアート。

 

 

退館するときもエレベーターを使ってはなりませぬ。この階段空間を味わうべし。

迷子になった感覚が快感なのよ。

 

 

移動するときも視点は遠くに。空間全体を見渡せば「均整の美」を発見できます。

 

 

あぁ美しい。

 

外構を徘徊するのも好き。計算された調和空間に身を置く違和感が快感です。

 

 

 

ほんと言うとコンクリート建造物は嫌いです。打ちっぱなしの景観は公害だとさえ思ってる。

だけど、安藤建築だけは許さざるを得ない。これは上質なアートだから。

 

 

 

 

● 大阪府立狭山池博物館

 

6月1日 田中誠司さんの舞踏公演に伺いました。

施設の外構が舞台でした。場面転換では観客ごと舞台移動するという斬新な構成。

 

建物を余すとこなく活用され、おかげで建築美も存分に堪能できました。

芸術の舞台として人の息遣いが吹き込まれると、建築の芸術性も際立ちました。

これは建築家冥利に尽きるよねー

 

 

水面まで活用して、まさかのオフィーリア状態!

 

 

 


 

水音が絶えない中庭。

 

水が主役といえばアルハンブラ宮殿を連想するんだけど、エレベーター塔の窓に人影が現れた瞬間、フェネラリフェ(宮殿の離宮)を模したんだ!って鳥肌が立ちましたがな。

 

この‘なんとなく彷彿させる技’が安藤建築のたまらないところ。

 

 

こっちは↓マヤ遺跡の広場、絶対そうだ…何を根拠に(^◇^;)

 

 

 

世界中を旅して建築物を観察するところから建築の独学を始められたという安藤さんの手本は、未来永劫讃えられる歴史遺産。不動の美の法則がまず白紙の知識ノートに描き込まれていった。

 

真似たというより、こうでなければ美しくないという法則を実践されてるってことなのかもしれないな。

 

 

 

円形広場に無駄すぎる巨大な玄関庇。なんだけど、これが空間をアートに変える。

 

ほれ↓

 

 

 

安藤さんてスケールでっかくても3Dが自在にイメージできて、空間均整もはっきりと掴めてるんだろうなぁ。すごいなぁ。道とか絶対迷わないんだろうな。

 

 

 

 

● 地中美術館

 

ここを訪れたのは10年前だけど、ここが一番好き。遊び感覚が振り切れてる。

 

「アリスの国」に迷い込んだ感覚No.1だと思うんだな。

平衡感覚が騙される渡り廊下のことが忘れられない。また行きたい。

 

 

 

何故か写真が2枚しかないけど、感動しすぎて写真集買ったよな。

 

 

 

 

● 京都府立陶板名画の庭

 

つい最近、炎天下に訪れました。滝が設置されてるのでそれなりにやり過ごせました。

 

 

あらゆる視角がでたらめな直線で区切られる。落ち着かなさそうで、気にならない不思議。

 

 

「5分で廻れるよ。」っと受付の人が言うほどこじんまりした空間だけど、それなりに迷子感が味わえました。

 

この空間どうなってるの?っていう安藤建築の醍醐味を1時間かけて味わいました。

 

名画のことは別の機会につらつら語るとして、「絵画鑑賞は正面から」って思い込みをまた安藤さんに覆されたことは書き残しておこう。その前は地中美術館で。

 

 

 

 

 

● こども本の森 中之島

 

書類は角を揃えて整然と収納するが善だと思ってる。本も然り。

 

なんで図書館に曲線があるんだ?って突っ込みながらも、気持ちがほぐれて普段手にとらない“贅沢”な本に手が伸びる体験をした。

 

本も建物の曲線に合わせて並べられてる!

 

安藤広重「中山道六十九次」画集を隅々まで開いて観た。非日常。

 

ここで出会ったParis写真集に魅了されて後に購入してしまった。そして1度も開いてない。

 

むむ、これも空間のなせる技なんだろな。

 

 

1階にある映写ルーム

 

すかーんっと脳天が天と直結してくようなフィーリングあり。

 

円筒形の陳列室もそう。

 

 

なんかね、正直な考えが降りてくるような感じがする空間だった。

 

きっと人間工学的にも空間形状が人間心理に及ぼす影響みたいな理論あるに違いない。

 

令和元年完成。安藤建築もどんどん進化してってるんだなぁ。

 

 

 

↑この陳列が有名ではあるけれど、曲線もこの図書館の双璧となる真髄だと思うな。

 

 

 

 

 

 

備忘録はここまで。

 

展覧会の話に戻ります。

 

 

旧大阪サントリー美術館の構造にびっくりしたのが「安藤忠雄」と言う名前を知った最初。

 

そうとは知らずに結婚式に参列した「光の教会」では、引き算で象られた十字架に驚いた。『こういうのもOKなんだ…。』

 

 

 

 

他にも気づかず訪れてる場所があるのかもしれない。

とにかく安藤建築は世界中にたっくさんあることが、この展覧会でよくわかりました。

 

関西にも面白そうな公共施設がまだまだあるみたいなので、訪れてみようと思いました。

 

 

 

見れていちばん嬉しかったのは、独学で世界中を旅されてたときのスケッチ。

 

 

建築美を愛でる素直な感性と構造の本質を捉えようとした正確な観察力が見て取れました。

 

 

 

 

「水の教会」を擬似体験できるブース。

 

 

こりゃ何を伝えたいんだかな?っとしばらく座って体験してたんだけど、わかった。

 

気がした。

 

とても重要な、現代人が気付かなければいけないことを見せてくれてるんだと思った。

他の人たちはどう感じたんだろうな。

 

 

 

大嫌いなコンクリート建造物のはずなのにそこに美が見出せてしまう、温もりが感じられる、楽しまさせられてしまう。

 

その理由は、人類にとって必要不可欠なものを安藤さんはちゃんと心得て物作りをされてるからだろうと思う訳です。

 

温故知新、人は謙虚に歴史から自然から学びとらなければならないというメッセージを安藤建築から私は受け取るのでした。

 

 

7月21日までです。行ってみて♪