今日も映画の感想を。
東京が舞台なのにヨーロッパ映画を観たような、芸術作品の余韻に浸ってます。
鑑賞者の感性や洞察力が大いに刺激される余白があり、普遍摂理(流行風にならワンネス?)に触れるテーマがある。芸術作品をそんなふうにねこ福は定義しております。
筋書きを追うハリウッド映画とは一線を画します。
昨年話題になってた『PERFECT DAYS』、アマゾンプライムでも配信になったようです。
お薦めですよと勝手に流れ始めました。
主人公が相手にするのは毎日同じ公衆トイレ。汚れを落とし‘元に戻す。
そんな描写が淡々と繰り返されます。
私は‘規則正しい’とか‘単調な’ことが恐ろしく苦手。
マイナスをゼロにする役回りももう辟易。
画面をcloseするきっかけは随所に散りばめられており、予定外の鑑賞に没頭することなくAmazonの提案をこの日は無事棄却できました。
でも、これは改めてじっくり鑑賞すべき作品だとも感じました。
この人の単調な暮らしは奥深い動機に基づいている。
『この人は知っている』、それをどんなふうに描いてるのかを見届けなくては。
同じ日課の繰り返し。
都高速で高層ビル街へ向かう朝。…会社勤めをしていた自分が思い出され息が詰まりそう。
一言も発せず一日が終わる日常。
だけど言葉を忘れている訳ではない。適所で的確に一言。
言葉を発せずとも、この人は内側でとても豊かに、語らぬ生命と会話してる。
神社の木々にあいさつ、
自宅で育ててる苗木との会話、
朝一番空に向かってご機嫌伺い。
だんだんと、その人が僧侶に見えてきました。
姪に、‘違う世界を生きる者同士’について語る。「この世界には本当はたくさんの世界がある。繋がっているように見えても繋がっていない世界がある。」っと。
どちらの世界を否定するでもなく。
簡素な暮らし。だけれど、不便や倹約をしてる様子はない。
快適や娯楽への投資を惜んでる様子もない。
自己管理が行き届く無駄なく規則正しい日常。
なのに、突然な出来事に遭遇しても柔軟に適応して自己管理下に収めてしまう対応力。
ガス抜きする余暇時間も管理下にある。
perfect daysとはそのような暮らしぶりを指してるかのようであるけれど、もう一歩深いと思うょ。
内なる会話が豊かであること。
そのような精神状態にあればいつでも必要なものに繋がれて、perfectな日々は自然と生じてくる。
タイトルにはそんなメッセージが込められてる気がしました。
レビューには「孤独」とちょいちょい見かけたけれど、HIRAYAMAさんは孤独じゃない。
むしろたくさんの無形の援助に囲まれている自覚があり、誰かと繋がることを安心の担保にしようとはしてないだけ。ではないかな。
監督は、HIRAYAMAさんのモデルは禅僧になったロック歌手レナード・コーエンだとインタビューで語ってました。
やはりでした。
ここからは余談、、
コーエンの代表曲といえば『ハレルヤ』。
Bon Joviがライブでカバーしてたのがたまらなく懐かしくなってつい検索。
情報を拾っていくと、まさにそのライブについての記事に出会いました。
この曲を演奏したのは1月16日の大阪公演だけ。震災への慰霊だったのだと。
後年、定番のリストになったようだけど
当時はもしかしてそうかな?くらいに受け止めてたけど、やはりそうだったのかとJonの真意が今になって明らかに。その日も1月16日。
こういうのもシンクロだよね? ワンネス…
自制できずネットクルーズしてしまった理由、なるほど。
あぁ、私ってJonと繋がってるわ♡
Jonの人を思いやる温かさを噛み締め、至福。
コーエンもJonのカバーを称賛してたとか
なんだけど…
あの頃はJon Bon Joviの歌声が心の拠り所だったなぁと回想すると気分が沈んできた。
今はそれも要らない。静寂の中に居ることが平穏、安心。
内なるperfect worldで必要なときに必要なものに繋がれている。
つくづくとそれを再認識した一連の結末でありました。
『PERFECT DAYS』、Amazonプライムで観れますよ。
主人公HIRAYAMAさんに触発され、目下、掃除がクールな日課にすり替わりつつあるねこ福です。





