ずいぶん間が空いたけれど、山口旅の続きです。
歴史語りのおじいさまのお話を伺ったのち、明治維新ゆかりの地を巡りました。
山口県から政治の要人が多く輩出するのは、関ヶ原の戦いで裏切られた毛利藩の反骨精神が受け継がれてきたから…。
そんなお話を聞いたところから1日が始まりました。
400年前の恨み?
刹那な大阪人にはピンとこない感覚だけど、確かにそういうのありそう。
2000年前は我々の土地だったと主張して戦争してる国があるくらいだ。
関ヶ原の戦い以来の貧窮が明治維新の原動力。
アンチ徳川、天下掌握を静かなスローガンに、伊藤博文、…岸信介、佐藤栄作、安倍晋三っと8人もの総理大臣を生んだのだと。
観光地で案内ボランティアをされてる方などの郷土愛に触れると、歴史への誇りが感じられました。大阪人にそんなのある?だんじり…くらい?
本州の端っこから日本のことを我が事として見つめる真面目さ、気概。
安倍さんがよく選挙区の方々に向けたような演説をやってた違和感が解けていく。
今日は萩の‘意識高い系’史跡のお話を。
最初に連れて行ってもらったのは藩校跡の明倫館。
昭和10年築で小学校として数年前まで機能していた建物が、今は歴史資料館になってます。
かっちりと丁寧に作り込まれた木造建築。
外観にも内装にも、ずっと眺めてられる調和美がありどこに目をやっても絵になる。
長く大切に使い込んでいけるようにとの思いがこもってる気がする。
この時代の建物って。
校長室
小学校の備品も展示されてた。
給食の食器、黒板拭き、チョークを吸うやつ…、なんだ!自分も馴染んでた道具が資料館行きになる時代になってるのか。唖然
展示室に駐在されてる案内係さんは、ポツッと呟いた疑問を聞き漏らさず、熱く説明を始められます。
知識自慢に走るのではなく、相手が知りたいことを察し、それについてだけを最大限に詳しく語る。それって意外と高度なことだと思う。キレ者感あり。
展示構成もよくできていて、抜けなく無駄なく。手に取るようにイメージができる。
レベル高っ。日本有数の藩校だった伝統なのでしょうか。
賢さがそこはかとなく漂う雰囲気、心地よかったな。
江戸時代の建物で唯一残ってる有備館。
武道の練習場。坂本龍馬も来たらしい。
自然と背筋が伸びる凛とした空気が今もある。
窓や出入口から思いっきり風が吹き込んできて、かんかん照りの暑い日だったけど苦しくなかった。
照明がなくても明るい。
昔の建物は風の道や彩光などを計算して、向きや構造も工夫されたんじゃなかろうか。
叡智あり、超クール。
今回の旅で一番印象深かったスポットです。
良い感じのお食事処も入ってて、
お料理のクオリティも良かったけれど、それ以上に器も良かった。さすが萩焼の町。
地域の人たちの行き届いたお手入れに、自分達の施設だって思い入れがこもってる気がした。
とりあえずで作ったけど内容ペラペラっていうハコモノ公共施設に慣れきっている関西人、ただただ感心。
どうやったらそんなマインドになれるんだろう。
っと、そこで、
30歳にならずして一生を終えた松蔭先生、高杉晋作に思い至る。
この時代を生きた人達の時間の密度って、今より濃かったに違いない。
真剣さが違ったのではないかと、
戦前の学校の面影、藩校に集った人の空気感が偲ばれる場所で思ったのでした。
松蔭先生の学舎跡で
山口の旅、ここまでは
③松陰神社













