昨日ご案内した薪割り体験会の丸太は南河内の重要文化財の住宅敷地からいただいてきました。
訪問のついでに特別に見学させてもらえたので、今日はそのレポートを。
重要文化財 吉村家住宅
江戸初期(1615年頃)に建てられたという高塀造りのお屋敷。
高塀造りとは、茅葺屋根に瓦葺の下屋があるのが特徴。
南河内〜奈良一帯でみられる庄屋住居の様式だそうです。
その中でもこちらは歴史的価値が高く、戦後、基準が変わるまでは国宝と指定されていたようです。
地方を訪れて出会う古いお屋敷とは規模も細部に至る意匠もだいぶ違う。
大阪の庄屋さんって、洒脱でゴージャスだったことが窺い知れます。
庄屋造りに必ずある長屋門だけど、1家族住めそうなほど大きい。
これが表門
内側から見れば、ほぼ家屋。
これが来客の控えの間だったらしく…
お駕籠が保存されておりました。
入り口で既に、このスケール感に圧倒されます。
あんぐり口を開けつつ、主屋の入り口をくぐると…
どっか〜んっと、これまで見たこともない広さの土間が待ち受けていました。
東北や北陸にはあるかもだけど、これが大阪にあるってのが違和感なのよ
構造を支えてる梁も柱も立派だけど、不自然なほどにでっかい飾り梁に唖然。。
落ちてきそうよ…
改築する前のねこ福もこうだった…っと懐かしくなる様式もあちこちに見受けられるのだけれど、なにぶんスケールとクオリティが違う。
田舎家と庄屋の差をこういうところに感じましたよ。
ねこ福では撤去した煤竹の天井もどこか上質さが漂います。
こんなふうだったら残すか迷っただろな
土間続きで納屋があり、古道具が陳列されており、
その中に…、実際使われていた立札が数枚。
時代劇でよく見るヤツ。
わかるかなぁ? 雨風で墨が褪せてしまっても文字が浮き上がってるの。
拡大してみてね
墨には防腐効果があり、表面が朽ちるのを防いだようで、文字部分だけは風化せずくっきり残ってます。
こういうの萌える♪
土間の奥にはおくどさん。
秋に行われる無料公開では、ここまでが見学できます。
2024年は11月16,17日
先日はお屋敷内部まで特別に見学させてもらえました。
お屋敷の中でいちばん奥まった場所には雅な座敷があり、招かれた賓客(領主)のみが拝せる書院がしつらえられていました。
VIPのみが眺められる景色
欄間の意匠はこのとおり…
こんなデザイン見たことないっ!
縁側の框(窓の上)には様々な紋が…
釘隠しもふたつとして同じものはなく…
うさぎ
領主だけのための通用庭があったりと…
現代人とは「住居」の利用目的が随分と違うことを思い知らされるのでした。
調度品がまた雅で。
いやはや素敵でした。
日常暮らしの部屋には槍が。(戦争で先端の鋼は没収されたらしい)
提灯箱が。
千両箱が!
鴻池と書いてある(両替商だったらしい)
このシュールな空中部屋は女中用なんだとか。
こんなに広い敷地で床面節約とかしなくても…
などなど、解説してもらいながらの見学はとても興味深かったです。
しかし同時に、これだけ広大な建物と敷地を個人で管理されるご苦労が気になって気になって…、ひたすらに溜息が出るのでした。。
せせこましい住宅街の真ん中で延々と続く壁で隔てられた別次元。
大阪の庄屋、すごい!
貴重な文化財、ぜひ訪れてみてください♪
11月16,17日は秋の無料公開日ですが、
お屋敷内部まで見学できる春の有料公開日もお見逃しなく♪
公開日はホームページで案内されます
吉村家御当主様、特別な機会をいただきありがとうございました。






















