山本五十六の直筆の手紙を拝見したことを、終戦記念日に | 山里リトリートねこ福 ✢✢ 時間が止まる龍宮城へようこそ ✢✢ 大阪高槻 神峰山の郷

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先月、山口へ。昔語りをされるおじいさまのお宅を訪問しました。

 

動機はといえば、山本五十六の直筆の手紙を額装して掲げていらっしゃると知り、見てみたい!その方に会ってみたい!と感じたから。

 

 

字を見ればその人の全てとは言わずとも片鱗が伺えるもの。

また、戦跡を日々見つめて暮らす人とはどんな方なんだろう。

 

そんな思いからでした。

 

 

こちらです。

 

 

貴重なものではあるけれど、意外や、実は全国に同じものが残っているようです。

 

 

 

《おじいさまからお伺いした話》

ここには戦争回避を乞う思いが綴られているようです。達筆すぎて読めませんが…。

 

「祈御自重」と締めくくられている。

 

宛てた先は衆議院議員 笹川良一氏。

 

 

連合艦隊司令長官だった山本五十六氏に議員が「海軍にはあなたがいるから心配ない。」と鼓舞したことについて、

 

“日米開戦となれば近海の島々を制圧ればい良いような話でなく、ホワイトハウスを下すまでやり遂げること必至です。

政府要人にその覚悟と自信がありますか?

軽率なお考えを慎んでいただけるよう祈ります。”

 

と返した手紙。

 

 

真珠湾への奇襲攻撃で開戦の英雄と讃えられはしたけれど、本当は太平洋戦争には反対派だったというのが最近の通説ですよね。

 

この手紙もその証拠のひとつですね。

 

 

でも本題はそこではなくて、

 

 

開戦前 昭和16年1月に個人に宛てたこの書簡が、大戦中 昭和18年7月には全国で知られるものとなったようです。

 

笹川良一氏がこのコピーを掛軸に装丁して、大量に全国の小学校に配り、戦意鼓舞に利用したとのこと。

 

なんで?

 

 

開戦回避を乞う文面が戦意鼓舞になる不思議。

 

まるで“裸の王様”現象ですよね。

 

 

王様は裸に見えるけれど…、きっと立派な衣装なのだろう。こんなに堂々とパレードされるのだから。

 

反戦の意が書かれてるようだけれど…、議員さんが「山本魂に手向けよ」と添えて送ってくるんだから戦えってことなんだろな。自分達は学が足りないから…。

 

みたいな。

 

 

この時すでに山本氏は戦死していて、異議を唱える術もなく。

 

 

掛軸のまま保管されている資料館もあるようです。

 

この手紙を入手されたおじいさまは額装して床間に掲げられています。

 

 

おじいさまの背後の欄間に飾られています。

 

 

戦下だからまかりとおった深刻な珍話ということでもないと思うんですよね。

 

現在進行形。私たちも『?』を抱きながら右へなれしてることがあると思う。

 

真意を咀嚼せぬままオウムのように聞き知った言葉を連呼しマウントを取る人たちに敬意を払ってるなんてことも、気付かぬうちにやらかしてる。と思うよ。

 

 

この4年間、あぁ戦時中もこういう空気が席巻してたんだなぁって思った。

 

戦時中って、どんな感じで民意コントロールがされてたんだろう?と予々からとても関心があった。あ、これだなって合点がいった。

 

 

一人一人が自分で考える力をつけることが世界平和への唯一の道だというのが私の持論です。

 

本当にそうなのか?という目で一旦自分で吟味する姿勢こそが大切。

 

わからないことも容易に調べられる時代。

できるだけ多方面からの情報に触れてみる。

そうしてるとある程度核心に近いところに辿り着くこともできる。

 

巷の正義や正解は時代や環境によって七変化する。だから、周囲と同じか?を気にする必要はない。

 

吟味する力があれば、この掛軸ちょっとおかしくない?くらいは確信もてるよね。

 

そんな行為が民意をレベルアップさせていくのだと思う。

 

笹川氏を非難したくなるような話だけれど、それだけではないと思うな。

 

 

この日メインのお話は明治維新でした。

吉田松陰には必ず「先生」をつけるのが山口の習わしだそうですよ。

その話もまたレポートしますね。一部はこちらにも。

 

 

 

 

私は二十歳前後で終戦を迎えた両親のもとで育ちました。

だから皆さんより少し、戦争を身近に感じてる。

戦争遺産である父の精神疾患と半世紀連れ添ってきた。

 

だんだん減っていく戦争体験者の代わりにせめて、毎年この時期に投稿してます↓

 

 

今年も無事に投稿できた。

 

 

 

 

山本氏の達筆を活字に変換してくれてるサイトがありました。

ご参考ください。

 

拝啓、益御清健此度は浦波号にて南洋を御視察相成候よし奉多謝候
世上机上の空論を以て国政を弄ぶの際、躬行以て自説に忠ならむとの真摯なる御心掛けには敬意を表し候、但し海に山本在りとて御安心などは迷惑千万にて、小生は単に小敵たりとて侮らず大敵たりとも懼れずの聖諭を奉じて、日夜孜々実力の練成に精進致し居るに過ぎず、恃む処は惨として驕らざる十万将兵の誠忠のみ有之候、併し日米開戦に至らば、己が目ざすことろは素よりグアム比律賓(フィリピン)にあらず、将又布哇(ハワイ)桑港(サンフランシスコ)にあらず、実に華府(ワシントン)関東百亜館(ホワイトハウス)上の盟ならざるべからず、当路の為政家果たして此本腰の覚悟と自信ありや、祈御自重、早々不具
(昭和十六年一月二十四日付、笹川良一氏宛私信全文)

 

ちなみに…笹川良一って「世界は一家、人類は皆兄弟」、日本船舶振興会の人ですよ