フェルメールの絵は最前列で鑑賞した方がよい理由 | 山里リトリートねこ福 ✢✢ 時間が止まる龍宮城へようこそ ✢✢ 大阪高槻 神峰山の郷

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ギャラリーねこ福はこんなところ
ねこ福についてフォトギャラリー

 

たいていの油彩画は、

少し離れて鑑賞すると、いちばん見栄えがするのです。

 

美術館でロープが張られているあの距離では

全然近すぎます。

 

絵のサイズなどにもよりますが、

そこから3〜5歩下がって、

人垣をいくらか挟むくらいに立つのがちょうどよいです。

 

より近くで観れたことに満足する人は多いけれど。

ほんとうはそうです。

 

 

画家はそれくらい離れたところから

全体のバランスを見渡しながら描いています。

 

離れては筆を入れにキャンバスに戻るを

繰り返しながら制作しています。

 

 

 

 

 

 

『フェルメール展』で感じたこと、

1記事では全然書き足りず、連載させてもらうことに。

ねこ福とは何の関係もないんだけど。

 

 

 

 

 

 

フェルメールもそうだったでしょうが、

キャンバスの至近距離に立っていた時間も、他の画家よりきっと長い。

細かい点描写の技巧で、気が遠くなるような時間をかけ

画面を埋めていったと言われています。

 

だから、自ずと、細部への工夫やこだわり表現に長けています。

 

 

普通は、近づくほど画家の意図は見えずらくなるんですけれど、

フェルメールは逆です。

 

間近で細部までじぃっと舐めまわすことで

ほぉー、美しいとため息が漏れてくる。


 

 

 

 

その理由は、
庶民宅の室内で鑑賞してもらうために描いていたからです。

 

掲げられる場所が貴族のお屋敷だったり公共の場だったりすると、

広々していて、少し離れたところから鑑賞することになる。

画家はそのつもりで構図を考えます。

 

その反対、フェルメールの絵はひっそりと間近に鑑賞した方が

良さがわかるのです。

 

 

 

 

何故、室内画なのか?

名画の作風は、時代背景と切り離して考えられません。

その時代に裕福な人がパトロンとして優れた画家を擁護するから。

 

 

フェルメールに絵を発注したのは、

急速に貿易で財を成したその当時のオランダ庶民。

フェルメールは長崎に出島ができた頃、オランダで活躍していた。

経済の主役は貴族から庶民に移り変わっていた。

 

そして、オランダはプロテスタントの国。

キリスト教を実践の教えとして信仰し、日々の行いを重視していた。

 

人々は、カトリックがキリスト像を掲げるように、

モラルを啓示する絵を家の中に掲げようとしました。

 

その絵を、フェルメールに依頼したのでした。

 

 

宗教画的な役目を課せられている訳ですから、

絵のなかの世界に‘お説教’を感じ取れるように仕組まれています。

 

このお説教のことを「寓話」と言いますが、

フェルメールは寓話を絵の中にさりげなく幾重にも盛り込むことが

他の画家よりもずっととても長けていたように思います。

 

 

という訳で、フェルメールの絵は、

間近で細かい細工の意図も感じ取り、

いつまでもいつまでも眺めながら自戒するための絵画です。

 

 

だから、フェルメールは間近で鑑賞しなければその真価は感じ取れないのです!

 

立ち止まって鑑賞するなと言われて腹が立つ理由も

わかっていただけたでしょうか(笑)

 

 

 

フェルメールの画風云々はさておいても、

どの絵画にも、一番美しく映える鑑賞位置があります。

 

それは、絵の正面とも限らない。

モネの絵などは、

少しハスから眺めた時に、パシッと焦点が決まる作品も多いですよ。

 

美術館に行ったら、

最前列を行列で進むばかりでなく、

いろいろな立ち位置から鑑賞してみてくださいね。

 

今まで気づかなかった絵画の魅力が必ず発見できます!

 

 

絵画の画像は公式HPから借用させてもらいました

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