Art of Life | Salima Yuuka -2ページ目

Art of Life | Salima Yuuka

『 Art of Life 』
— 生きることはアート、小さな詩を編んでゆくこと —

キャンドルデザイナー
調香師 アロマセラピスト
書家 灯火器作家

 

 

『 原初の赤 』

まだ言葉を持たぬころ
脈打つ「赤」の響きがあった

赤に包まれ
赤として生まれた

大地の奥底
息づくマグマとその赤は分かたれず
鼓動は同期したままだった

大地に深く根を下ろす巨樹のように

青々と繁る葉は光合成を終え
やがて緑の色を落とす

そうして立ち現れる
原初の「赤」

樹々は葉を落とし
その赤を大地へと還す


ふぅーっと息を吐き
忘れ去られた根を伸ばす

ムーラダーラにふたたび火が熾り
炎は上昇してはまた地へ還る

背骨を通り 血を満たし
心臓の鼓動は
わたしが「赤」だった頃を思い出し
もう一度地球と同期をはじめる

いのちが 息を吹き返す
「わたしはここに在る」

燃え尽きることも
生きることもためらわない

赤の宣言


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はじまりの赤

草木染めを始めたときから、いちばん染めたかった「赤」。
9月、三度目のMAITOさんのワークショップは、待ちに待った茜染め。

「今日は日本茜かな」と思いながらラボに向かうと、よく色が出るのはインド茜だそうで。
今回はインド茜を使っての実習。
​(そう言えば、わたしがインドを思い出すときの色ってこの色かもしれない)

日本茜の方は畑で育て始めたから、そのうち自家製でリベンジだ。笑


ワークショップはいつも、さながらゼミのよう。
「みんなが家で染められるようになってほしい」と、草木染の歴史や技術から惜しみなく語り、
参加者たちは熱心にメモを取りながら。

茜の染液に満足いくまで何度もくぐらせては色を重ねていく。

赤の中でも心惹かれるのは緋色、その深い赤から朱色へと移ろう濃淡で、
二重羽衣のストールを染め上げた。


染め終えたストールを歩道に出て乾かしていたときのこと。
通りすがりの江戸っ子なお姉さまが足を止め、わたしたちの様子を眺めてる。
絵に描いたように目をまん丸にして、口をぽっかり開けて。

わたしにはそれが、全身で感動を表わしてるように見えて、こちらも釘付け。あちらも釘付け。笑

訊けば、「近くに住んでるけど、こんなところがあるなんて知らなかったよ」と興味津々。
「自分でこんなもの作れるだなんて最高じゃないの」といかにも下町な風情を漂わせながら、
わたしたち参加者の会話に当たり前のように加わってるのが面白くて。
「今度いっしょにやりましょう」とお誘いしておいた。笑

この場所の、そんな開いた感じがいい。


さて、染め溜めている色とりどりのストールが少しずつ増えてきました。
これらを使ったあるワークを計画中。
赤から始まる物語、ここからまた違うグラデーションへつながります。

 

 

 

 

 

 

 

 

    

 

    
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芋Holy

今年は例年よりも少し早く、サツマイモを掘り上げることができた。

芋のサイズがちょうどよい。

いつも、霜が降りるぎりぎりの時期になることが多く、

昨年などは、わたしの頭よりも大きな芋がごろごろと採れた。

収穫量としては多くなるけれど、扱うには少し持て余す。

今年のは、焼き芋にするにもほどよい大きさ。

このくらいのタイミングがベストなんだろう。

去年の分は、あちこちに分けてもまだ4箱分も残っているから、

量的にも今年くらいがちょうど良さそう。

掘りたてのまだ熟しきっていない芋は、しばらく寝かせて甘くなるのを待つ。

土と太陽と雨と風の結晶。あともう少しの愉しみ。

 

 

 

 

 

 

 

『草エネルギー』

見渡せば草。まわりじゅう草。

刈られても踏まれても無尽蔵に芽を出す。

ひとの都合からすればやっかいな存在のようで、草がなければこの地球の営みは成り立たない。

地中に張った根っこは微生物の依り代となって、土を耕し土壌を作る。

葉は太陽を取り込み、二酸化炭素を酸素に変え、わたしたちが生きられる空気を作る。

草むらでは虫や蛙たちのコロニーがそこここに形成され、影を作り、風雨から守り、生命を育む。

身近なところでは、草木染の染料となり、繊維は糸となり布となり紙となる。

種をまいた畝に被せれば保湿・保温をしてくれ、株間で草マルチになり、堆肥となって、また土に還る。

もちろん食料にもお茶にもなり、チンキや入浴剤にも使われる。

そのみどりを眺めるひとの目を休ませ養う。

(とは言え、蚊の温床ともなれば躊躇いなく刈ってしまうけど・・)

地上を地中をネットワークのように張りめぐらせ、地球と生きものの間の営みをつなぐ。

人間が何もしなくてもただそこに生えてくる。

乾燥させれば燃料になり、発酵させればガスも発生する。

地面に深い穴を掘ったり大きな鉄塔を立てなくても、最も身近にある資源。

むかしの家は、土壁に藁が混ぜ込まれていたね。

麻から採れる麻ガラは建材として利用され、

なんと最近は、草から作られたバイオレザーなるものまであると言う。

草、ぶっちぎりの優勝でしょ。

(草推しが過ぎる)

(で、なんで書き始めたかって、草エネルギーが作れないかって話をしたかったのです。そこまで辿り着かなかった。笑)

 

 

 

 

 

 

 

    

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拝啓
  
 爽秋の候、秋さまにおかれましては、
 時ならぬほどの待望の声が
 人の世より届いている時節かと拝察し、
 心よりお慶び申し上げます。

 どうぞご無理なさらず、お急ぎなさらず、
 ごゆるりとお過ごしくださいませ。

 人間界一同、秋さまの長きにわたるご滞在を
 心より乞い願うばかりにございます。

                かしこ

 

 

 

 

    

 

    
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