はじまりの赤 | Art of Life | Salima Yuuka

Art of Life | Salima Yuuka

『 Art of Life 』
— 生きることはアート、小さな詩を編んでゆくこと —

キャンドルデザイナー
調香師 アロマセラピスト
書家 灯火器作家

 

はじまりの赤

草木染めを始めたときから、いちばん染めたかった「赤」。
9月、三度目のMAITOさんのワークショップは、待ちに待った茜染め。

「今日は日本茜かな」と思いながらラボに向かうと、よく色が出るのはインド茜だそうで。
今回はインド茜を使っての実習。
​(そう言えば、わたしがインドを思い出すときの色ってこの色かもしれない)

日本茜の方は畑で育て始めたから、そのうち自家製でリベンジだ。笑


ワークショップはいつも、さながらゼミのよう。
「みんなが家で染められるようになってほしい」と、草木染の歴史や技術から惜しみなく語り、
参加者たちは熱心にメモを取りながら。

茜の染液に満足いくまで何度もくぐらせては色を重ねていく。

赤の中でも心惹かれるのは緋色、その深い赤から朱色へと移ろう濃淡で、
二重羽衣のストールを染め上げた。


染め終えたストールを歩道に出て乾かしていたときのこと。
通りすがりの江戸っ子なお姉さまが足を止め、わたしたちの様子を眺めてる。
絵に描いたように目をまん丸にして、口をぽっかり開けて。

わたしにはそれが、全身で感動を表わしてるように見えて、こちらも釘付け。あちらも釘付け。笑

訊けば、「近くに住んでるけど、こんなところがあるなんて知らなかったよ」と興味津々。
「自分でこんなもの作れるだなんて最高じゃないの」といかにも下町な風情を漂わせながら、
わたしたち参加者の会話に当たり前のように加わってるのが面白くて。
「今度いっしょにやりましょう」とお誘いしておいた。笑

この場所の、そんな開いた感じがいい。


さて、染め溜めている色とりどりのストールが少しずつ増えてきました。
これらを使ったあるワークを計画中。
赤から始まる物語、ここからまた違うグラデーションへつながります。

 

 

 

 

 

 

 

 

    

 

    
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