片付けは、

 

「心地よい暮らし」を

 

目指すことから

 

始まるのではありません。

 

 

探し物をする。

 

戻すのが面倒。

 

床のモノが気になる。

 

 

そんな毎日の困りごとから、

 

「どうして、そうなっているんだろう?」

 

と原因を見つけていく。

 

 

なぜ今まで片付かなかったのかを

 

一緒に見つけ、


その方にできる方法を考えていく。

 

そんな片付けをお伝えしている、

 

整理収納コンサルタントの須藤昌子です。

 

私にも「これが普通」と思い込んでいた収納がありました

 

片付けの仕事をしている私にも、

 

「収納って、こういうもの」

 

と思い込んでいたことがあります。

 

 

例えば、

 

シューズクローゼットには、

 

靴を収納する。

 

食品庫には、食品を収納する。

 

 

キッチン本体には、

 

食材や調理道具を収納する。

 

以前の私は、

 

それが普通だと思っていました。

 

 

だって

 

「シューズクローゼット」

 

「食品庫」と

 

名前がついているんですから、

 

そこに入れるモノは、

 

ある程度決まっていると思いますよね。

 

 

でも、あるとき気づいたんです。

 

 

この「普通」が、

 

かえって自分の暮らしを

 

窮屈にしているんじゃないか?

 

と。

 

 家の収納には限りがあります

例えば、

 

食品庫には食品だけ。

 

キッチンにはキッチンで使うモノだけ。

 

そう決めれば、それ以外のモノは

 

別の場所を探さなければなりません。

 

 

でも、家の収納には限りがあります。

 

「これはここに入れるモノ」

 

「これはここには入れてはいけない」

 

そんなルールを増やしていけば、

 

限られた収納の中で、

 

どこかに無理が出てきます。

 

 

そして今度は、

 

自分で作ったルールを

 

守るために頑張る

 

ようになってしまう。

 

 

これって、なんだかおかしいな

 

と思ったんです。

 

 

私は、収納のルールを守るために

 

暮らしているわけではありませんよね。

 

 

自分が使いやすく、

 

毎日のことをスムーズに

 

できるようにするために

 

収納があるはずです。

 

 

そう考えるようになってから、

 

私はずいぶん自由になりました。

 

 

わが家では、食品庫に

 

食品だけを入れているわけでは

 

ありません。

 

 

書類もありますし、

 

ミシンやパソコンも置いています。

 

「食品庫なのに?」

 

と思われるかもしれません。

 

でも、私にとってそこにある方が

 

使いやすいのであれば、

 

それでいいと思っています。

 

 

 電車の広告を見て、片付けと同じだと思ったこと

先日、母の通院に

 

付き添ったときのこと。

 

電車の中で、

 

日能研の広告を見かけました。

 

そこにあったのが、

 

「認知バイアス」

 

という言葉でした。

 

人は、これまでに見たり聞いたりしたことに

 

影響されて、

 

物事を判断してしまうことがあります。

 

 

その広告を見ながら、

 

「これ、片付けにもあるな。」

 

と思ったんです。

 

 

SNSで見た収納。

 

本に書いてあった片付け方。

 

親がずっとやっていたこと。

 

「普通はこうするもの」

 

と聞いてきたこと。

 

そういうものを

 

何度も見たり聞いたりしていると、

 

いつの間にか、

 

「片付けとは、こうするもの」

 

が自分の中に出来上がっていきます。

 

 

そして難しいのは、

 

それを自分で選んだ

 

と思ってしまうことです。

 

 

 「普通はどうする?」の前に考えたいこと

例えば、

 

「食品庫には

 

何を収納したらいいですか?」

 

と考えたら、

 

食品、飲料、ストック……

 

と考えるのは自然なことです。

 

 

でも私は今なら、その前に、

 

「私は、この場所を

 

どう使ったらラクなんだろう?」

 

と考えます。

 

 

食品庫という名前に合わせるのではなく、

 

自分が何をすると面倒なのか。

 

どこにあれば取り出しやすいのか。

 

何が近くにあるとスムーズなのか。

 

そこから考える。

 

 

すると、

 

「ここに書類があってもいい。」

 

「キッチンに食品以外のモノが

 

あってもいい。」

 

という選択肢も出てきます。

 

 

もちろん、

 

「食品庫には

 

食品だけの方が私は分かりやすい」

 

という方なら、それでいいんです。

 

大切なのは、

 

誰かの普通を、

 

そのまま自分の正解にしないこと。

 

だと思っています。

 

 

 自分の「快適」を決めるのは、自分

片付けの情報を知ることが

 

悪いわけではありません。

 

いろいろな方法を知ることで、

 

選択肢は増えます。

 

 

でも、

 

「こうするのが普通」

 

「こうすれば片付く」

 

という情報を知ったときほど、

 

一度立ち止まって、

 

「それは、私にも必要?」

 

「私は、本当はどうしたい?」

 

と考えてみる。

 

 

それを忘れないことが、

 

自分にとっての快適をつくるための

 

大事な基準だと思っています。

 

 

片付けは、

 

誰かが決めた収納のルールを

 

上手に守れるようになることではありません。

 

 

知った方法をそのまま使うのでもなく、

 

いくつかある選択肢の中から、

 

「今の私には、これが一番ラク。」

 

を選べること。

 

 

私自身も、

 

「これが普通だから。」

 

と何も考えずに

 

選んでしまっていないかな?と、

 

今でも時々考えます。

 

 

皆さんのおうちにも、

 

「ここには、これを入れるもの」

 

「これは、こう収納するもの」

 

と、当たり前のように

 

守っていることはありませんか?

 

もし、それが少しでも使いにくい、

 

面倒だと感じているなら、

 

一度、

 

「これって、本当に

 

私にも必要なルール?」

 

と考えてみる。

 

その「普通」を一つ外してみるだけで、

 

今まで思いつかなかった、

 

自分にとってラクな方法が

 

見つかるかもしれません。

 

 

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