「…私、『バス』は直ぐ酔ってしまうので(ホントです)
『電車』の方が良いんですよね……」
そう言うと『ベル』は(その店の)最寄り駅から店までのルートを調べ、
「ほらっ、駅からたった徒歩15分よっ!」
と言った。
(徒歩10分の距離なら車で行く、と言う人は幾らでも居るけど?)
……だ~か~ら~あ~!
その「駅」まで行くのにどのくらいの手間と時間が掛かるか、という所が抜けているだろ~が!
『木を見て森を見ず』と言うが、コノ国の庶民は「木」どころか「目の前のこと」……ダケ、しか見れない『近視眼』だらけなんだよな……。
因みに、グーグルさん予測の我が家からその店まで『バス』の乗務時間は『50分』、『徒歩』では約『2時間』だった。
私のロコツとは言わないまでも、「全く乗り気じゃない顔」に気付いたのだろう。
「…でもさ~、
取り敢えず『オカネ』は入るでしょ?」
「…そうですね、『オカネ』は増えますね」
「それって大事よねえ?」
「ええ、大事ですね」
…思いっ切り白けた声で答えたのが伝わったのか、『ベル』の方から話題を替えて来た。
「……で? 他にナニか無かったの?」
「ええ、一つコレは良いかな、と思ったのがありますよ」
「まあそうなのっ!?
何処!? どんな仕事!?」
『ベル』の顔が、また判り易くパッと明るくなった……。