御推測の通り「その時」以来『ウタさん』は『テンちゃん』を
「無料個人タクシー」
…として使い出したのだ。
それも車のサイズを知ったから尚、なのだろう。
「〇ベイで買った器具を引き取りにロンドンの☆☆まで!」
「△△で◇◇を買いたいから★★まで!」
…という調子だった。
いや、「それだけ」なら当時定期的に「買い出し」を助けてもらっていた私も「同罪」と言えるのかもしれない……と、無理矢理考えることも出来た。
しかし、既に書いて来たように『ウタさん』の場合の問題は先ず
御願いする相手の都合に自分を合わせる
…と言うよりも、
相手の予定に自分の都合を無理矢理押し込む
…ということだった。
そしてその「御礼」はやはり
「ボクは『ありがとう』って言ったよ?」
…である。
特にあの『テンちゃん』ですら、後で思わず
「流石に、アレにはちょっと引いたわ~」
…と言った、ある「事件」があった。
ある日、例によって突然『ウタさん』から電話が掛かって来た。
かなり焦っているのが声の調子で直ぐ判った。
「今日、『テンちゃん』と買い出しなんでしょ!?」
「…え、ええそうだけど?」(何で知っているんだ?)
「私ね、今「★」に居るんだけど、
×時までに「☆」に行かなきゃならなくなったのっ!
だから『テンちゃん』に電話したら、
その時間帯はアナタと買い出しがあるから
駄目だって言われたのよっ!
だけど、アナタが(自分の予定を)
納得してくれるならイイ、って
言われたから電話したのっ!
イイわよねっ!?」
……( ̄_ ̄|||)……!
…お判りだろうが、『ウタさん』がこう迫って来たら、もう『NO』という返事は設定されていない。
いや、多少断ったくらいでは「そこを何とか…」どころか、
「こうやってああやれば出来るでしょっ!」
…という調子で「逆仕切り」……私が言う
「ヒトの人生、勝手に仕切らないでくれる?」
…になるのだから。(何より、そう言われても先ず諦めないし)
というか、万が一その時私がハッキリ断ったとしても逆に
「アナタなんかヒマなんだから
別にいいじゃない!」
…とか何とか押し切られ、更に嫌な気持ちになっていたと思う。
「……あ……うん…」
「そう、じゃあ
『テンちゃん』には私から連絡しておくから!
じゃあ、後でねっ!」
…そうして電話は一方的に切れた。
その後まもなく『テンちゃん』が我が家に迎えに来て先ず『ウタさん』を「★」に迎えに行き『ウタさん』の指示通り「☆」まで送った(その間は車で10分ほどの距離だった)後で私達は「買い出し」に行った。
ここで、皆さん気付いただろうか?
と言うよりも、何度も言うが「私なら」……私が『ウタさん』の立場だったらという事なのだけど。
「何で『タクシー』を使わないの?」