何処の国でも「オカミ」は責任のなすりつけ合いが好きなんだろうな 75 | コノ国の体裁(カタチ) ~幻像『大英帝国』の住人達~

コノ国の体裁(カタチ) ~幻像『大英帝国』の住人達~

 閃いて、まさに!という想いでつけたのですが……司馬遼太郎さま、ごめんなさい……!
 

 

 

 

   「そうっ! そうなのよ!

 

   それで素晴らしい話があるのよっ‼‼」

 

 

 

   私の問い掛けに『フラン』は何かスイッチが入ったのか、突然大きな声で返事をして来た。

 

 

 

    「マネージャーとね、話したのよ!

 

 

   それで判ったの!

 

 

    『£800』なんて、必要無いのよ!!

 

 

    たった『£19.20』でイイのよっ!!!」

 

 

 

   …何でそんなに興奮していたのか知らないが、私は彼女の言った

 

 

    『£19.20』

 

 

 

    …という金額を聞いた途端「イヤな予感」しかしなかった。

 

  「ホントよっ! 

 

   それに(パスポートを)

 

  半年も預ける必要なんてないのよっ!

 

 

   『顔写真と指紋』を出すだけで良いのよっ!」

 

 

 

 

 

 

 

   …ああ「やっぱり」……と思ったが、今の『フラン』には言っても無駄だな、と理解した私は

 

 

 

   「…では、その『資料』を送って貰えますか?」

 

 

 

   …と白けた声で言うと

 

 

 

 

   「ええ、もちろんよ! ええとね、あのね……」

 

 

 

   …ナニやらガチャガチャしている音が暫~く聞こえた後で

 

 

 

   「…あらあ、な~んか、

 

  『今』見つからないわあ~!」

 

 

 

 

 

   …「事前の資料準備」という言葉は彼らには無いな…。

 

   というか、そのこと自体が「殆ど忘れていた」ということ丸判り……!

 

 

 

 

 

    「とにかくね、その資料も後で送るわっ!

 

   イイッ?

 

   『£800』なんて出す必要はないのよ!

 

    『£19.20』でイイんだからねっ!!」

 

 

 

 

 

 

   …結局『フラン』の興奮したトーンのまま、その日の『電話面接』も一方的に終わった。

 

 

  所要時間、約6分。

 

 

  それでも(一人分)30分間分の「時給」が入るのだろうから、私にも紹介して欲しいもんだ、と思った……!