「そうっ! そうなのよ!
それで素晴らしい話があるのよっ‼‼」
私の問い掛けに『フラン』は何かスイッチが入ったのか、突然大きな声で返事をして来た。
「マネージャーとね、話したのよ!
それで判ったの!
『£800』なんて、必要無いのよ!!
たった『£19.20』でイイのよっ!!!」
…何でそんなに興奮していたのか知らないが、私は彼女の言った
『£19.20』
…という金額を聞いた途端「イヤな予感」しかしなかった。
「ホントよっ!
それに(パスポートを)
半年も預ける必要なんてないのよっ!
『顔写真と指紋』を出すだけで良いのよっ!」
…ああ「やっぱり」……と思ったが、今の『フラン』には言っても無駄だな、と理解した私は
「…では、その『資料』を送って貰えますか?」
…と白けた声で言うと
「ええ、もちろんよ! ええとね、あのね……」
…ナニやらガチャガチャしている音が暫~く聞こえた後で
「…あらあ、な~んか、
『今』見つからないわあ~!」
…「事前の資料準備」という言葉は彼らには無いな…。
というか、そのこと自体が「殆ど忘れていた」ということ丸判り……!
「とにかくね、その資料も後で送るわっ!
イイッ?
『£800』なんて出す必要はないのよ!
『£19.20』でイイんだからねっ!!」
…結局『フラン』の興奮したトーンのまま、その日の『電話面接』も一方的に終わった。
所要時間、約6分。
それでも(一人分)30分間分の「時給」が入るのだろうから、私にも紹介して欲しいもんだ、と思った……!