「モト」という人の経済観念 210 高尚な「独身貴族」編 『前・愚妻』の静かな反撃 4 | コノ国の体裁(カタチ) ~幻像『大英帝国』の住人達~

コノ国の体裁(カタチ) ~幻像『大英帝国』の住人達~

 閃いて、まさに!という想いでつけたのですが……司馬遼太郎さま、ごめんなさい……!
 

 

 

 

   とにかく私は 私は『ビバちゃん』の手紙に添って義姉達への手紙を書き進めた。

 

 

   内容は殆ど、先に書いた私の「心の気持ち」と同じ。

 

 

   それこそ私の事なら義姉達の方が「マダ」判っている。

 

 

   特に「追伸」の部分に関しては念入りに。

 

 

 

   「…もちろん『ビバさん』が言うように、

 

   『モト』さんは当然

 

  「タオ」の高等教育の為のオカネを用意しているでしょうけど、

 

   (総合)大学に行くかどうかは「タオ」の意志であって、

 

  無理矢理行かせることはないと私は考えています。

 

 

 

  何より、年配者と言われる人達が全て「人徳者」でないように、

 

  (総合)大学に行った人が全て

 

  礼儀正しく責任感がある訳でない、という

 

   『事実』は世間を見れば判ることですよね?」

 

 

   …という感じでね。

 

 

  

   もちろん『腐っても実弟』の「モト」には義姉達だって当然「身内贔屓」な部分だって多々あるが、そも彼らだって元々付き合いが薄い。

 

 

  私達が別居してからも「今まで通り」訪ねて来る「モト」のお世話(!)を持て余していたことは「タオ」の話から知っていた。

 

  そりゃそうだ、自分が行く所ではどんな時でも「まま」が自分がやりたくないことを世話してくれるのがアタリマエだもんね。

 

 

  何より「モト」と「家族」で居た頃……正確に言うと日本で「家族」だった頃、訪英出来ない年のクリスマスや誕生日などに義父母や義姉達にマメに色々「プレゼント」を贈っていたのが私であることも彼らは知っているのだし……!

 

 

 

 

   それこそ『ビバちゃん』はわざわざ「未亡人(widow)」と書いて来ていたが、彼女は「未亡人」だからこそ……と、言うのはおかしいかもしれないが「遺産」として結構な財産や今住んで居るアパート(日本で言うマンション)を残してくれていた…という話も、既に我が耳には届いていた。

 

 

 

 

 

   ……ねえ、いいよね~え?

 

 

    アナタが思っているように「礼儀正しく寛大な人」と、「離婚」なんてしてしまった?私が悪いのだろうけど、多分

 

  ウチの場合「死別」だったとしても今以上にナニも無かったよ?

 

 

 

 

    そう、一度も会ったことが無いアナタに私のナニが判るの?……という気持ちが書きながら湧いて来た。

 

 

 

  しかし次の瞬間、やっぱり思うのは自分を好きになってくれた相手をそこまで追い詰めていても被害者ヅラし続ける「モト」の狡猾さ。

 

 

   ホント、問題が表面化した途端自分の事でありながら釈明の一つもせず「雲隠れ」したつもりでいる母親は「問題外」としても、結婚の説明責任もぜ~んぶ押し付けた上に女性側の「虎の威」を借り捲っている某チャラ男くんとイイ勝負だな、と「あのニュース」を耳にする度に思う。

 

 

   とにかく、手紙を書き終えた私は『ビバちゃん』からの手紙のコピーも添えて義姉達それぞれに送った……。