「で~? 今日の夕食はどうする予定になっているの~?」
私がそう問い掛けると
「なんか、『ウチで作るから』とは言われたんですけど~」
……う~ん………( ̄▽ ̄;)
「そう来たか」
…という気持ちと
「やっぱりね」
…という気持ちが同時に襲って来た。
根っから「ヒトに奢る」ことが大っ嫌いな「モト」。
「友達」日本やロンドンからはるばる来ようと、相手が「一名」だけなら『二人だけ』でパブに行き
「最初の一杯」ダケ奢る
ことは出来るが、それ以上(の、おもてなし)になる場合は……それまでは『必ず』
おうちごはん(アルコール類込み)
…で済ませて来た人間である。
自分も含めて6人分もの「食事」をどうするのか?
レストランに連れて行く?
いやいや、それは絶対に在り得ない、と確信していた。
その時の相手が最初から「奢るよ」と言えば喜んで「自分好み」の場所に連れて行ったかもしれないが。
「持ち帰り」を買って来る・又は宅配を頼む?
可能性として無きにしもあらず、と思ったが「3人分£18」で激昂した人間(参照;「モト」という人の経済観念 135)が、6人分の「御馳走」レベルの食事に「ボクのオカネ」を出す事が出来るか?
…その「可能性」も限りなく低い。
だからと言って「自分が腕を振るって…」などという事は夢の夢である人間であることも判っていたし、同時に絶対「それなりの見栄」は張ろうとする人間であることも判っていた。
私が一番可能性が高いと考えていたのは
『冷凍食品のフィッシュアンドチップス 6人分』
…を買って来て調理する、というパターン。
何と言っても「フィッシュアンドチップスは御馳走」(参照;「モト」という人の経済観念 136)である人なのだから。
多分そうだね、とMさんも笑った。
「大丈夫よ、料理の時は私も手伝うから、
最悪『焦げたフィッシュフィンガー』は出来ないでしょ?!」
「でも、手伝う時にも注意してね!」
「え?」
「…いや、「モト」んちの冷蔵庫って
『パスツール研究所』だからさ…」
…と、私はMさんにそれまでのエピソードをかいつまんで話した。
「もう紅茶は飲んだ?」
「いえいえ、まだ…」
「紅茶の時も気を付けてね、
『ヨーグルト』が出て来ることがあるだろうから!」
「…はあ?……( ゚Д゚)???」
別に冗談で言ったのではない。
「モト」と「家族」で居る頃、紅茶は必ず「ポット」で入れ、大きめの「ミルク入れ」にたっぷりの牛乳を入れて添えていた。
もちろん私はそういう食器類も全て置いて出ていたのだが、最初の頃の「モト」はちゃんと?その方法を踏襲していた。
…ということが何故判ったかというと、彼が不在の時=日中に行くとテーブルの上には「いつも」
「朝、食べ終わったまんま」
…の食器がそのまんま、置きっ放しになっていたから。
そして、その中には
「もちろん」
牛乳がタップリ入ったままの「ミルク入れ」もあった
…という「ダケ」だ。
その牛乳は、しばしば「飲むヨーグルト」になっていた。
「ガサツで狂暴」なワタシでさえ、何度「ミルク入れ」だけ冷蔵庫に戻そうかと思ったことか……!!!
ましてMさん達が来たのは「真夏」なのだから……!