「モト」という人の経済観念 143 「高尚な日常」編 高尚な「お・も・て・な・し」2 | コノ国の体裁(カタチ) ~幻像『大英帝国』の住人達~

コノ国の体裁(カタチ) ~幻像『大英帝国』の住人達~

 閃いて、まさに!という想いでつけたのですが……司馬遼太郎さま、ごめんなさい……!
 

 

 

   「で~? 今日の夕食はどうする予定になっているの~?」

 

 

   私がそう問い掛けると

 

 

 

   「なんか、『ウチで作るから』とは言われたんですけど~」

 

 

 

 

   ……う~ん………( ̄▽ ̄;)

 

 

 

 

    「そう来たか」

 

 

    …という気持ちと

 

 

 

    「やっぱりね」

 

 

    …という気持ちが同時に襲って来た。

 

 

 

 

 

    根っから「ヒトに奢る」ことが大っ嫌いな「モト」。

 

 

 

  「友達」日本やロンドンからはるばる来ようと、相手が「一名」だけなら『二人だけ』でパブに行き

 

    「最初の一杯」ダケ奢る

 

   ことは出来るが、それ以上(の、おもてなし)になる場合は……それまでは『必ず』

 

 

 

   おうちごはん(アルコール類込み)

 

 

  …で済ませて来た人間である。

     

 

  

 

   自分も含めて6人分もの「食事」をどうするのか?

 

 

 

 

   レストランに連れて行く?

 

 

 

   いやいや、それは絶対に在り得ない、と確信していた。

 

   その時の相手が最初から「奢るよ」と言えば喜んで「自分好み」の場所に連れて行ったかもしれないが。

 

 

 

 

   「持ち帰り」を買って来る・又は宅配を頼む?

 

 

 

  可能性として無きにしもあらず、と思ったが「3人分£18」で激昂した人間(参照;「モト」という人の経済観念 135)が、6人分の「御馳走」レベルの食事に「ボクのオカネ」を出す事が出来るか?

 

 

 

 

 …その「可能性」も限りなく低い。

 

 

 

   だからと言って「自分が腕を振るって…」などという事は夢の夢である人間であることも判っていたし、同時に絶対「それなりの見栄」は張ろうとする人間であることも判っていた。

 

 

 

 

 

  私が一番可能性が高いと考えていたのは

 

 

 

  『冷凍食品のフィッシュアンドチップス 6人分』

 

 

  …を買って来て調理する、というパターン。

 

  何と言っても「フィッシュアンドチップスは御馳走」(参照;「モト」という人の経済観念 136)である人なのだから。

 

 

 

 

   多分そうだね、とMさんも笑った。

 

 

  「大丈夫よ、料理の時は私も手伝うから、

 

  最悪『焦げたフィッシュフィンガー』は出来ないでしょ?!」

 

 

  「でも、手伝う時にも注意してね!」

 

 

  「え?」

 

 

  「…いや、「モト」んちの冷蔵庫って

 

 

   『パスツール研究所』だからさ…」

 

 

 

  …と、私はMさんにそれまでのエピソードをかいつまんで話した。

 

 

 

 

 

  「もう紅茶は飲んだ?」

 

 

  「いえいえ、まだ…」

 

 

 

  「紅茶の時も気を付けてね、

 

   『ヨーグルト』が出て来ることがあるだろうから!」

 

 

 

  「…はあ?……( ゚Д゚)???」

 

 

 

 

  別に冗談で言ったのではない。

 

 

 

 

  「モト」と「家族」で居る頃、紅茶は必ず「ポット」で入れ、大きめの「ミルク入れ」にたっぷりの牛乳を入れて添えていた。

 

 

 

  もちろん私はそういう食器類も全て置いて出ていたのだが、最初の頃の「モト」はちゃんと?その方法を踏襲していた。

 

 

 

 

  …ということが何故判ったかというと、彼が不在の時=日中に行くとテーブルの上には「いつも」

 

 

 

   「朝、食べ終わったまんま」

 

 

  …の食器がそのまんま、置きっ放しになっていたから。

 

 

   そして、その中には

 

 

    「もちろん」

 

 

 

  牛乳がタップリ入ったままの「ミルク入れ」もあった

 

   …という「ダケ」だ。

 

 

   その牛乳は、しばしば「飲むヨーグルト」になっていた。

 

   「ガサツで狂暴」なワタシでさえ、何度「ミルク入れ」だけ冷蔵庫に戻そうかと思ったことか……!!!

 

 

 

 

   ましてMさん達が来たのは「真夏」なのだから……!