「モト」という人の経済観念 136 理想の父親編 似非ベジタリアンの高尚な『食育』 3 | コノ国の体裁(カタチ) ~幻像『大英帝国』の住人達~

コノ国の体裁(カタチ) ~幻像『大英帝国』の住人達~

 閃いて、まさに!という想いでつけたのですが……司馬遼太郎さま、ごめんなさい……!
 

 

 

 

   「タオ」の土曜の夕食は「フィッシュアンドチップス」。

 

 

   それも「給料日」からしばらくは御近所の「持ち帰り」。

 

 

   それが「給料日前」になると「冷凍食品」の「フィッシュフライ」と「チップス」になる……だけ。

 

 

 

 

   「え~っ!? 「タオ」ちゃん、未だそのメニューなのぉ!?

 

 

   信じられな~いっ!!」

 

 

 

   何度かウチに遊びに来てくれた事がある在欧日本人の友達が呆れて叫んだくらい、そのパターンは変わらなかった。

 

 

 

 

 

   もちろん私がナニか言える立場ではないことは判っていたし、何よりナニか言ったところで「聞く耳」など無い人なのはもっと判っていた。

 

   私が出来るのは「土曜のお昼」と「日曜の夕食」に「タオ」の好物を用意すること、「フィッシュアンドチップス」は家で作らないこと、くらいだった。

 

 

 

 

  しかし「タオ」も成長するにつれ、「モト」の家に行く前には

 

 

 

  「あ~あ、『また』フィッシュアンドチップスかあ~!」

 

 

  …と言って出掛けて行くようになった。

 

 

 

  「他のもん食べたい、って言えばいいのに」

 

 

 

   …ある日私がそう言うと、思いも掛けず

 

 

 

   「言ったよ!」

 

 

   「へ~、何て言って来た?」

 

 

 

 

 

 

 

 「フィッシュアンドチップスは

 

  『御馳走』なんだから文句言うな!ってさ」

 

 

 

   ……( ̄_____ ̄;)

 

 

 

 

   なるほどね……と思ったが、ある時点から「微妙な変化」が起きた。

 

 

 

 

   それは『今から思えば』前出の「ビバちゃん」と付き合い出した頃からだったと言えるのだけれども、「持ち帰り」の回数が減り、「冷凍食品」が増え、更には…

 

    『パスタ』を出す日が出て来た

 

   …のだった……!!!!!

 

 

 

  ホント『今から思えば』なのだけれども

 

 

 

(彼女の前では見栄を張っていたから)

   「オカネ無かったんだね…」

 

 

 

 

 

  以前チラと書いた事があるが「モト」は基本的に『パスタ』が好きではない。

 

  日本でお昼に出した時には「ボクが好きじゃないモノを出すな!」と言って『一人』で外に食べに行ってしまったことがあるくらいだ。

 

 

  というか「モト」に限らず、コノ国の年配の人達には『パスタ嫌い』……とまで行かなくても、余り食べない人が多いとは思うが。

  

 

 

 

  では、何故「今になって」?

 

 

 

 

   それはもう、『安い』……これでんがな。

 

 

 

   年配者の「最低限の食事」は『パンとスープ』だけれども、若者……というか「今ドキ」のソレは『パスタ』。

 

   『パスタ+トマトソース』……と言いたい所だが、下手すると「塩・コショウだけ」とか、「ケチャップだけ」という人も知っているので断言はしない。

 

   余談だけれども「すする」ということが苦手からか、人気があるのは「スパゲティ」よりも圧倒的に「ショートパスタ」。

  

 

 

 

   『パスタ』も色々あるが乾麺で安い品を探せば、1kgが200円以下で手に入る。

 

   『トマトソース』だって「具」や「ブランド」に拘らないで探せば同じくらいの値段で3~4人分が手に入る。

 

 

 

 

  『もちろん』「モト」が用意していたモノは良く言えば

 

 

 

   「味を極めた人が素材を楽しむレベル」

 

 

   …普通に言えば

 

 

   「腹が膨れるためダケの食事」

 

 

  …という、まさに「最低限」、

 

 

 

   具の無いトマトソースにパスタのみ

 

 

  …というモノが出て来ていたらしい。

 

 

 

   ま、「ベジタリアン」であることは間違いなかっただろうけど、ね。

 

 

 

 

   左様、「モト」が「ポリシー」と呼んで家族に振り回すものほど、信用も信頼も出来ないものは無いのでありました……!