インスピレーションを貰った話……『その事件②』
さてその『エヒメさん』、 もちろんそういう『モンスター母ちゃん』(注;彼女に「ペアレント」と呼べる雰囲気は皆無!)となる素質が元々十二分あったという事だろうが、普段というか最初の頃の彼女の印象はその言葉も態度も「気さくな大阪(出身)のオバサン」でしかなかった。
いや、同じ時期に第一子を産んだ人に対して「オバサン」なんて失礼だと思われるだろうが、彼女は自分から
「二人(彼女+旦那)共見合いウン十回!」
…と豪語し、
「『コノ年』だから、一人でエエねん!」
…と「ピキちゃん」がお腹に居る時から宣言しても周りも誰も敢えて否定はしない、いわゆる「微妙な年齢」の人だった(実際、旦那さんは良く「ピキちゃん」を孫に間違われていた)。
そう、当然『エヒメさん』には
(この中では)
「自分が一番年上!
=自分が一番物知り!
=自分の言う事が一番正しい!」
…という「(無意識の)意識」もあったのだろう。
そして何より彼女の問題は……Wiltomoさんの話に出て来る『教師の母』のように、或いは私の実母のように、
『自分の言動』から受ける他人の印象
と
自分が考える『自己イメージ』
…の差が有り過ぎる、という事だった。
彼女の場合別に『高学歴』という事ではなかったが(それは我が母も同じだ)『最年長』である自分の意見に従うのがアタリマエ!……という意識は絶対にあったと思う。
そして当然だけれどもその事に当の本人が一番気が付いてない人種(そう分類するのが一番納得出来るような気がする)だった訳だ。
何と言っても彼女が口癖的に言っていた『愚痴』が、「この中」の子供達と遊んでいる時の「ピキちゃん」の言葉が汚く、行動がガサツで乱暴だという「事実」であり、そうなったのは全て
「いっつも男の子とばかり
一緒に遊ぶからや!」
(注;第二子なども含め、男女の割合が2対1くらいだった)
しかし、もちろん他のお母さん達からすれば
「いや、この中で一番汚い言葉を使っているのはピキちゃんだよ…」
…であり、それはもちろん
「それってアナタの話し方と同じだよ…」
…としか考えられない事なのだけれども、『エヒメさん』に言わせると
「私はいっつもとっても厳しく
ピキに接しているから、
ピキは凄く礼儀正しい子に
育っているんやでっ!」