男女の家事負担問題の中での「モト」というヒト 『男の仕事』編 8 | コノ国の体裁(カタチ) ~幻像『大英帝国』の住人達~

コノ国の体裁(カタチ) ~幻像『大英帝国』の住人達~

 閃いて、まさに!という想いでつけたのですが……司馬遼太郎さま、ごめんなさい……!
 

       

 

    一応でも「男の仕事」という意識があった義父だから、庭の手入れをする道具はもちろん、「大工道具」と言えるモノも「一応」、持って「は」いた。

 

 

 

   ただ、少なくとも私は義父がそれを使っていたのを見たことはなかったし、何よりそれらは私が最初に見た時から全て、ほぼ全体が赤サビで覆われている状態だったから……まあ

 

 

   「さすが『製造元』……!」

 

 

  …ということだったのだろう。

 

 

 

 

 

 

    そうした鋸とかニッパーとかスパナとか(←あれ?ウチに全部あるわ~)多少本格的な道具よりも、普段家の中でのちょっとした修理に一番便利な道具と言ったら「各種ドライバー」だと私は思うのだけど、皆さんはどうだろう?

 

 

    もちろん、義父母の家にもドライバーはあった。あったけれども……

 

 

 

 

 

    …その全てが、見事に「同じサイズ」で、更に何故か全て「マイナス」のドライバーだった。

 

 

    少なくとも10本以上あった。

 

 

 

    「同じサイズ」ではあったけれども「同じ製品」ではなかったので、当然一気に同じモノを10本買った、という訳ではなかったのだろう。

 

 

 

 

   先に書いたように家の中のありとあらゆるものが「あり過ぎ」の家だったから

 

 

   「全く同じサイズの同じ型のドライバーが10本以上ある」

 

 

 

    …という事などもう驚かなかったが、それなのに

 

 

    「本当に必要なモノ、

 

   肝心なモノが無い」

 

 

    …という状況は最後まで変わらなかった。

 

 

 

    因みに、ドライバーに関して私は結婚直後に極基本的なセットを購入。便利に使っていたのだけれど、こちらに移住の為に引越をしていた当日、既に作業の人も入っていた時に「モト」が

 

 

   「ちょっと貸して」

 

 

  …と言って自分の部屋に持って行き、結局そのまま荷造りされてしまっていた、というエピソードがある。(本当は私が『手持ち』で行く予定だった…!)

 

   「モト」の場合はそれだけじゃなく、手違い(というか「ボクは忘れていただけじゃないか!」)で引っ越し荷物が3か月近く届かなかったから、色々な意味で不便極まりなかった。

 

 

 

   引越前後なんてドライバー類が最も活躍する時期だから、私としては相当不便したのだけれども、ま、それでも「モト」にとっては

 

   「Don't Worry,

 

         " I " Don't Mind!」 

 

   …でしかなかっただろうけど。 

 

 

    

    そのドライバーセットは私の手に馴染んでいたから(参照;30年来使っています)別居の時にはシッカリ持って来た。

 

 

 

    互いに「ほぼ一人暮らし」になってからその必要性に気が付いたのか、別居直後には義父母の家にあったハズの「同じサイズのマイナスドライバー」の『束』があった。

    (買うのが勿体ないと思ったのだろう、義母に会いに行った序でに持って来たらしい)

 

  それが「全部同じサイズのマイナスドライバー」とは気付かなかったのだろう。

 

 

  これも私にとっては「やっぱり」の範囲内だったのだけど、その後直ぐに今度は

 

 

  「豪華ドライバー20本フルセット!」

 

 

   …とキャッチコピーが書いていそうな、露骨に安物のセットを買っていた。

 

    あ~たみたいな人間は、必要なサイズを必要な時に一本ずつ買い足すくらいで十分じゃないのかね?……と私なら思うのだけれども、「モノ」は安いがイチバン、多いのがイチバン、が普通の一族の発想としては「大正解」だろう。

 

 

 

 

 

   とにかく、コノ国を離れ別の女性と暮らしている「モト」は今も、家の中で「男の仕事」を求められたら

 

 

    「リオが何でもやってしまったから、

 

    ボクが出来なくなったんだ~!」

 

 

 

    …という「正当な理由」を盾に逃げているのかな~?と思うが、翻って私は

 

 

 

    「男の仕事をしてくれる男」

 

 

 

   …にずっと縁が無かった『お陰』で大抵のことは全く問題なく過ごせているのだから、人生は本当に『塞翁が馬』、全ては『糾える縄』なんだなあ……と実感している。